山梨交通 新宿~甲府線 YK1555便 (バスタ新宿)
令和4年11月23日水曜日。 勤労感謝の日。山梨県に出掛けてきた。
バスタ新宿 (新宿高速バスターミナル)(東京都渋谷区千駄ヶ谷)
雨の新宿を出発。新宿と言いつつもバスターミナルは渋谷区にある。国道20号甲州街道が新宿区・渋谷区の区境で南側が渋谷区。新南口もそう。国道20号を西に進んでいたバスは初台より首都高速4号新宿線に流入。高井戸から先はは中央自動車道となる。小仏トンネルを抜けて東京都より神奈川県に入る。武蔵国より相模国へ。ダム湖の相模湖が見える。ウトウトしている間に神奈川県より山梨県に入った。相模国より甲斐国へ。国が変われば川の呼び名も変わり、相模川は桂川となる。またウトウトする間に大月を過ぎていた。笹子トンネルに入る。痛ましい事故があったのは上り線だが、事故後に上下線とも天井板が撤去され、それを吊り下げていた跡がトンネル上部に見て取れる。
笹子トンネルを抜ける (甲斐大和BS-勝沼IC)
天候は悪いが紅葉は鮮やかに見える。これで天気が良ければと思う。松本行のバスと比べて甲府行のバスは停留所が多い。乗車専用の中央道相模湖までの停留所と、乗車降車ともに扱う中央道上野原停留所では乗客の有無に関わらずバスは停車していたが、中央道相模湖停留所以降は降車専用となり運転士に降りる旨を知らせなければ通過となる。降車があったり通過したり。鉄道が甲府盆地の北側を走るのに対し、高速道路は南側を走る。鉄道駅から離れたこの辺りでは高速バスの停留所は便利なんだろうなと思う。バスは甲府南ICで流出する。料金所の手前に中央道甲府南の停留所があり、ここで降車する。
山梨交通 新宿~甲府線 YK1555便 (中央道甲府南BS)
高速バスで中央道甲府南に到着
山梨交通 新宿~甲府線 YK1555便 新宿(14:05)→中央道甲府南(15:53) C811
◆ハイウェイバスドットコムでのクレジット決済時の運賃2,000円
中央道甲府南停留所 出口 (山梨県甲府市上曽根町)
今日は甲府駅まで行かない。中央道甲府南で降りたのは自分一人。目的地までは雨の中を歩くが思ったよりも距離がある。
道すがらお寺の紅葉を愛でる。甲府市と笛吹市との市境付近を歩く。平成の大合併で山梨県内の自治体の名前と地名がパッと一致しない。笛吹市は平成16年に東八代郡旧石和町・旧御坂町・旧一宮町・旧八代町・旧境川村・東山梨郡旧春日居町が合併して誕生。平成18年には東八代郡旧芦川村を編入している。鉄道駅や高速道路のICやPAに名前が残るところは判りやすい。もう目的地も近いがトイレも近くて大きな公園の駐車場のトイレを利用する。高速バス車内にもトイレはあるがSA·PAでの休憩時にすませるようにしている。新宿-甲府間では乗車時間が短いからか休憩はなかった。
近くに古墳があり、円墳や前方後円墳があるそう。見てみたいが天気が悪いので行かない。
HOTEL AZ 山梨甲府南IC店 (山梨県甲府市下曽根町)
インターでバスを降りたのはこちらのホテルの最寄りだったから。ホテルは国道358号沿いにある。
客室の様子
今日はホテルのウェブサイトから予約してある。1泊2食付きで5,910円。最近宿泊料金が以前と比べて高くなった施設が多く見られるが、こちらのホテルは「全国旅行支援」に参加せず、料金の変動もないのでありがたい。チェックインして客室へ。
二段ベッドになっている
無論下段を使う。ブルートレインのB寝台を思い出すが、当然列車より寝台は大きく寝心地はいい。
客室からの眺め
熊本県出身の佐田の海関
