旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

ぐるり九州 鹿児島より若松へ

2021-03-17 07:00:00 | ドライブ

朝食は和洋ビュッフェ形式

令和2年12月28日月曜日。鹿児島のホテルで起床する。朝食会場は昨夜と同じ。なんと朝からお刺身が付いている。お醤油は二種類あるうち甘口を使う。生卵には辛口を使う。


coffee 食後にコーヒーsymbol6

ごちそうさまでした。


客室からの眺め!

昨夜の雨は上がり、すっかりいい天気になっている。


チサン イン 鹿児島谷山 (鹿児島県鹿児島市南栄)



料理の美味しいホテルをチェックアウトする。会計はチェックイン時に済んでいるが、一泊二食付で7,750円からGo To トラベル事業で2,712円が引かれ、旅行サイトのポイント100円分も充当して、支払いは4,938円だった。なお、Go To トラベル事業は12月28日より一時停止となる。自走式の立体駐車場から出庫する。今回のホテル選びでは駐車料金無料が最優先。ホテル名に谷山とあるけど、指宿枕崎線の谷山駅、市電の谷山停留場とは少し離れている。鹿児島市の中心地とは距離がある。車線数の多い県道を北上する。鹿児島の街を走ってみて大きな街という印象を受ける。国道54号の緑井を行く風情がある。国道225号への合流で少し渋滞する。道なりに走っていて国道から離れてしまうが、桜島フェリーの港に行きたいのでこれでいい。港の辺りで写真を撮りたい。駐車場が1時間まで無料とあるので、ありがたく停めさせてもらう。


港の県営駐車場に車を停めて散策する!




桜島(1,117m)

昨日は見られなかったから、今日になってようやく桜島を目にする。前回見たのは平成27年7月に台湾に向かう飛行機の窓からだった。日豊本線の車窓から見たのが九州新幹線開業後の平成16年11月。港からじっくり見たのは平成15年11月か。その時はフェリーで桜島に渡ったが、今回は見るだけ。なお、桜島は大正3年の大噴火で大隅半島と地続きとなった。昨日は東九州自動車道を走る目的があったが、佐多岬からの帰りで桜島まで走って来てフェリーに乗るのもいい。


奄美海運 〔フェリーきかい〕(2,551t) (鹿児島本港北埠頭)

鹿児島と喜界島、奄美大島、徳之島、沖永良部島を結ぶフェリー。昭和63年に東京で喜界島出身の方にお世話になったが、それまで喜界島の存在は知らなかった。その後、リヤカーの時の映像で島の様子を目にするとは。



沖縄に入ったが、奄美はまだ行った事がない。飛行機で行くのがお手軽だろうが、フェリーで桜島を見て、錦江湾から出てみたい。




鹿児島放送局 (鹿児島県鹿児島市本港新町)


放送局の…


その先に伸びる道…


直進する道路は国道58号!


鹿児島市内区間の終点より起点を望む!


起点より0.7km

僅か700mの国道ではなく、ここ鹿児島県鹿児島市より沖縄県那覇市に至る国道58号の鹿児島市内にある区間である。それでは実際に車で走行するべく駐車場に戻る。


豊産業ビル (鹿児島県鹿児島市泉町)

歴史ありそうな建物が。大正期の建築のようである。


鹿児島市役所本庁舎 (鹿児島県鹿児島市山下町)

昭和12年竣工の市役所。そういえば鹿児島市を観光した事がない。列車に乗るのが目的だったり、佐多岬に行く時の宿泊地(今回もそう)だったりする。


鹿児島港桜島フェリーターミナル (鹿児島県鹿児島市本港新町)

ここは桜島フェリーのターミナル。鹿児島郡桜島町が運営していたが、平成16年に桜島町は鹿児島市に合併し、現在は鹿児島市が運営している。運賃は桜島側で支払う。自動車は有料道路の料金所のようなブースで支払う。明石海峡のフェリーも料金所ブースがあった。明石海峡大橋開通前に利用した事がある。ではフェリーターミナル向かいの駐車場から国道58号に向かう。


それでは車で国道58号を走行!

