ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

商売とはつくづく ・・・

2009年05月31日 | 街的興趣




「商売とはつくづく ・・・」

大手スーパーダイエー発祥の地である大阪市内にある商店街は、細くて長い
路地を歩いているような風情がある。道の両脇には安くて庶民的な店舗が200
以上も軒を並べている。通りには地元のおばちゃんやおっちゃん、若い子たちの
姿も多く、大阪らしい活気があり明るい雰囲気を醸していた。

その商店街からスパイラルに繋がっていて隣町に向かうこの商店街(写真)は、
買物客もまばらであった。そして、隣町に近づけば近づくほど人気や活気がなく
なってしまう。前述の商店街とほぼ同じ形状のアーケードで、しかも道幅は1.5倍
ほども広く、明るいはずの商店街だが ・・・ 活気がないからか、暗くて重たい感じ
が漂っている。

道幅だけでなく、個々の店舗面積も幾分大きい。ただ、その大きさが寂しさを
一層際立たせているかもしれない。店内を覗いても店人が見える割合は少ない。
“(お客に来店してもらうことを)あきらめてるのか?” と思ってしまうほどだ。一方、
前述の商店街では、スタッフの方から歩いているお客に視線を送り、“どうぞ!”
と誘引しているではないか。商売というのは、この違いだとつくづく感じる。

商売は、むずかしい。特に、商店街は連帯でもあり、確かに、むずかしい。ただ、
言い過ぎかもしれないが、結局のところ、個々にやる気がアルかナイかだろう ・・・ 。



■ 街的興趣 ■

街を歩けば
街の表情に出会える
表情とは
街の人々そのものだ

その街に
暮らす人に出逢えば
その街での
暮らしが垣間見える

だから、
街歩きは面白い ・・・ 。

第五大成丸


A面で恋をして

2009年05月30日 | 昭和諳心




A面で恋をして / ナイアガラトライアングル


A面で恋をして
ウインクのマシンガンで
ぼくの胸打ち抜いてよ

A面で微笑んで
ドーナツ盤の上で
クルクル躍るよジルバ

とびきりのシャツに蝶ネクタイ
花束を抱えて
今夜 君をさらいにゆくよ

A面で恋をして
泣けそうなヒット曲の
フレーズで決めたい夜さ

星空はまるでミラーボール
クラクション鳴らして
今夜 君を奪いにゆくよ

A面で恋をして
永遠の指定席に
君だけを招待するよ

恋の裏表を知り抜いてるぼくが
君に逢ったら Oh Baby
もう お手上げさ

A面で煌いて
白いワイングラス手に
乾杯さ 君の瞳に

シリアスな気持ち横に置いて
夜明けまでドライブ
今夜 君を返さないさ

A面で恋をして
ウインクのマシンガンで
ぼくの胸を撃ち抜いてよ
A面で恋をして WOW
A面で恋をして WOW


作詞 / 松本隆
作曲 / 大瀧詠一

1982






■ 昭和譜心 ■


誰しも
表と裏があり
A面が自分のアピール
B面はもう一人の自分 ・・・?
意外と、B面が素直な
姿だったりする
私もそう
かも


第五大成丸


イプシス ブランク・フロール 2007

2009年05月29日 | 家WINE




「薄抹茶色のコルク」

“爽やかな緑色の輝きを帯びた透明感のある黄白色” という表現が似合うような
スペインの白ワインです。コルクは 「樹脂コルク」 を使用しているのですが、何と
緑色(薄抹茶色?)なんですね。そのコルクやボトルの中のワインの色を視覚的に
捉えているからか、抜栓してグラスに注ぐと、一層、フルーティーな香りが立ち込め
フレッシュさを放っているような気がします。


「こんなシチュエーションで」

季節は蒸し暑いシーズンに向っているのですが、新緑の季節にアウトドアに出掛て
木陰から山や川を眺めながら仲間と、また、窓を開け放った書斎でひとり、陽の傾き
かけたベランダでふたり、そんなシチュエーションで飲みたくなるワインです。価格的
には安めのワインですが、気持ちとシチュエーションがフィットすれば、高級なワイン
に劣らないような感慨や満足感を得る可能性のあるワインだと私は感じます。



Ipsis Blanc Flor 2007
   イプシス ブランク・フロール 2007





スペインの非常にコスパに優れたワインです!

1898年からワイン造りを始めた歴史のある造り手、パドロDOタラゴナの白のフロールは、
スペインの評価誌 「ペニン誌」 で4つ星 ★★★★ を獲得しました。青リンゴや
パイナップルを想わせるフルーティーな香り、心地よくバランスの取れた味わいが
口中に広がる、フレッシュな辛口白ワインです。



  ■ ワイナリー : ビンス・パドロ
  ■ ワイン 名 : イプシスブランク・フロール
  ■ 原産国 : スペイン
  ■ 地   方 : カタルーニャ
  ■ 地   区 : タラゴナ
  ■ 呼   称 : タラゴナD.O.

