「ぶらり車イス紀行」 その504
☆ イギリスの分裂が元の鞘に収まった
世間一般で呼ばれている国名イギリス、または、英国は通称
である。正式名称は、グレートブリテン、および、北アイルラ
ンド連合王国と言います。
イギリスは、元々、イングランド、ウェールズ、スコットラ
ンド、 北アイルランド の4つの非独立国が1つに構成された
連合国家です。そして、イギリスの2013年の人口は641
0万人で世界22位、ちなみに、日本の人口は1億2600万
人強で10位となっています。
ところが、今回は、4つの連合国家(イギリス)の中からスコ
ットランドだけが、独立することで2014年9月18日に住
民投票が行われた。でも、この住民投票に参加できたのは、通
常の投票権を持つ全英国人ではなく、スコットランドに在住す
る16歳以上の428万5323人に限られた。
投票は、独立に賛成か、独立に反対か、の二者択一で行われ、
全投票数で1票でも上回った方が勝利すると決まっていた。
投票結果は、最後の最後までもつれ、独立賛成44.7%対
独立反対55.3%と、反対が賛成を上回り、最終的に独立が
回避され、スコットランド人の意思は、独立反対に決まった。
これは、投票直前に、イギリス政府が、独立反対に投票して
欲しいがため、スコットランドにだけ通じる優遇政策を発表し
たことが、影響しているものと思われる。こんなことまでして、
独立反対に投票するように誘導すれば、スコットランドに住む
人にとっては、どちらに決まったとしても、優遇政策は勝ち取
ったことになり、結果的には、勝利した。
これで、他の地域との不公平感が生まれ、後にしこりが残る
結果になってしまった。
あとは、イギリス政府の今後の舵取りが注目される。
たかし でした。
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