「ぶらり車イス紀行」 その300<o:p></o:p>
☆ ショートステイでの特別ミッション<o:p></o:p>
おやつの二つ目を口に入れた時、リカちゃん人形のような素敵<o:p></o:p>
なお嬢さんが、顔を覗かせてくれた。このお嬢さんは、30歳半<o:p></o:p>
ばぐらいで『元カノ?』と聞かれると『はい、そうです』と答え<o:p></o:p>
られないところが、なんとも口惜しい。なぜなら、このお嬢さん<o:p></o:p>
は、今回のショートステイの手続きをしてくれたケアマネさんで<o:p></o:p>
ある。ケアマネさんの仕事を、どこからどこまでとはっきりした<o:p></o:p>
線引きが出来ていずに(私だけかもしれないが)なんでもかんで<o:p></o:p>
も相談している。それなのに、嫌な顔一つせずに、親身になって<o:p></o:p>
相談に乗ってくれるので、神様・仏様・ケアマネ様といつも大い<o:p></o:p>
に頼りにしている。<o:p></o:p>
ケアマネさんとショートステイ中の居心地などの話をしている<o:p></o:p>
ところへ、40歳ぐらいの美女が、また入ってきた。もう何人の<o:p></o:p>
美女と出会ったのか、指を折らないと分からなくなってきた。そ<o:p></o:p>
して、美女が部屋に入ってきたのが合図だったかのように、ケア<o:p></o:p>
マネさんは、次の約束もあって、部屋を出て行った。<o:p></o:p>
部屋に残った美女は、事前に、特別ミッションを依頼していた<o:p></o:p>
看護師さんがあった。ミッションと言っても、決して難しくない<o:p></o:p>
と私本人は思っているが、他人には、大変難しく気を遣うものら<o:p></o:p>
しい。それに、これに一度失敗すると、トラウマになるらしい。<o:p></o:p>
それは以前、妻が私の足の爪を切っていて、親指の爪を切りそ<o:p></o:p>
こなって、爪の間からバイ菌が入り、その消毒と巻き爪にならな<o:p></o:p>
いために、6ヵ月間、病院に治療に通った経験がある。それ以来、<o:p></o:p>
妻はトラウマになっていて、爪を切るのを極端に嫌がる。だから、<o:p></o:p>
いろんな機会を通じて、爪切りを他人に依頼する。<o:p></o:p>
早速、爪きりが始まった。さすが看護師さんである。ニッパー<o:p></o:p>
のような爪切りで爪を切っていく。硬い親指の爪も柔らかい爪も<o:p></o:p>
どんどん切ってゆく。鮮やかなものである。しかし、彼女の手元<o:p></o:p>
を見ていると何か変である。それは、普通、中指か、薬指にして<o:p></o:p>
いる指輪を、人差し指にしている。ちょっと変なので、その訳を<o:p></o:p>
聞いてみると……。<o:p></o:p>
この続きは、次回をお楽しみに、……。<o:p></o:p>
たかし でした。<o:p></o:p>