  ■ 品   種 : シャレロ 60% マカベオ 20% バレリャダ 15% モスカテル 5%
  ■ 価   格 : 990円(某ワインショップ)



■ 家WINE ■

1世紀以上、3世紀に渡って
ワイン造りを続けているワイナリー
そこには歴史があり事実もある

昔、一日が12時間だった?
まさか、そんな筈はない ・・・ !
時間の経過は今も昔も同じだ

もし、それと同じ時間や苦労の
モノづくりを課せられたとしたら
自分にはその時間や苦労が
“簡単には想像できません” と
簡単に言い切るのだろう ・・・

だから、ただひたすら、
ワインに携わっている全ての人に
ごちそうさま!そして、ありがとう!!

第五大成丸


初物のお裾分け

2009年05月28日 | こんたく堵




「ある飲食店で ・・・」

昨日、ある飲食店の相談を受けるために店舗に伺ったのですが、店主の方と話を
していると、納品業者が次から次へと来店 ・・・ “今日は定休日やで!” の店主さん
の言葉も虚しく、“ああ、そうでしたっけ” という顔つきの業者まで現れる始末です。
まあ、目くじらを立てるような間違いではないのですが、連絡の行き違いは、お互い
時間の無駄にもなりますので、予定確認は確実に行なわなければなりません。


「宮崎県からの宅急便」

そんな納品業者さんに紛れて、宅配のお兄さんが大きな箱を抱えて入ってきました。
その段ボールには 「スゥートコーン」 の文字が ・・・ さすがに今度は、店主さんが
“俺、トウモロコシ頼んだっけ?” という顔で伝票を確認しています。どうやらこれは
奥様の身内(宮崎県)の方からの贈り物だったようです。個人の飲食店ではよくある
ことですが、大きな荷物(特に要冷蔵・冷凍)は自宅より店舗に送ってもらいます。


「ほのぼのとした気分」

今を時めく、あの宮崎県から届いた初物です。
ということで、私もその “お裾分け” を頂きました。( ありがとうございます! )
田舎の身内から届く産物は、他人事であっても、その地元の風景や情景が目に
浮かぶようで、何となく懐かしく感じたり、ほのぼのとした気分になるものです。

“ふるさとは遠きにありて思ふもの” でしょうか ・・・ 。



■ こんたく堵 ■

遠い故郷から届く便りは
街で生活している者にとっては
心の拠りどころかもしれない

そんな些細な出来事でも
遠い故郷を愛する気持ちが
ふと顔を擡げるものである

人は誰しも
心の中に “ふるさと” を持っている
“ふるさと” を愛する心を持っている

第五大成丸


IIIB(トワベー)・エ・オウモン ブラン 2006

2009年05月25日 | 家WINE





ⅢB&Auromon Blanc
  トワベー・エ・オウモン ブラン 2006





「ジャン・クロード・マス」 ブランドの最高峰キュヴェ

品質が高く価格が安いことで定評のある 「ドメーヌ・ポール・マス」 。
ドメーヌの歴史は古く、1892年にわずか9haの畑からスタートしました。1954年に、
前当主ポール・マスが畑を広げ、その後を引き継いだ息子のジャン&ミシェル兄弟
が、さらにドメーヌを向上させています。現在、畑は120haまで拡がり、ランドックを
代表する造り手となりました。ドメーヌのポリシーは、高品質であると同時にバリュー
ワインであること。まさにそれは飲み手が 「本当にこの価格でいいの?」 と心配
したくなるコストパフォーマンスであり、お値打ちな南仏のおすすめワインです。


  ■ ワイナリー : ジャン・クロード・マス 
  ■ ワイン 名 : IIIB(トワベー)・エ・オウモン ブラン
  ■ 原産国 : フランス
  ■ 地   方 : ラングドック&ルーション
  ■ 地   区 : リムー
  ■ 呼   称 : A.O.C.リムー
 
  ■ 品   種 : シャルドネ 100%
  ■ 価   格 : 1,850円


ドメーヌ最上級のクラスを意味する “IIIB(トワベー)”。上質なリムーのシャルドネ
を使用しており、トロピカルフルーツを想わせるふくよかな味わいの白ワインです。



■ 家WINE ■

「相性の良いワインと出合う」

それは人との出会いに
似ているのかもしれない
星の数ほどあるワイン
その中から “縁あって”
年に数本のワインと出合う

ブランドとか、流行りとか
世間の評価が高いヤツらも
対価さえ支払えば手に入る
しかし、そんな行動だけでは
いいヤツとは出合えない

ましてや、「家WINE」 の場合
他人の評価など消えてしまう
只、只管、自身の舌や脳みそと
相性の良いワインを探し求め
何度もお見合いしている気分

自分自身の好き嫌いもある
わが家人の好みも無視できない
その日の気分やシーンもある
相性ピッタリで出合える確率など
皆無に等しいかもしれない ・・・

それこそ、
星の中から “縁あって” である

第五大成丸


お酒とタクシードライバーの腕に酔ってます!

