おそくなりました。

7/11 金
入院して
　７月２日にU病院へ入院して早くも１０日が過ぎてしまった。
ここでの生活は単調であるため、できるだけ痴呆におちいらないように、新聞を読み、テレビを見て、
他人とよく話すことを心がけている。
そうこうしているうちに、向かいに新しい入院患者が入ってきた。
聞くところによると、どこかの大学の、物理学の博士らしい。
奥様が言っておられた。「この人、変人なので注意してください」
変なことを言い出すかわからないということらしい。
同室に、面白い人が来たものだと、わくわくしている。
又、入院するなりパソコンをｅーｍｏｂａｉｌｅでネットに繋げて遊んでいたので、貸してもらおう。
あともう一人友達になったお爺さんがいる。あざなは海坊主。O氏という。６０代のお爺さんである。
なぜ、この海坊主さんと友達になったかを説明すると、トイレの話になる。
私たちが入院している６病棟は、神経難病患者のための病棟である。
全く手足が動かない人も入院している。少しだけ動く人もいる。
車椅子生活の私のような人間もいる。さまざまな状態の人々がいるのである。
その中の一人が、トイレ事件の犯人なのである。どういうことかというと、私がトイレに行くたびに、
小便器の前の床が濡れているのである。
車椅子に乗ったままで、トイレをするものにとっては、その濡れたものをまたぐのは至難の技なのである。
もしもタイヤに付いてしまったら、その濡れものの帯を廊下に引くことになる。
そこで海坊主さんが、トイレの標語を見て、とても良いアイデアをひらめいてくれた。それは小便器の上に貼ってある。
”常に一歩前進”。

７／１２　土
阪神タイガース
　昨日、阪神　対　広島戦を見た。
途中７回戦くらいまで０対１で広島がリード。
引き締まったいい試合であった。
今回は広島が勝つんじゃないかと思っていたら、金本が２ベースヒット。関本がタイムリーを打って
金本が３塁へ。次の打者が外野フライを打って、８回表に１対１に追いついた。
そのまま延長戦に入り、１２回表、阪神さよなら勝利。これで安心してグー、グー、グー

７／１３　日
今、最も腹の立つ事件
　大分県の教育庁の汚職問題である。
我が子を学校の先生にしたいために、教育庁の上司に２００万円の商品券を渡したらしい。
渡すほうが渡すほうなら、受け取るほうも受け取るほうである。
教職の身である学校の先生が、こんな状態であったとは、大分ばかりか、日本の学校教育が疑われる。

アイフォン
　アップル社のｉ－ｐｈｏｎｅが発売され、若者が発売所で待ちわびている様子が、テレビで放映されていた。
このニュースを見て私は思った。
日本メーカーがしのぎを削って、もう１ランク上の製品を開発しているというのに。
すなわち、ネットも、ｉ－ｐｏｄもできて、おまけにワンセグテレビも見れる製品を開発中である。
もうすぐ発売されるだろう。私は、ゆうゆうと、この製品を手に入れることにしよう。

７／１４　月
阪神タイガース
　昨日の広島戦は阪神悠々の勝利。
なかなか得点が入らなかったが、３ベースヒットで２者生還。
２得点追加で均衡を破ることができた。最終５対２で勝利することができた。
ヒーローインタビューで、かつらぎのおたけびをもう一度聞きたい。
おうーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大相撲
　朝青竜と琴欧州が２人とも初日で黒星。
いくら、苦手としている相手でも、綱取りを目指している人が、あんなにも簡単に負けてしまうとは
なさけない。
あの強かった朝青竜が負けてしまうとは？　それも足腰が弱っていると見えて、土俵ぎわに手をついてしまった。

７／１５　火
大相撲
　昨日の２回目の朝青竜の相撲を見ていて、優勝はないなと確信した。
一時期の、人を寄せ付けぬ圧倒差はなくなり、１回の投げで勝負が決まらない。
足腰が衰えてきたのであろうか？
私はそうではないと思う。
精神的な問題だと思うのである。
それに稽古量である。
他の力士が、しのぎを削って、競りあがってくる世界にあって、
なんといっても、稽古量がものを言うのであろう。

７／１６　水
私の隣のベットの人
　私の隣の人は、全く手足が動かない。
かろうじてしゃべれると言ったところである。
人間が生きていくためには、必ず食べなければならないのと、その排泄物を
体外へ排泄しなければならない。
この人の手足は全く動かないのだから、食事のときも全面介護が必要だし、
排泄時も、これまた介護が大変である。
食べる時間は決まったときに食べても、排泄時は決まっていない。
６０kgの人間の、おむつ交換をするのは、大変な作業である。
くさい、きたない、きもちわるい、の３ｋ現場そのものである。

７／１７　木
私のブログ
　今日も物理学の先生はパソコンにご執心である。
私は自分のブログが見たいという欲求から、
先生に”知って得する！トリビアの泉”を検索エンジンでさがしてもらうことにした。
先生はパソコンでワンセグ放送を楽しんでおられたが、すぐに快諾してくれた。
最近のコメントに、アメリカのｎｏｖａさんからコメントが入っていた。
早速ありがとうのコメントを返しておいた。
先生のお蔭で、ＮＯＶＡさんにコメントを書くことができました。
Y先生ありがとう。

７／１８　金
海坊主さんの親切
　私はめがねをかけている。
私の性格として、レンズがチョット汚れているだけで気になるほうである。
入院してから１０日以上磨いていないので、指紋あとや、油汚れがひつこく付着していた。
私は気になっていたのだが、私の手先の不器用さでは、きれいに磨くことは不可能なのである。
そこで、思いついたのが、いつも親切にしてくれる、海坊主さんである。
海坊主さんに頼んだところ、いやな顔一つせず、水で丁寧に洗ってくれた。
おかげで、レンズはピカピカになりスカッと爽やかコカコーラである。
海坊主さん、ありがとう。

７／２０　日
親友の手紙
　親友がメールをくれると、病院側でプリントアウトしてくれて、直接、渡してくれる。
現在、３通のメールが親友より届いている。
そのメールには、私の病気が治る病気であることがつずられている。
神経難病治療のために、現在は、遺伝子レベルで活発に研究が行われているらしい。
群馬大学では、脊髄小脳変成症のマウスを作り出して、ふらふらと歩いているマウスに
遺伝子治療を施したところ正常に歩けるほどまで、回復したという。
私は、このニュースを聞いて驚いた。今後、サルで実験を重ねて、うまくいけば３年後には
人間で治験が行われるという。そのときにはぜひ私を実験台にしてほしいと思う。