ロイヤルホテル大館 (秋田県大館市中道)
駅に程近いホテルに投宿する。ここも自宅からインターネットで予約している。シングル6,000円だが、この日は追加料金なしで朝食が付いていた。大館駅前は街の中心部ではない。食堂を捜すのも面倒なので、ホテルの中華料理店で夕飯を済ませる。店内に入ると女性店員が御飯物は出来ないという。それならと坦坦麺と餃子を注文する。店内は一組の客がいるばかりである。ビールを飲んでいたら、もう一組やって来た。あまり人が多いのも疲れるが、あまり人がいないのも寂しい。麺を啜り、餃子を食う。風邪気味なのか奥歯の具合がよろしくない。食事を終えると、早めに休む事にする。
平成18年7月18日火曜日。未明にむくりと起きて暑中見舞いを書く。書き終えると再び寝台に戻り寝た。次に起きると朝になっていた。今日の天気もパッとしないが、雨は降っていない。朝飯を食べに行く。朝食バイキングの場所は、昨夜、坦坦麺を啜ったレストランである。今朝も人が少ない。御飯は炊いていた。食事を済ませて部屋のテレビをつける。今日も県内で起きた児童殺害のニュースをしている。全国放送でも県域放送でもずっと報道している。さて、今日乗る列車の発車時刻まで時間があるが、そろそろチェックアウトする。暑中見舞い葉書に風景印を押印してもらい差し出したいのと、郵便貯金を引き出したいので、街の中心にあるであろう大館郵便局まで歩いて行くつもりである。
ホテルの部屋より見る大館の街
ホテルを出て南の方へ歩き出す。街の中を川が流れている。米代川ではなく、その支流の長木川である。駅前は閑散としていたが、橋を渡り歩いて行くと、ある程度の規模の都市である事が判る。駅前だけ見たのでは誤解してしまう。なお、駅前地区は昭和31年(1956)の大火で焼けてしまったらしい。さて、郵便局だが経験則で電報電話局と隣接している事が多い。NTTの大きなアンテナを目指して歩く。街行く人も多くなったので、信号待ちの間に郵便局を尋ねる。NTTの側ではなかったが、市役所の先にあるという。おおよその見当通りである。市役所の向かいには大きなホテルがあり、1階はバスターミナルになっている。
すぐに郵便局は見つかった。ふるさと切手を購入して葉書に貼付する。北海道の切手だがまあいい。風景印の意匠は秋田犬と大文字焼。葉書を1枚買い、自分用に記念押印してもらう。ちなみに忠犬ハチ公は大館出身の秋田犬である。郵便貯金のATMにも寄る。財布が暖かくなったからではないが、駅までバスを利用しようと思うが、バス停がよく判らない。系統も判らない。市役所向かいのバスターミナルから乗ればよかったのだろうが、結局歩いてしまう。途中、大きなスーパーがあったが、近く閉店するという。今では旅客列車は走らず、貨物列車のみの小坂線の踏切を渡り、駅前に戻ってきた。
花善さんで名物駅弁の鶏めし(850円)を買っていく。今までに駅ではなく調製元で直接駅弁を買ったことがあるのは、横川のおぎのやさんの峠の釜めし、宮島口のうえのさんのあなごめしくらいか。宮島口と並べてしまったが、もちろん(陽)横川ではなく、(信)横川の事である。鶏めしを提げ、駅に戻り、待合室に入る。売店では鶏めしを売っている。お茶と水だけ購入して盛岡行の出発を待った。 (つづく)