2009年05月22日 | 楽時々益




「午後7時、JR福島駅集合!」

“焼き鳥でも喰いながら近況報告会やりまっか?”
一昨日、約1年?ぶりに、UB(専門学校)時代の友人との飲み会がありました。
今回は、自転車屋ケンちゃんとスポーツ用品店のマコトと私の男3人で集まるため、
事前の店予約はせず、集合場所と時間だけ決めて落ち合い、街歩きをしながら
お店に入ろうということになりました。最終的には、京都のお嬢も参加すると連絡
が入ったので、改札口から程近いやきとり屋さんへ走ります。駅前の人気店です。
午後7時、まず空いてない時間帯 ・・・ “4名無理?” “イケます。いいですよ!”
“あぁほんま、そしたらツレ呼んでくるわ!” と交渉成立です。


「予約が煩わしい」

ということで、街歩きのつもりが、集合から5分も経たずに生ビールで乾杯です。
業界人として言ってはならないかもしれませんが、最近、自分よりも二回りも若い
スタッフが仕切っているお店に、事前に電話を入れて予約することに何となく抵抗
があります。全てのお店とは言いませんが、人気店の中には電話の向こう側に、
上から目線なスタッフの存在を察知することがあり、煩わしさを感じてしまいます。
それでも、結果として入店して満足感が有れば良いのですが、無ければ自分が
虚しい気分になってしまいます。特に、業界以外の人間と行った時には ・・・


「下町オヤジに憧れて」

だから、ではないですが、
街歩きして、オヤジはオヤジらしく、“今日は、ここにしようや!” とツレに言いながら
暖簾をくぐり、“大将、イケる?” がええのです。スマートでちょい悪な街オヤジもええ
のですが、ベタで愛嬌のある下町オヤジに憧れる歳になってきたのかもしれません。
いずれにせよ、業界人ほどその業界で素直に遊べていないということがあるという
ことをつくづく感じる今日この頃です ・・・ 。


「UB近況報告会」

“九州地鶏”
炭火網焼きのやきとりをツッつきながらそれぞれの近況を確認します。特に、
昨夏に体調を崩したり、先を考えず仕事を辞めた、どうしようもないオッサン(私)
の心配をしていてくれたようです。ほんまに気の置けないええ仲間たちです。
いつも、アリガト!な。


「ありがとう!」

やきとり屋さんを出たのが午後11時前です。 “ワイン一杯だけ飲んで帰る?”
と言って、タクシーで北新地へ向かいます。本通りのバール(前職場の新業態)
に到着 ・・・ 何と、満席状態です。カウンターでオッちゃん3人とオバちゃん1人、
スタンディングでワインを一杯ずつ煽ります。ちょい雰囲気(ビジュアル)的には
お店に迷惑を掛けたかもしれません( 申し訳ない! )。 若いスタッフも頑張って
います( ご苦労さん! )。 そして、シェフ、ご馳走さま( ありがとう! )。


「I get drunk !」

さて、お開きです。
皆、JRで帰るということで、私も付き合います。たぶん、2年ぶりくらいのJR ・・・
京都のお嬢と東海道本線に乗り込みます。ほどなく、私は千里丘駅で降ります。
ホームに降りて車内から手を振っているお嬢に、たぶん手を振り返したとは思うの
ですが、それから約10分ほど記憶が ・・・ トイレに行ったのかもしれません。改札に
向うと、一緒に電車を降りたであろう人々は誰一人いませんでした。西口に出ると
タクシーもいません。来る気配すらありません。仕方なく、幹線道路まで歩きます。
信号を渡り見通しの良い四叉路へ ・・・ いくら手を挙げてもタクシーは止まりません。


「これぞ、タクシードライバー」

それから、どれくらい時間が経ったのでしょうか ・・・
とにかく、一台のタクシーが私の前に止まったようです。ヨイショッと乗り込みます。
“○○台。○消防署と○幼稚園の辺りやけど ・・・ わかりまっか?” と言ったのだと
思います。そのドライバーさんが返事したとか質問したとかは覚えていませんが、
今まで乗ったタクシードライバーの中で、間違いなく運転が一番上手な方でした。
スピードはそこそこ出しています。しかし、CVT搭載のタクシー?と思うほど、シフト
チェンジがスムーズです(もちろん、ATですが)。前にも後ろにも、右にも左にも、
カラダが少しも振れることがありません。そして、アッという間に自宅に到着です。
余りの心地良さに、もう一周して!と言いそうになりました ・・・ 。( おおきに! )