赤信号で停車中に撮影。国道58号は鹿児島市では朝日通りの名称がある。


途中で市電の軌道を渡る!

以前、近くの山形屋ではテナントでラーメンを食べ、かるかんを買った。猫まっしぐらではない。スポンジ状の上品なお菓子だった。


国道 58 ROUTE


0キロポスト

もう起点に到着した。キロポストには「← 850km → 鹿児島市 種子島 奄美大島 那覇市」ともある。無論それぞれが陸続きではない。海上区間があり走行出来ない。山口県だと国道437号が愛媛県松山市より山口県大島郡周防大島町、柳井市を経由して岩国市に至るが、県境は海上区間で走行出来ない(フェリー航路はある)。それに比べて何と壮大な海上区間であるか。


R58 起点 Origin 0km

これで沖縄県区間と鹿児島県区間のうち九州本土部分は走行した。残るは種子島および奄美大島だが、走りに行くべきか。さて、本来は付近に駐車場を探してに駐車してからじっくり撮影するところだが、いい塩梅に赤信号で停止したので車窓の写真で済ませる。


起点となる西郷隆盛銅像前交差点


西郷隆盛銅像











西郷さんの前で交差するのは国道10号。左折して少しで国道10号の終点である照国神社前交差点。そこは同時に国道3号、国道225号の終点でもある。福岡県北九州市小倉北区で別れた国道3号と国道10号が九州の西と東をそれぞれ南下し、ここ鹿児島県鹿児島市で再会するのだ。国道10号から国道3号に入り、カーナビゲーションの案内に従い川沿いの狭い道に入る。近道なんだろうけど、青信号の時間が短くて、大通りより余計に時間が掛かっていないか。何とか鹿児島中央駅前まで来たけど、どこに停めればいいか判らない。その辺をウロウロして駅の商業施設の駐車場に入る。場内は混雑していないが、屋上に停める。


駐車場からの眺め!

鹿児島中央駅構内がよく見える。


新幹線プラットフォームも見える!

東京から東海道・山陽・九州新幹線と伸びた線路が、ここ鹿児島中央で終わる。東京から直通列車はないけど。東京から北の東北新幹線に線路は繋がっていない。


九州新幹線のりば

九州新幹線から山陽新幹線に直通して新大阪まで1本の列車で行く事が出来る。山口県まで新幹線で帰ればすぐだろう。しかし車を自走して帰らなければならない。


在来線のりば これまで令和2年12月28日撮影


JR九州 新幹線〔つばめ6号〕 [800系] (鹿児島中央)
平成16年11月22日撮影


平成16年11月22日撮影

九州新幹線の鹿児島中央駅は一度しか利用した事がない。新八代-鹿児島中央間が部分開通した平成16年に下り列車でやって来た。帰りは肥薩線経由で新八代に戻った。


JR九州 L特急〔つばめ5号〕 5M列車 [787系] (西鹿児島)
平成15年11月25日撮影

前年には在来線の特急の〔つばめ〕で訪れている。駅名は西鹿児島だった。


寝台特急〔なは〕 32列車 [EF65牽引・24系客車] (新大阪)
平成15年11月26日撮影

そして寝台特急〔なは〕で新大阪へ。今は同じ駅を新幹線〔みずほ〕〔さくら〕が結んでいる。


新幹線〔さくら554号〕 554A列車 [N700系S11編成] (鹿児島中央)
これより令和2年12月28日撮影

駅の土産物店でかるかん饅頭など買ってゆく。かるかんで餡子を包んだお饅頭。二千円以上買ったので駐車料金無料となり駐車場に戻る。新大阪-鹿児島中央間で直通運転するN700系S編成(JR西日本)・R編成(JR九州)は普通車指定席の座席がいいので新大阪-広島間では好んで利用するが、九州で利用したのは熊本-新八代間の自由席のみ。広島から鹿児島中央まで新幹線で来てみたい。




JR九州 鹿児島本線 鹿児島中央駅 (鹿児島県鹿児島市中央町)



