goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

☆ アベノミクスの過去と未来

2016-01-07 07:32:04 | 日記
「ぶらり車イス紀行」    その654
☆ アベノミクスの過去と未来


 2012年12月に、安倍政権が発足し、【金融政策】・【財政政策】・
【成長戦略】の3つを柱とするアベノミクスを表明した。それから3年
が経過した2015年9月に、安倍首相は円安や株高などに成果したと
発言して、アベノミクス第2ステージの新3本の矢を打ち出した。

 ところが、市場の反応は、第1ステージの1本目の矢の【金融政策】
は、日銀の協力を得た円安・株高で基盤を築いたもので、2本目の矢の
【財政政策】は、一時的な刺激策に過ぎないと評価もいま一つに終わり、
また、市場が期待していた【成長戦略】も道半ばと言われ続けてきた。
だから、安倍首相の言うような成果をもたらしたとは言えず、多くの人
の声は、好景気が実感できないなどと不満の声が噴出した。その原因と
して、民間の設備投資が伸びなかったことと、実質的に所得が増えなか
ったためです。
 
 しかし、アベノミクスで民間の設備投資があまり伸びなかったという
ことは、円安でも輸出量が増えなかったということです。本来、円安に
なれば、輸出量が増え、輸出企業の業績を回復させると考えられてきた。
ところが、円安になっても輸出量は増えなかった。したがって、円安で
国内の中小企業への注文も増えず、多くの人には円安のメリットが実感
できませんでした。

 ところが、所得は世代によって状況は異なり、どの世代でも減っている
傾向が続き、配偶者が働きに出るような家が多くなり、世帯収入が維持さ
れているのが現状である。だから、実質的に所得が増えなかったと言える。

 今後、アベノミクス第2ステージでは、GDP600兆円の新しい目標
を掲げ、一億総活躍社会の実現、女性・若者・高齢者の雇用を促進、生産
性革命、地方再生の本格化など、日本経済の構造問題への対応策が並んで
います。

 このどれを取って見ても、かなり難しい課題ばかりです。こう見ていく
と、短期的な効果を求めずに、それぞれの政策の進捗状況をじっくり見て
いく必要がありそうです。
                        たかし  でした。