「旨いお酒」 と 「巧い運転」 に酔った一日。
“人生、うまし! 人生、たのし!” と言いたい気分 ・・・ 。




■ 楽時々益 ■

人と関わることによって
煩わしさを覚えることがある

人と関わることによって
心地良さを感じることもある

逆に、人と関わらなければ
何も覚えない、何も感じない

人と関わるか、関わらないか
その選択を行なう必要はない

“人と関わって生きるべきである”
これがベターな答えだと思う

第五大成丸

 


存在感を放つ

2009年05月19日 | 街的興趣




「クルマ離れが ・・・」

“クルマ離れが ・・・ ” という記事やニュースに触れるたび思うことがあります。
私たち世代は昔(30年前?)、18歳になるやいなや、挙って教習所に通い免許が
取れれば、即座にローンを組んでクルマを買ったものです。もちろん、目的は人
それぞれです。メカとしてのクルマそのものが好きだったヤツ、贅沢(ブランド)品を
ステータスとして所有(購入)したかったヤツ、ひたすら走りたいと考えていたヤツ、
そして、見知らぬ町をドライブしてその空気を吸ってみたいと考えていたヤツ ・・・ 。
( 私は、最後の “空気” パターンかもしれません )

確かに、クルマは必要性を感じなければ非常に高価な贅沢品でしかありません。
特に、今の若者世代にとっては、時代背景も含め価値観の多様化という観点から
必需品のランク付けや物欲の分散が起こっていることは事実であり、クルマもその
渦中で例外ではなくなったということです。ただ、PCやAVと同じ土俵で取り扱われて
いることに関しては、私たちオヤジ世代にとっては寂しい限りなのですが ・・・ 。
( クルマに足や箱の機能しか求めない方には、PC・AVの優先をおすすめします! )


「昔の記憶の底」

昔、
“○○で××時に!” と前日、友人と約束をして○○という喫茶店で待ち合わせる。
町のメインストリート、そしてメインの交差点の一角に、その喫茶店はあった。今風
なカフェではなく、昭和な佇まいの喫茶店だった。しかし、何とも言えない 「存在感」
があった。一時、自分たちの聖地でもあった。2人で待ち合わせるとクルマが2台、
3人だと3台、5人だと5台のクルマが駐車場に並ぶ。(注:暴走族ではありません)

その友人たちとそれぞれのクルマ、そしてその喫茶店、というシチュエーションが
脳裏に焼き付いている。すべてが個性的で、すべてがオリジナル。当たり前だが、
友人それぞれは顔も性格も立場(仕事や家庭環境)も違う。乗っているクルマも
それぞれ個性的、そして、その一緒に遊んでいる友人たちのクルマは、全部違う
車種である。誰一人、他の誰かと同じクルマに乗りたいとは思わなかった。今の
私の個性重視、オリジナルのすすめは、この時代に培われたものかもしれない。

この喫茶店の店名はもちろん、外観・内装・メニューなど、未だに記憶に残っている
のは何故なのか ・・・ 自身の記憶にインプットされた1コマ1コマを紐解くと、やはり
オンリーワンの存在だったからではないかと思う。これがもし、ナショナルチェーンや
ブランドショップの一つの支店(○○カフェ××店)であったら、ここまで深く記憶に
残っただろうか ・・・ 。お店のマスターの性格やバイトの女の子の表情、常連客の
仕草なども含め、それぞれのすべての存在が強い想い出となっている。


「不幸な時代」

今、
ナショナルチェーンやブランドのカフェで待ち合わせ友人と時間を過ごせば、将来、
過去を振り返った時には、“昔、あのカフェで ・・・” と想い出話はできるでしょう。
ただし、場所なり支店名を付けなければなりません。もちろん、良いこともあります。
知らない人とも “俺は××店へ行って、よく□□コーヒー飲んでた。” “私は△△
店の雰囲気が好きだったわ” と、店の雰囲気や好きなメニューなど、共通の話題に
変化させることはできるでしょうね。

しかし、その時、その場所に居た者にしかわからない共通項で想い出を語る ・・・
この感覚をどれだけ持てるか(持っているか)が大きい気もします。実際、私の
頭に深く残っている記憶や印象の90%は、幼少から20代までで覆われています。
幼少期から思春期や青年期の多感な好奇心が、それぞれの印象を強くしていた
ことは否定しません。しかし、それを差し引いても、ここ最近の印象の薄い人生は
何を意味するのか ・・・ と悩むこともあります。