テレビでお相撲を見る。地上波・衛星波が見られる。動画サイトは見られない。山梨県の地上波は、①総合②教育④山梨放送⑥テレビ山梨の4局なのだが、CATVなので③テレビ神奈川⑤テレビ朝日⑦テレビ東京⑧フジテレビジョン⑨東京メトロポリタンテレビジョンも受信出来る。まあお相撲が見られれば良い。
碧山に佐田の海は押し出しで佐田の海の勝ち
山梨県は暗くなってきたが、九州はまだ明るいのう
これまで令和4年11月23日撮影
十一月場所を開催中。九州出身力士も活躍する九州場所。お相撲は東京・両国の国技館以外では7年前に福岡国際センターで観戦した事がある。
福岡国際センター (福岡県福岡市博多区築港本町)
これより平成27年11月22日撮影
平成二十七年十一月場所千秋楽を観戦。
ご当所、福岡県築上郡築上町出身の松鳳山関
松鳳山関に安美錦関は素首落としで安美錦の勝ち
これまで平成27年11月22日撮影
九州・福岡で福岡県出身の松鳳山関を見てきた。そして今年の五月場所には国技館に出掛けてきた。
令和四年五月場所十三日目 東方十枚目土俵入 これより令和4年5月20日
松鳳山関
松鳳山関に大翔鵬関
叩き込みで大翔鵬の勝ち これまで令和4年5月20日
五月場所終了後、松鳳山関は引退。今年の九州場所の土俵にその姿はない。番付表では七月場所引退だが、最後の取組は五月場所千秋楽だった。この写真の二日後である。長い間おつかれさまでした。ありがとう。
麒麟麦酒 淡麗 ※宿泊料金に含まれます。 令和4年11月23日撮影
お相撲の放送が終わり、一階の夕食会場に向かう。飲み物が1本付いており氷結とか何種類の中から選べる。麦酒はなく発泡酒を選んだ。久しぶりに発泡酒を飲んだが、これは好みの問題だが金麦や本麒麟の方が飲みやすい気がする。
生姜焼き定食 ※宿泊料金に含まれます。令和4年11月23日撮影
夕食も何種類の中から選べる。鳥栖で食べたようなバイキングの方がいいけど、客室数も違い、各店舗で事情が異なるのだろう。
芋焼酎(ロック)(275円) 令和4年11月23日撮影
二杯目。麦を注文して芋が出てきたのはご愛敬。芋焼酎も美味しい。ごちそうさまでした。客室に戻る。お酒のせいもあり寝台でウトウトする。ハッと目覚めてテレビを見る。今日はサッカーをやっていて、日本対ドイツ戦で同点のゴールが入った直後だった。にわかの観戦だが凄いなと思う。しかしまたウトウトして気付くと日付は変わり試合は終了していて別番組となっている。結果を調べると何と2-1でドイツに勝利している。おめでとうございます。それにしても見逃してしまった事が悔やまれる。テレビと部屋の灯りを消して本式に就寝する。
客室からの眺め これより令和4年11月24日撮影
令和4年11月24日木曜日。甲府のホテルで起床する。いつも午前7時くらいまで寝ているのだが、昨夜の興奮も冷めやらぬ、いや昨夜のお酒が醒めて目覚めた。昨日が雨で今日は天気が良く、霧なのか靄なのか立つ様子が美しい。『枕草子』の「春はあけぼの」を思わせる。立冬を過ぎ、一昨日の22日が小雪だから季節は冬である。「冬はつとめて」だが、早朝がきれいなのだからいいか。
朝食バイキング
一階の朝食会場に向かう。朝ごはんはバイキングだった。宿泊者は無料朝食サービス。明太子があるのは嬉しい。美味しくいただく。最後は生卵と納豆で締める。
食後にコーヒー
ごちそうさまでした。
快適なホテルをチェックアウトする。今から乗るバスの停留所はホテルのすぐ近くだが、運転本数が少ないので乗り遅れる訳にはいかない。10分前にはホテルを出る。