列車の見える駐車場を出て鹿児島を後にする。路面電車の走る道路の中央部の軌道は緑化されている。草が生えているより石畳の方が風情があって好みなのだが。電車通りで右折する。広島は運転本数が多いので気を遣うが、ここは問題なく右折する。トンネルを抜けて鹿児島ICへ。九州自動車道で帰るのが最速だが、直進して南九州自動車道鹿児島西ICへ向かう。九州自動車道は門司ICより八代ICまでは国道3号に沿っているが、八代ICからは内陸の人吉IC、えびのJCTを経由して鹿児島ICに至る。海側の国道3号に沿って八代-鹿児島間を結ぶのが南九州自動車道。ただし全通していない。東九州自動車道同様、なるべく南九州自動車道も走ってみようと思う。ここも暫定2車線。松元TBを通過。料金が表示されるが関係ないはず。今日まで西日本高速の九州の高速道路が乗り放題となるドライブパス利用中である。美山TBでも料金が表示されるが関係ないはず。せっかく乗り放題だがこの先の市来ICからは無料区間である。新幹線せんだい駅(川内駅)のある薩摩川内市へ。市内の薩摩川内水引ICで南九州自動車道は一旦途切れる。国道3号へ。



肥薩おれんじ鉄道線が見える。新幹線開業時に鹿児島本線八代-川内間がJR九州より第三セクターの肥薩おれんじ鉄道に移管された路線。急行〔かいもん〕、L特急〔有明〕、L特急〔つばめ〕、寝台特急〔なは〕で通ったが、移管後はまだ乗った事がない。国道が海沿いに出た。駐車スペースがあったので車を停める。


東シナ海を望む! (鹿児島県薩摩川内市西方町)






沖合に見えるのは甑島か!



青い海、青い空。都井岬、佐多岬を訪れた昨日もこんな天気ならよかったが仕方がない。


並走する国道3号と肥薩おれんじ鉄道線!

列車の車窓からも海が望める。三セクになってもまた乗ってみたい。出発して薩摩川内市より阿久根市に入る。道の駅があったのでトイレ休憩。


道の駅 阿久根 (鹿児島県阿久根市大川)



南九州自動車道が全通していれば便利だが、国道3号を走って東シナ海を見る事もなかったと思う。阿久根市街地に入ると南九州自動車道の緑のサインが見えるので、国道を離れ県道を内陸へ。阿久根ICより流入する。もう八代まで開通しているのかと思ったが、出水ICから先は未開通だった。国道328号を経て国道3号に戻る。出水には一万羽を超える鶴が飛来し越冬するそう。山口県の八代(周南市)にもツルが飛来するが数は少ない。鹿児島県出水市より熊本県水俣市に入る。薩摩から肥後へ。九州六箇国目。道の駅があったのでトイレ休憩。




道の駅 みなまた (熊本県水俣市月浦)


くまモンのパネルがお出迎え!



熊本県に入ったなという気がする。しかし県内で立ち寄ったのはここだけとなる。水俣市街地を走り、水俣ICより南九州自動車道に流入する。この先は全国の高速道路網に繋がっている。北は青森県まで繋がっている。この区間も通行料金は無料で交通量は多い。鹿児島から二箇所の未開通区間があったが、早く全線開通して欲しい。日奈久ICを過ぎると交通量は減る。この先は有料区間。日奈久TBを通過。八代JCTで九州自動車道に入る。これで南九州自動車道の開通区間は全て走ったと思う。えびのJCT、人吉IC経由の九州自動車道よりも時間は余計に掛ったが、車では初めて通る土地で興味深かった。

今回通らなかった人吉をはじめ球磨川水系では令和2年7月豪雨で甚大な被害が出ている。
心より御見舞い申し上げます。



往復4車線で最高速度は法定速度の九州の大幹線。走りやすいが交通量は多いし、なかなか気を遣う。PAを一箇所しか見掛けなかった南九州自動車道と違い、SA・PAが数多く設置されている。道の駅を見るとすぐ休憩していたが、今度は逆に休まない。熊本市も通過してゆく。



