⛳大久保、利害を優先させ友情を切り捨てる
☆「維新の三傑」とは、西郷隆盛、木戸孝允、大久保利通の3人
*彼らは徳川幕府に終止符を打ち、活躍した人物だ
☆大久保が明治政府の設立に果たした役割は大きい
*初期の明治政府は大久保が牛耳っていたといた
*大久保は、決断したことは断固として実行した
*彼の行動は人情や温かみとはかけ離れたものばかり
☆大久保は個人的な感情よりも利害を優先した
*利用できるものは最大限に利用し
*不要になればあっさりと切り捨てる
*他人を裏切ったり欺いたりすることもした
*プライドも恩義も友情さえも切り捨てた
*冷酷非情さで政界をのし上がっていった
⛳大久保は、必要なら親の敵にもこびる
☆大久保は冷静な計算を働かせていた
*薩摩藩主の島津久光が好きだった囲碁を覚え
*対戦相手として自分を売り込んだのだ
*久光は、大久保の父を流罪にした過去があり
*親の敵ともいうべき存在である
*出世のためなら好きでもない相手に媚びへつらった
☆大久保には、政治の表舞台に立ってしまえば
*久光の様な古くさい頭の人間に用はない
*久光のほうには自分が取り立てたの思いがあった
*それに恩義を感じる大久保ではなかった
☆久光が強硬に反対していた、廃藩置県をあっという間に断行した
*藩主と家臣という身分制度も、久光の野望も打ち崩した
⛳大久保、親友だった西郷隆盛を見捨てる
☆邪魔者をつぶすためなら、私情を捨て去る
*大久保の冷酷非情さが最も発揮されたのが「西南戦争」
*敵方の大将は長年の親友
*明治政府樹立に貢献した西郷隆盛である
☆士族の犠牲も気にしない大久保
*困窮する士族に同情する西郷と大久保、根本的な違いがあった
☆彼らの決裂を決定的にしたのが征韓論である
*西郷が征韓論を支持するのに対して
*大久保は富国強兵が先だと真っ向から反対した
☆人望のある西郷には同調する者も多くいた
*政治を自在に操りたい大久保にとり西郷は邪魔者であった
*大久保は、西郷をつぶしにかかった
☆征韓論中止に激怒した西郷は職を離れて故郷に帰る
*大久保は、自分と相容れない意見を持つ西郷
*まんまと政界から追放した
☆西郷は不平士族を率いて西南戦争を起こす
*討伐を決めてからの大久保にはためらいはなかった
*政府軍が総力を挙げて臨んだ戦いは
*1日に数十万発もの弾丸が飛び交うほど激しかった
*戦いに敗れた西郷は自害して果てたのだ
☆大久保は、政府に歯向かう者は、親友であっても
*情け容赦なく抹殺した
⛳大久保、官僚国家の基礎をつくりあげる
☆大久保は文字通りに独裁者のごとく改革を進めていった
*力を人れたのが官僚機構の整備
☆欧米諸国に追いつくといっても、日本は産業も発達していない
☆絶対的な権力を持つ官僚が
*国をリードするシステムをつくり上げた
☆昨今、官僚主導型、天下りなどが問題視されているが
*すべて大久保が生み出したものといっても過言ではない
*大久保は、現代の政治にまで影響を残している