“人生” までは大袈裟だとしても、生活の中に快適さや無難さを取り込んだことで、
苦労や刺激が少なくなり、印象に残るものが減ったような錯覚が起こっているの
かもしれません。また、情報の氾濫で、行く前、行う前に、ほぼ見えてしまうことで、
感激や感動に至らず、妙なストレスさえ感じてしまう時代になっている気がします。
「存在感」 すら作られてしまう(演出されてしまう)こともあり、“不幸な時代” だと
私は感じています。
( 今の若い世代は、何に存在感を感じ、何を想い出にするのだろうか ・・・ )


「存在感を放つ」

先日、ルミオンでふと立ち寄った田舎町は夕間暮れ。
交差点の一角、「存在感」 を放っていたのはこの有名コーヒーチェーンでした。


「ふと、思うこと。」

ふと思うことがあります。
私がクルマを持っていなければ ・・・
そして、この交差点に立ち寄らななければ ・・・
一生、この情景には出会わなかったのだろう ・・・ と。


「もっと、思うこと。」

すべてが目的化、目標化される時代。
逆に言えば、目的や目標がなければ動けない(動いてはいけない)時代になって
いるような気がします。それゆえ、“無駄が利益を押し潰している” という観点も
生まれてきたのではないでしょうか。間違いではありません。しかし、「無駄」 とは、
“益のないこと” であって、すべてを悪いと定義づけるのはどうなのでしょうか?
自分にとっては、無駄で益のないことであっても。自分がそれを行なうことで、他人
の益になる(役に立つ)こともあり得るはずです。すべてに利益や自身の得だけ
を考えての選択や行動をいつまで続け、それを正しいとするのでしょうか ・・・

インパクトのある人や物との出会い、また、印象的な場所やシチュエーションでの
人や物との関わりが、その時間や空間も含め、ある種 「特別」 に感じることがある
ものです。そして、その記憶の一端が年月を経ることで、自身の中で掛け替えの
ない存在(想い出)として、心に強く刻まれていることは紛れもない事実です。

個性的で オリジナルな 存在感のある人間 でありたい ・・・ 。



■ 街的興趣 ■

今日、見える風景
毎日毎日、見ている情景

初めて、見た風景
もう一度、見たい情景

今、心にある風景
いつも、心に存在する情景

第五大成丸


珈琲休憩

2009年05月14日 | こんたく堵




「Coffee break」


       ホッ ・・・ 。



■ こんたく堵 ■

仕事が一段落したら
“コーヒーでも飲もか?” てなことを
言いながら仕事仲間と休憩する

でも、
決まった仕事が無く独りでいると
どうも、ブレークのタイミングが ・・・

まあ、
そう言いながらも、毎日
コーヒーは飲むんですが ・・・ 。

第五大成丸


神戸三田プレミアム・アウトレット

2009年05月13日 | 楽時々益




「神戸三田プレミアム・アウトレット」

日曜はお昼から、ルミオンで三宮方面へ向かいました。
やはり道が混んでいます。渋滞を避けながら迂回して進路をちょい北へ ・・・
少しだけ迂回のつもりが、三宮方面から三田方面へと大きく進路変更 ・・・ ???
まあ、はっきりとした目的はないので、そのまま三田方面へとクルマを走らせます。

“三田の プレミアム・アウトレット って行った?” と助手席の女が声を掛けます。
“いいや、行ったことない!” と運転席の男はわざとぶっきら棒に答えてみます。
“行ってみる?” “うん!” まるで、少し慣れてきたが、付き合い始めて間のない
初々しさの残るカップルのような会話。しかし、よ~く見ると、助手席に座っている
のは ・・・ やっぱ、うちの嫁さん!( まあ世の中、甘~い話なんぞ無いようで!? )

アウトレットの場所がわかりません。4年以上前、エスティマに装着したナビはDVD、
しかもソフトの更新もせずに、そのままルミオンに移設しましたので、最新の情報は
おろか、ここ数年にできた道やお店も画面には現れません。そして、今日は息子も
娘も乗っていませんので、携帯での検索はできません。
( 基本的に私と嫁さんの携帯は、連絡専用?で、検索できません! ・・・ ??? )

“三田のイオンモールの近く” という記憶を頼りに、とりあえず、ナビの履歴にある
三田ゆりのき台の 「小山ロール」 に目的地をセットして進みます( 以前、来た時に
近くでイオンを見たような ・・・ )。あっという間に、小山ロール前に到着しました。
何と、行列がほとんどありません。しかし、スイーツが食べたい気分ではなかった
ので、素通りしてアウトレットを目指します。ありました!しかし、そこはイオンモール
ではなく、けやき台にある  「三田ウッディタウンサティ」 でした。仕方なく、駐車場に
クルマを入れ、書店の本で正しい場所を確認することに ・・・

仕切り直して出発です。アウトレットの住所は、三田ではなく、神戸市北区でした。
約10分で到着しました。4,000台の駐車スペース併設の 「イオンモール神戸北」 と
道路を挟んだ向かい側にあり、陸橋で結ばれています。その陸橋から南方に目を
やると 「神戸市立フルーツ・フラワーパーク」 も見えます。実に長閑な風景です!





