当社ホームページに新作住宅「宇多津の家」の完成写真を掲載しました。是非ご覧下さい。
一般的な住宅街を歩いていて一番眼に入るモノは何かと言えば、それは車庫じゃないかと常々感じていました。多くの家は道路側に車庫があり、その後ろに隠れるように主屋があります。しかもその車庫が美しければいいのでしょうが、既成品のカタログそのままの「カーポート」が建ち並んでいる所をよく見かけます。香川県のような地方ではクルマは一家に数台あることが普通で、狭い敷地の中で2台以上の車庫スペースを求められることも珍しくありません。必然的に車庫は、風景の中で存在感を増してしまっているのが現状です。
「宇多津の家」を設計するにあたって、そんな車庫ばかりが目立つ地方の町並みに少しでも違った回答を示したいという思いがありました。車庫の存在感を出来るだけ消し、深い軒や左官仕上げの外壁を通りに対して見せられたら、今までとは違った風景が生まれるかもしれないと考えました。ただ一軒の家だけでは何も変わらないかもしれませんが、この家が町並みの風景が変わるきっかけとなれば、と願っています。
香川県丸亀市にて工事中の住宅「A邸」。本日は上々の天気の中、上棟式が行われました。施工は丸亀市の光建設さん。暑い中、現場の皆さんお疲れ様でした!
今回の構造フレームは、大梁を狭い間隔で同一方向に並べていき、荷重を分散させているのが特徴。伝統的な木造の組み方とは少し異なりますが、フラットな屋根形状の場合には合理的なフレームだと思います。
私は設計をする際、構造を最も重視しています。それが建築の基本であり、最も大切なことだと考えているからです。安全な構造が出来て初めて、設計者は美しさや機能性をデザインする権利を得るのだと思います。
・・・と、エラそうなことを言ってますが、強くて美しくて、さらには経済的な構造フレームを生み出すことは容易ではありません。常に研究しアイデアを練りながら、より良い構造を追及していきたいと思います。
高松市前田西町にある西光寺保育所さんで、教室の増築工事のお仕事をさせて頂きました。西光寺保育所さんの建物を設計させて頂くのはこれで4棟目です。今回は子育て支援のための施設で、教室と相談室があるコンパクトな建物です。
敷地にはたくさんの木が植わっており、なるべく多くの木を残せるように建物の形状、配置を決めて行きました。特に大きな桜の木が1本あって、この木の枝や根を切らないように、現場で庇の長さ等、若干の変更も加えながら工事を進めて行きました。
教室。床は厚さ30mmの杉板。杉は少しやわらかく傷がつきやすい木材ですが、子供たちが使う空間には最適な材料だと思います。子供は転んでアタマを打ったりするので、固い木だとちょっとキケンです。
相談室。ちょっと狭いくらいの部屋の方がなんだか落ち着きますね。家にもこれくらいの広さの部屋が1つあると、読書とか勉強に集中できていいかも。
杉は足ざわりもいいし、座っても寝転がっても快適。今のような湿気の多い時期でも表面はサラッとしていて、とても気持ちがいい床です。当方の事務所も杉の床なのですが、残業に疲れた夜中などにはワタクシも床の上によくゴロっとしております。とてもよく眠れます・・・
子供たちにも是非床の上でゴロゴロして、無垢材の気持ち良さを体感してほしいと思います。
今年の1月に突然閉店してしまったイタリア料理店「アリオスト」。多くのファンがショックを受けたように、ワタクシもへこんでおりました。ボンゴレビアンコ、せめてもう一回食べたかった・・・
と思っていたら、なんとアリオストのシェフが「ホテル福屋」(高松市古新町)で期間限定ながら、ランチをやってるとの情報を入手!けど実は5月くらいからやってたらしい。しかもけっこう行列ができたりしてるらしい。ウチに情報入るの、ちと遅くないか。ひょっとしてもう期間限定が終わってるんじゃないかと、急いでホテル福屋さんに電話。するとまだやってます、とのこと。こりゃとにかくスグ行かねば!!
で、ホテル福屋さんに到着。こじんまりとした老舗っぽい雰囲気のホテル。ロビー横の喫茶コーナー的な場所がランチスペースのようであります。うーむ・・・。ランチのパスタは3種類。そして待つこと5分・・・
来ました!ご無沙汰しておりました「アリオスト」のパスタです!ニンニクとかオイルの量は以前よりかなり控えめな感じがしましたが、確かに懐かしいあの味でした。久しぶりに食べれて大満足です!
と言いつつも、やっぱり店あっての「アリオスト」だったんだな、とも改めて思いました。なんと言いますか、料理だけじゃくて、店の雰囲気とか匂いとかも含めて「アリオスト」が好きだったんだな、と。つまり食べる「場所」も重要ってことですね。
どこかでまた店をオープンしないんですかねえ。その時は早めに情報をキャッチして、スバヤク駆けつけたいと思います!