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北京に暮らす工場の夜勤労働者・ラオ(葛優)は
口うるさい妻(丁嘉莉)や反抗的な息子(李濱)より
自分を無条件に慕ってくれる愛犬カーラが可愛くてしかたがない。
しかしある晩、カーラを連れて散歩に出た妻は未登録で犬を飼っていたために
公安の取締りに遭い、カーラを取り上げられてしまう。
中国では犬を飼うのには免許が必要で、高額な登録料を支払わなければならないのだ。
翌朝夜勤から戻ったラオはその事実を知り、カーラを取り戻すために
コネ、裏取引、替え玉、強行突破と、悪戦苦闘する羽目になる。
カーラのまでタイムリミットは18時間。
果たしてラオは愛しいカーラを救うことが出来るのか?
さすがはカンヌ映画祭主演男優賞に輝いた、中国を代表する庶民派俳優・
葛優
愛するカーラをなんとか取り戻そうと登録料の工面とカーラ探しに
必至に駈けずり回る姿は冴えないダメ親父なんだけど
いつの間にかと~っても愛らしく見えてくるから不思議。
カーラよりも血統のいい犬をやる、と言われても目もくれないところでは
雑種のネコを飼っている私は「そうなのよ!血統じゃないのよ!!」と
ラオの気持ちが痛いほどよく分かって、ついつい感情移入しちゃって
うるっとしてしまいました(笑)
ぶちゃいくだけど、なんともいえない味があるカーラ
カーラを没収する公安には最初、姜文を予定していたそうですが
スケジュールの都合が合わず、若手実力派・
夏雨になったらしいです。
しかし!若い夏雨が公安を演じたことで、中年のラオが権力に媚びる姿が
いっそう哀れで滑稽に感じられるので、夏雨で大正解!
ま、夏雨が脇役でしかないのは残念でしたけどね・・・><
人間と犬の感動話やほのぼのコメディといった作品ではないけど
北京の平均的所得層を描いた珍しいタイプの中国映画なので
庶民の生活が垣間見れて興味深かったです。
&この映画の公開後、犬の登録料は大幅に減額されたそうで
映画が国を動かすってスゴ~イ!!