梅雨末期――この時期、最も警戒しなければならないのが「集中豪雨」だ。大地震がない限り、日本列島が受ける自然災害のほとんどは、気象現象によっている。
被害の事例は枚挙に暇がない。ここ30年間の主なものでも、1972年、高知・土佐山田町の豪雨、82年の長崎豪雨、93年の鹿児島豪雨、さらに昨年、新潟・福島、福井を襲った豪雨……。
日本付近に停滞する梅雨前線に向かって舌が伸びるように、暖かく湿った気流が入る(湿舌)のが原因。とくに西日本にその傾向が強い、とも。
統計的には、豪雨は夕方から宵の内と、明け方に降りやすい。まさに“人間の弱点を突いた”形だ。ゆえに日ごろから、地域の防災地図の参照や災害図上訓練(DIG)などを行って防災力を養うことが重要だ。
地域の防災力向上を目指し、「防災士」の資格を作った前兵庫県知事の貝原俊民氏は「阪神・淡路大震災から我々が学んだ最大の教訓の一つは、国民の一人ひとりが、防災に関する高い問題意識を持ち、生命や財産の安全のために日ごろから備えておくということ」と語る。
気象現象は地震とは異なり、ある程度の予測が可能。各種の防災情報に耳を傾け、ともどもに防災への意識向上に努めたい。
私たちの職場は、ビルの3階にある。皆、車椅子生活なので、地震や火事が起こったら、多分焼け死ぬしかないだろう。エレベーターには、1台しか入れないからである。そんなことを考えていたら、黄檗活断層が、裂ける夢を見てしまった。
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