雪の積もった山々は南アルプスか
朝ごはんを食べながら窓外を見るのに、山に雲が懸かっているのか雪が積もっているのか判然としなかったが、雪山だった事が判る。「雪の降りたるは言ふべきにもあらず」。
行きたかった古墳群
宿をここに決めるまで存在も知らなかったが、今度はここ目的に来てみたいと思う。
山梨交通 75系統 (銚子塚古墳入口)
笛吹川を渡る
車窓には南アルプスのほか、八ヶ岳も望める。周囲を山々に囲まれた盆地は桃源郷のように思える。真新しい自動車専用道路の入口があり、高架がここで途切れている。先週の土曜日、11月19日に開通したばかりの新山梨環状道路東部区間(西下条ランプ-落合西ランプ)。部分開通でこれより東は未開通だが、西は中部横断自動車道南アルプスICに至る。途中の沿線には中央新幹線(リニア新幹線)の山梨県駅が設置される。最終的には甲府都市圏をぐるりと取り囲む環状道路となる。バスは新道とは関係なく甲府市中心部を目指す。市街地の道路は狭くなってきた。このバスは甲府駅を経由するが、そこまで乗らない。住吉五丁目でSuicaを運転席側の読取機にタッチして降車する。
山梨交通 75系統 銚子塚古墳入口(9:32)→住吉五丁目(9:48) C702 運賃390円
バスが少し遅れていたので足早に歩く。バス通りを進み踏切を渡ると今度は線路沿いを歩く。駅が見えてきた。大体予定の時刻に到着。
JR東海 身延線 南甲府駅 (山梨県甲府市南口町)
堂々たる駅舎。昭和3年、富士身延鉄道の全通に合わせて建てられた。富士身延鉄道の本社が入っていたそう。開業時は甲府南口駅だったが、昭和13年に南甲府駅に改称。昭和16年に富士身延鉄道は国有化されて身延線となり、昭和62年に民営化されてJR東海の路線となっている。
駅頭の様子
出札口と改札口
出札口で乗車券を購入。窓口の閉鎖時間が細かく設定されているが、午前10時は窓口は開いていた。他の旅客鉄道会社になっていたら出札口は塞がれたのではと思う。自動改札や簡易改札機はなく、交通系ICカードは利用出来ない。身延線で利用出来るのはTOICAエリアの富士-西富士宮間のみ。
乗車券 南甲府➡新松戸(3,080円)
JR東海管内の身延線は東京近郊区間に含まれず、この乗車券で途中下車出来る。最短経路の武蔵野線経由ではなく、新宿経由で購入している。都内のある駅で途中下車する予定がある。
プラットフォームより駅舎を望む
跨線橋はなく、いわゆる構内踏切で駅舎よりプラットフォームへ渡る。階段の昇り降りがなくて良い。列車本数が多い駅では不向きだが。
JR東海 身延線 普通 3726G列車 [313系V14編成] (南甲府)
上り列車が入ってきた。東京方面に向かうがこの列車ではない。身延線は富士が起点で甲府が終点。甲府へ行くのは下り列車である。東海道線の支線なのだなと思う。武蔵野線もそうで鶴見が起点で西船橋が終点。東京行が下り列車。直通する京葉線に入ると東京行は上り列車に変わる。
富士発甲府行の普通列車がやって来た
JR東海 身延線 普通 3625G列車 [313系V11編成] (南甲府)
身延線で南甲府を出発
南甲府を出て善光寺に停車。学生さんが多く下車する。さて甲斐の善光寺は武田信玄公が川中島の合戦の折、信濃の善光寺の焼失を恐れ、永禄元年(1558)に御本尊を移してきたことに始まる。御本尊は慶長3年(1598)に信濃にお帰りになっており、甲斐では新たに前立仏を御本尊に定められたそう。お寺のウェブサイトを見てそんな事を書いた後、録画したタモさんの番組を見たら御本尊について詳しく触れられているではないか。それはさておき甲斐の善光寺は当駅が最寄り駅。信濃の善光寺は長野電鉄長野線善光寺下駅が最寄り駅となる。列車は善光寺を出ると中央本線が近づき、身延線(単線)と中央本線(複線)の三線が並走する。