「大型商業施設」

GW 最後の日曜日、しかも夕方!ということもあるかもしれませんが、来場客は
まばらです。お世辞にも “忙しそう!” とか、“活気がある!” といった感想は持て
ませんでした。約100のブランド店舗(飲食店含む)がテナント営業していますが、
お客様が全く入っていない店舗もあり、“大丈夫?” と勝手に心配してしまいます。

ロケーション(アクセス)からして、地代家賃は非常に低水準だと判断できますが、
それでも、やはりもう少し集客しなければ苦しいのではないかと感じます。景気の
後退はあるものの、色々な規制緩和により、全国で大型の商業施設(SCやSM)は
増加しています(もちろん、破綻状態の施設も有り)。ここにきて、地方や地域との
連携を模索したり、土地買収ではなく、地主と貸借関係や歩合制等の条項入りで
契約を結ぶ施設も増えているのではないでしょうか。特に駐車場スペースの用地
確保には期限更新の賃貸契約を結ぶこともあるようです。( 借り手主導? )

先の見えない(景気予測が難しい)時代だからこそ、大きな施設ほど大きな投資を
避け、堅実(地道)な計画を立て、着実(確実)な成果を得るような考えが求められる
のかもしれません。当然、今までと違った努力(創意工夫)が必要となります。また、
ブランドを抱える企業側も、単独で一等地に次々と販売店舗を展開することが容易
な状況ではなく、ブランドイメージが落ちないのであれば、集客力(費用対効果)が
アップするようなプロジェクトには積極的に参加を希望していることは事実です。

「アウトレットモール」 は、メーカー品・ブランド品を “薄利多売” で回しながら利益を
確保するという思惑だと思うのですが、それが “薄利薄売” になれば、非常に厳しい
はずです。関西圏にも数ヶ所にアウトレットモールが存在しますが、果たして、どこの
施設がプラスで、どの施設が苦戦しているのでしょうか ・・・ まあ、私が心配する域
ではありませんが、それぞれの施設を訪れれば、そのそれぞれに思惑を感じます。
ただ、それが深くて緻密か、浅くて大まかか、という違いが結果の違いになっている
ような気がします。スラッガーやエースばかり集めても、意外と試合に勝てないのが
野球です。そういった教訓を形にして、うまくアピールできている施設が勝ち残るの
時代になってきたのでしょうね ・・・ 。





「フードギャラリー」

この施設で中央の位置にあるフードコートは、大きな吹抜け空間になっています。
フードコートでは珍しく、しっかりしたテーブルと椅子が配置され、床材や照明も
含め、シックな色合いでセンス良く纏められています。「フードギャラリー」 という
ネーミングはぴったりです。そして、テナントも 「三田屋本店~やすらぎの郷~」
「鉄板焼FUJI」 「皇蘭」 「金金醤」 「はがくれ」 「アールティ」 「8Days A Sweet」
「ターナフォルノ」 と、単独でネームバリューがあるブランドを配置しています。ただ、
トータルコーディネイトしている為、サインパネル等の設えが同じ素材で、同じ色と
なっており、それぞれのお店の “顔” が見えていないことは残念な気がします。

次回は、
ウインドウショッピングでなく、ブランド品をガッツリ買いに行きたいと思います。


▼ 神戸三田プレミアム・アウトレット ▲

   所在 神戸市北区上津台7丁目3番地
   電話 078-983-3450
   営業 10:00 ~ 20:00 (年一回 2月第3木曜日休業 )
   WEB 
http://www.premiumoutlets.co.jp/kobesanda/




■ 楽時々益 ■

沢山の動物がいる動物園
幾つになっても楽しいものだ
見て楽しむのが基本であり
水族館も同様に見て楽しいものだ

動物園や水族館は、有料の
ウインドウショッピングかもしれない
誰も、それを買いたいとか
食べたいとあまり思わないはず

犬が欲しければペットショップで
魚が食べたければ魚屋で買うだろう
さて、アウトレットモールは
どんな人に何をどう売るべきなのか ・・・

第五大成丸


定番を覆す 「定番」

2009年05月08日 | 二升五合




「1面トップ記事」

これは GW 真っ只中の 5月5日、某大手新聞社の朝刊1面トップ記事です。
全国紙の1面トップと言えば、政治・外交の時事問題や凶悪事件・組織犯罪などを
扱うことが多く、経済面の消費動向であっても、政治や外交に絡むものであったり、
株価や公定歩合に即座に影響を与える類が “定番” だとすれば、この記事は少し
稀な(ほのぼのとした?)内容(GWバージョン?)だったかもしれません。

