新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

医療崩壊「かわら版」(3)

2009-05-16 09:54:05 | 医師不足の深層探究

Dsc00822_2    医療崩壊「かわら版」(3)

      「命」落とす医師たち

 この表は、日本医労連と東洋経済の調査によるもので、希望と使命感に満ちた新進気鋭の若き医師たちから、最も働き盛りの医師に至るまで、この欄に収まりきれないほどの尊い命を、自ら落とし、あるいは過労によって体力を使い果たし、命を断たれた医師たちの、民事訴訟等の実態をまとめたものです。

 29歳過労死、30歳過労による自殺、しかも、最初の例は、労働災害の認定に至るまで、実に13年間の歳月を要しています。

 なかでも、1999年8月16日早朝、44歳の男性小児科医は、「私には医師という職業を続けていく気力も体力もありません。」と、過労により、うつ病を発症し、遺書とともに、愛する妻と3人の幼子を残して、投身自殺をしております。

 当直勤務は1ヶ月12回、休日出勤は月6回、24時間連続勤務は月7回、休日は、月間たったの2回のみ。

 9年後にやっと労働災害は認定されたものの、労働基準法上の病院管理者責任も,安全管理者責任も問われることはありませんでした。