JR東海 身延線 金手駅 (山梨県甲府市城東)
三線並走区間にある金手駅。中央本線側にはプラットフォームも駅もない。金手は「かねんて」と読む。近くの道路を走った事があるが、街道がかねんて(曲尺手・クランク)となっていた。金手を出るとすぐに甲府に到着する。
JR東海 身延線 普通 3625G列車 [313系V11編成] (甲府)
身延線で甲府に到着
身延線 普通 3625G 南甲府(10:15)→甲府(10:24) クモハ313-3011
東京方を望む(中央本線)・富士方を望む(身延線)
JR東日本 特急〔あずさ16号〕 16M列車 [E353系S115編成] (甲府)
松本発新宿行の特急〔あずさ〕が出て行った。
車止め
甲府でJR東海からJR東日本の列車に乗り換える。山梨県内のJR線は中央本線、小海線がJR東日本、身延線がJR東海の路線となっている。
JR東日本 中央本線 普通 538M列車 [211系N603編成] (甲府)
甲府始発高尾行普通列車に乗車。
211系車内の様子
座席はセミクロスシートだった。車内は空いておりボックスシート一区画を一人で使う。何とも落ち着く。身延線の313系もボックスシートに座ったけど、国鉄の車両の方が座り心地がいい。
中央本線で甲府を出発
金手を通過…というか中央本線には駅は無い (酒折-甲府)
車窓には富士山(3,776m)の頭だけ…
今日は天気も良く紅葉が美しい (酒折)
甲府盆地より坂を登ってゆく (勝沼ぶどう郷-塩山)
新自治体名のおさらい。平成17年に東山梨郡旧勝沼町、旧大和村、旧塩山市が合併してできたのが甲州市。間違いそうなのが甲斐市で平成16年に中巨摩郡旧竜王町・旧敷島町・北巨摩郡旧双葉町が合併して発足。またすぐに忘れそうだ。列車は坂を登り詰め、甲斐大和を出ると新笹子トンネルで富士川水系から相模川水系に抜ける。
紅葉は甲府盆地側の方がきれいだった気がする… (笹子)
見頃は過ぎてしまったのか。光線の加減か。列車は大月に到着し下車する。
中央本線で大月に到着
中央本線 普通 538M 甲府(10:15)→大月(11:22) クハ211-3
乗車券を自動改札に投入して途中下車する。前途無効で回収されることはない。さて大月で富士急行線に乗り換えるかと言えばさにあらず。引き続き中央本線を利用する。5分の停車時間の間にSuicaで入場して高尾行の列車に戻る。有効な乗車券があるのにSuicaを使う理由は後述する。
JR東日本 中央本線 普通 538M列車 [211系N603編成] (大月)
中央本線で大月を出発
大月から一駅移動 (猿橋-大月)
中央本線で猿橋に到着
中央本線 普通 538M 大月(11:27)→猿橋(11:30) クハ211-3 IC運賃147円
JR東日本 特急〔かいじ15号〕 3115M列車 [E353系] (猿橋)
特急が通過する。
改札口
簡易改札機にSuicaをタッチして出場する。出札口は塞がれていた。
JR東日本 中央本線 猿橋駅《北口》 (山梨県大月市猿橋町殿上)
初めて来た時には橋上駅ではなかった。今日は日本三奇橋の一つ、猿橋を訪れる。
駅頭の様子
時刻は見てないが富士急バスはあるしタクシーも待機している。しかし前来た時のように駅から橋まで歩いて行ってみる。 (つづく)