★口福厨房★

中国エンタメ☆うちごはん☆日々のできごと

千里走単騎~単騎、千里を走る

2006年02月15日 | 電影

今日は水曜、映画館は「レディースディ」で女性は1000円♪
うまい具合に相方が出張で、家事から解放されたので
ここぞとばかりに観に行ってきたんですが
チケット売り場はマダムたちの長蛇の列・・・(軽く100人はいますた)
満員かよっ!上映までにチケット買えるんかな~、マイッタナ~と思っていたら
ほとんどが「韓流」になだれ込んでいきました。
おいおい、マダ~ム!健さんのファンちゃうんかいっ
結局、10人くらいで鑑賞。か~な~り寂しかったっす><

高倉健さんが主演する映画を映画館で観たのは初めてでしたが
中国語がさっぱり分からなくて、頼りない通訳に頼りっぱなしになる「高田」という役は
他の俳優さんが演ったら、かなり情けない、ただのわがままオヤジになりそうで
健さんの表情と物腰は、こんなにも情感と共感を誘うものだったのか、と
“高倉健”という俳優の味と人気に、今さらですが納得させられました。

ストーリーはシンプルで、ほぼ全部が公式サイトで紹介されているうえ
実際に映画を観ても、展開に起伏があるわけではなく、
特に泣かせるというわけでもないのに、いつのまにか引き込まれてしまったのは
健さんの存在もさることながら
「人を動かすのは熱意や真心で、言葉ではない」という隠されたメッセージや
プロの俳優ではない、一般の人びとによる素朴な演技、表情が心に響くからでしょう。
    ワタクシ、思い出しながら書いているので、うるっとキテます

この作品に最近の日中関係をダブらせて、作品の中の中国人の対応を
「ファンタジー」ととらえる方が少なからずいらっしゃるようですが
ぶっちゃけ、健さん的清廉実直な日本人だって、いまどき絶滅に近いので
「お互いさま」だと思うんですけど~っ

反日があるのは事実ですけど、お互いが嫌いあうばかりでは
いつまでたっても「ファンタジー」でしかないですよね。
どこの国でも親切な人、そうでない人はいるんだから(←海外での経験談です(笑))
「国と国」という考えを越えた「人と人」での理解や思いやりが大切なんだと
改めて気づかされました。

広東語学習者の私が
「器用にコトバを操れるより、不器用でも心を伝えられるほうがいいのかも」
とさえ思っちゃいました・・・健さん(&藝謀カントク)、学習に悪影響です(笑)