連日、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)や高速道路(ETC使用)の1,000円
乗り放題等のニュースはあったものの、前日、大きな事件や事故がなかったことで、
経済面から1面トップに押し上げられたものかもしれません。ただ、確かに現状の
経済状態を鑑みれば、取り上げられても不思議ではない内容なのですが、それでも
テレビの情報番組で紹介されるようなネタがトップ登場したことに、大手新聞社をも
含め、世間全体が不況に対する焦りや生き残りをかけて凌ぎ合う前触れのような
気がするのは私の考え過ぎでしょうか ・・・ 。


「定番の味、不況知らず!?」

★ 消費者の食品・飲料の好みとメーカーの商品戦略に、目新しさよりも安心感を
求める 「定番回帰」 の動きが目立ってきた。昨年秋から鮮明になった景気低迷の
中で、ロングセラーの食品が何十年もかけて培った味や品質、こなれた価格などが
消費者の心を捉えているようだ。メーカー側には、商品開発の費用やリスクをできる
だけ抑えながら売上を確保したいという思いがあり、ヒット商品を追い求めるばかり
ではなく、定番ブランド品の販売促進や一部改良に力を注いでいる。
 総務省の3月の家計調査では、1世帯(2人以上)あたりの 「食品」 の消費支出
額が前年同月比で4ヶ月続けて減少した。それでも 「定番商品」 の売上の落ち込み
は比較的小さい。無駄な出費を嫌う消費者にとって、割安感に加え、味や品質で
「はずれ」 が少ないという安心感があるからだ。メーカーにとっても、定番商品には
新商品ほど開発費や宣伝費がかからず、確実に売れるという安心感がある。
 この2月、キャラメルのおまけを4年ぶりに一新した江崎グリコは、「不況でも、
馴れ親しんだ商品は消費者に受け入れられている。業界全体で爆発的なヒット商品
が生まれておらず、当面は定番品のテコ入れに力を入れる」 という。
 一方、定番回帰の背景には、高度成長期をテーマにした映画がヒットするなど
「昭和レトロ」 ブームもあるようだ。流通科学大の後藤こず恵講師は 「30代を中心に、
子供の頃に買えなかった商品をまとめ買いする 『大人買い』 や、懐かしい商品を
子供に与える動きも増えている。昭和期の包装デザインが新鮮に見える若者も多い」
と指摘する。★

冒頭、“「定番の味」 不況知らず ~ 消費者・メーカー安心志向 ~” という
ヘッド・リードに続き、上記★解説があったのですが、本当にそうなのでしょうか?
もちろん、現状の分析と手立てはそうなのでしょうが、果たしてその括りで全てを
収めてしまって良いものなのでしょうか ・・・ ?

各メーカーの 「定番商品」 とは、十数年、あるいは数十年前に商品が開発され、
ブレイクの度合いは違えど、ある時点で必ず、時代ニーズや個人嗜好にマッチし
支持された商品であったことは間違いありません。そして、その支持の強さや
範囲の広さを持つ商品(一部メーカーブランドそのもの)こそが 「定番商品」 と
なって存在し続けているはずです。

私はメーカー(供給)側と消費者(需要)側との 「定番回帰」 に対する捉え方に
どうしても温度差を感じます。確かに、ロングセラー商品の味や品質に消費者が
安心感を感じているという分析は一理あるのでしょうが、それだけではないような
気がします。というか、それ以外の部分に大きな落とし穴があるような気がします。

特に、年配者の志向(嗜好)を考えれば、安心感やこなれたものというより、
“目新しいものについていけない” というのが本音であり、現在の早い消費潮流が
消費意欲そのものを奪っているとも言えるのではないでしょうか。であれば、その
世代やその定番商品がブレイクした時代にメインの消費者であった人々を無視する
ような 「定番回帰」 のアピール(若者向けの広告等)をし過ぎれば、「定番商品」
そのものの位置が一気に壊れてしまうという危険も孕んでいるかもしれません。

記事内で紹介されている 「カルピス」 「ボンカレー」 「パインアメ」 などの
商品(メーカー)は堅実であると思いますので、大きく外すことはないと思いますが、
懐かしさや昭和レトロへの回帰範疇を崩すほどに 「定番回帰」 が進むと、それこそ
商品にあったはずのカリスマ性や憧れに近い魅力が無くなってしまいます。新商品
の開発販売が進まないから 「定番回帰」 という安直さこそがヒット商品を生み出せ
ない原因ではないでしょうか。もっと言えば、“直ぐに売れる 「商品開発」” にしか
視点がない現代日本の企業目線に大きな問題があるのではないかとも感じます。

昭和期からある 「定番商品」 が、この平成にまで生き残り、何故、未だに売れて
いるのかという答えを本当に消費者側から見詰め直すことが重要だと感じます。
メーカーや識者が捉えている “なぜ売れているのか(買うのか)” “どうすれば
売れるのか(買うのか)” という目線は、本当の消費者目線ではなく、「消費者が
買うことを前提」 とした、あくまでも供給側目線でしかありません。やはり、ズレて
いるのではないかと感じずにはいられません。今、大手企業こそ、御一考を!


