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先週行った東京は、観光地もレストランも電車も道も行列で人があふれていました。一方ここは、それと同じ国ということが信じられないくらい誰もおらず、広々とした風景。 天気は快晴。風もなくベタ凪の瀬戸内海。その向こうに見えるのは小豆島。こんな場所に家を建てたいですねえ。
最先端のモノがあふれる都会での生活にも憧れますが、こんな広々とした空間を独り占めできるのがイナカの魅力でしょうか。家から少し走ればこういう場所があることって実はとても贅沢なのかも、と地元の良さを再認識した一日でありました。
北欧の家具、特にデンマークの椅子が好きです。アルネ・ヤコブセン、フィン・ユール、ハンス・ウェグナーなど、椅子好きの方にはおなじみのこれらデザイナーによる家具は、日本人の感性にも非常に合っていると思います。そして日本の家にとてもよく馴染むと思います。
住宅を設計する時によく眺める本、『Danish Chairs』。デンマークのデザイナーによる椅子が170作品掲載されています。デンマークの椅子は全体的に部材が細く、中でも脚部のデザインは繊細で美しいと感じます。写真右は、ウェグナーの「The Chair」。
住宅のデザインを考える時、まず頭の中で、まだ何もない真っ白な空間に1脚の椅子を置いてみます。そしてそこに腰掛けてみます。
椅子の後ろ側にはどっしりとした壁がほしい。そうだ、そこには絵を飾ろう。椅子に座って外を眺める大きな窓があったらいいな。窓の向こうには庭があって、そこには木を植えよう。子供たちが庭で遊んでいるのを見ながらコーヒーを飲んで本を読むのもいいな。床は椅子に負けないくらい美しい木目の板で、それから・・・と、いろんなイメージが膨らんでいくのです。
紙にまず四角い線を書いて、その中で部屋を割り振っていくのではなく、椅子という一つの点からどんどん広がっていく空間を創造する。その方がきっと豊かで快適な空間ができると思います。
11/15~11/18。東京へ出張。今回は建物や家具をゆっくり見る時間は無かったのですが、17日(土)に少しだけ原宿・青山方面へ出掛けました。週末だからなのか、あるいはいつもそうなのか、原宿駅前もカフェも明治通り交差点も大量の人、人、人・・・。
最近急に寒くなってきましたが、表参道のケヤキ並木も紅葉の見ごろはまだ先のようです。
こちらは久しぶりに訪れた表参道ヒルズ。早くもクリスマスっぽいイルミネーションです。
ヒルズ内の各店舗は有名デザイナーによるもの。写真左はデザイン家電の「アマダナ」。右は和菓子の「トラヤカフェ」。
どの店舗も地方にはあまりないような高級感あふれるたたずまい。その他の店舗でも木や石や土壁などの有機的な材料が少なからず使われています。住宅に限らず店舗でもますますこれらの材料のニーズが高まってくるのでしょうか。
今回は時間が少なく東京ミッドタウンまでは行けず。次回はぜひ21_21 DESIGN SIGHTを見てトシ・ヨロイヅカへ行かねば!