■ 二升五合 ■

「定番商品」 とは
流行りの商品ではなく
流行に左右されない
商品のことだろう

そして、今の時代
定番は商品だけでなく
企業も店舗も 「定番回帰」
しているかもしれない

となれば、
半世紀後を目指して
“今、じっくりな企業” が
新たな時代の要請かも ・・・

第五大成丸


寛平さんは、やっぱスゴイ!!

2009年05月05日 | こんたく堵




「間寛平アースマラソン続行中!」

今日は 「こどもの日」、男の子の節句(端午の節句)です。男といえば ・・・
ここ数週間、寛平さんのアースマラソンの状況を確認していませんでした。
今日で140日目。現在の位置は地図で見る限り、横断している(アメリカ大陸)
ラインのちょうど中ほどでしょうか ・・・ 。
 
久々に公式ページを見てビックリしたのは、“1日60km” という、
フルマラソンを遥かに越える走行(移動)距離を連発していたことです。
 ( このオッサン、やっぱスゴイ! )
ちなみに、139日目の昨日は、移動距離 63.0㎞ で新記録(記録更新)だった
ようです。オーバーペースには十分気を付けて頑張ってほしいものです。
 ( 皆の願いは、“無事完走” でっせ! )


【 139日目DATA 】
  移動距離 63.0km(記録更新)
  所要時間 11時間8分(時間変更線の+1時間を含む)
  総移動距離 15493.0km

  ⇒ KANPEI EARTH MARATHON



■ こんたく堵 ■

“目立ちたい” 芸人魂と
“存在した証” を男として
何か残しておきたい

動機は純粋?不純?
人によって賛否は有れど
インパクトは十分過ぎる

たぶん、完走達成すれば
皆からもてはやされるだろう
リスペクトされるかもしれない

周囲から予想以上に
評価や称賛が起こるはず
でも、本人には予想通りの
達成感しか残らない ・・・

それが一番、苛酷である。

第五大成丸


続 ロールケーキフリークではないのですが ・・・

2009年05月01日 | 造形憧憬




「ある焼肉用のタレを求めて・・・」

まあ、そんな大層なものではないのですが、以前、たまたま買ったタレが万能で
使いやすかったので、買ったであろうスーパーに行き陳列棚を何度も確認しました。
ですが、目当ての商品は無く ・・・ 違うスーパーだったのか、ひょっとして百貨店の
売場だったのかと、あちこち彷徨うハメになってしまいました。
( 一度気になると、意固地になって動きがアナログになる傾向があるようです )


「できたてのロールケーキ」

結局、5軒ほど廻りましたがタレは見つからず、最後に某百貨店の地下食料品
売場へ向かいます。入口すぐのところで、赤い紙袋に入った何かを売っています。
近づいてみると、それはロールケーキでした。“100本限定!” とか ・・・ よく見ると、
高槻の 『ROLL』 の 「できたてのロールケーキ」 ではありませんか!“焼肉のタレは
あきらめてロールケーキ買って帰ろうや!” と誰かが囁いたような ・・・ (笑)。

先日、「堂島ロール」 を食べた時、このロールケーキが食べたくなり、高槻方面へ
行ったら買ってこようと話していたばかりだったのです。数年前からロールケーキ
を買うようになったのは、このロールケーキを食べたのがキッカケだったからです。
迷わず、1本ご購入です!美味しいロールケーキが増えています。しかし、価格も
含め、毎日食べたくなる(食べられる)のはどれ?と言われれば、このロールケーキ
に私は一票を投じると思います。“素朴だけど濃厚でバランスの良いケーキ” です。

最近、ほとんどの人気店は、1本1,000円超えの価格帯がベースとなっています。
少々、“ロールケーキバブル” ではないかと感じることがあります。しかし、この
お店のベース商品は、まだ 800円台(860円/ホワイト・ココア)です。近所あれば、
とても嬉しいお店かもしれませんね。



■ 造形憧憬 ■

“おいしい” と “おいしくない” を
基準に評価するなら楽なのだろう

しかし、“どのおいしい” が本当に
“おいしい” のか? ・・・ というような
域で評価するのは難しいものだ

個の主観を他人に押し付けるような
評価表現は避けなければならない
特に、その道のプロほど ・・・ 。

第五大成丸