熊本県玉名郡南関町より福岡県大牟田市に入る。肥後から筑後へ。九州七箇国目。広川SAとか昔来た事がある。でも休まない。久留米ICを過ぎ、往復6車線となる。福岡県小郡市より佐賀県鳥栖市に入る。筑後から肥前へ。九州八箇国目。九州の高速道路が十字に交わる鳥栖JCT。北へ行けば福岡市・北九州市・本州方面。東へ行けば別府市・大分市方面。西へ行けば佐賀市・長崎市方面。今日は佐賀県で泊まろうか。Go To トラベル事業が一時停止となるので何も予約はしていない。鳥栖JCTより長崎自動車道に入る。金立SAに入り休憩。


長崎自動車道 金立サービスエリア(下り線) (佐賀県佐賀市金立町大字金立)



佐賀市まで来たものの九州乗り放題のドライブパスの期間は今日までだし、やはり北九州市まで戻っておこうと思う。九州を一周するつもりで長崎県には行かないのは心残りである。さて、長崎自動車道を引き返し、九州自動車道に戻るのが最速だが、ちょっと別の道を通ろうと思う。佐賀大和ICで流出。通行料金が表示されるが関係ないはず。佐賀県の県庁所在地佐賀市と福岡県の県庁所在地福岡市は隣接している。国道263号で抜けられる。福岡方面に進む。いい感じの山間に入って行く。県境まで思ったより距離がある。佐賀大和ICがあるのは旧佐賀郡旧大和町、その北は神崎郡旧三瀬村と合併で佐賀市となった町村が連なる。三瀬トンネル有料道路の料金所で停止する。ETCは利用出来ない。佐賀県道路公社の管轄でドライブパスも関係ない。通行料金320円を支払う。すぐに三瀬トンネルに入る。トンネルで県境を越える。佐賀県佐賀市より福岡県福岡市早良区へ。肥前より筑前へ。九州九箇国目。これで九州の全州を訪れた。長崎県には行かなくて心残り。熊本県と佐賀県はトイレ休憩だけなのも残念。福岡県側はループ橋もあって標高を下ってゆく。福岡市も長閑なところがあるなと思っていたが、すぐに家屋が多くなり、交通量の多い都市部で渋滞するようになった。福岡都市高速があるので利用しよう。環状線野芥ランプより流入する。料金所で料金が表示されるが、福岡北九州高速道路公社の管轄でドライブパスは関係ない。630円の請求がくるでしょう。ここの地下を地下鉄が走っていて、8月に訪れた七隈線橋本駅も近くにある。少し福岡市の地理が判った気がする。



海沿いに出てシーサイドももち辺りを通る。福岡ドームも見える。お相撲で行った福岡国際センターの側も通る。カーナビケーションは福岡ICに案内するが、古賀ICに行けなかったかと香椎方面に向かうが、高速道路は終わり国道3号に降りる。九州自動車道に接続しているのは福岡ICと太宰府ICの二箇所だったか。夕方だが、車線も多いし問題ないだろうと思ったが、渋滞して動かなくなった。時折、パトカーなどの緊急車両が通ってゆく。事故渋滞だった。後で聞いたラジオの交通情報によると反対の下り線で事故があり、車線を規制しているそう。上り線に事故はないのだが、それでも渋滞である。すっかり暗くなった。ようやく古賀ICから九州自動車道に流入する。素直に福岡ICから入ればよかった。八幡ICで流出する。料金が表示されているが関係ないはず。北九州都市高速に接続しているが、福岡北九州高速道路公社の管轄でドライブパスは関係ないので入らない。国道200号は渋滞しているが事故渋滞じゃなければいい。少し行くと渋滞は解消した。国道を離れて夜の八幡西区の道を走る。もうカーナビゲーションに従うのみである。国道199号に入る。若松区に入り、金立SAから電話予約していたホテルに到着した。


HOTEL AZ 北九州若松店 (福岡県北九州市若松区二島)

安心院のホテルがよかったので、貰っておいた一覧を見て若松のホテルを予約しておいた。ホテルの駐車場は無料。近くに大型商業施設があるので食事には困らない。ホテルに隣接する区画の料理店に入店。


キリンラガービール(中瓶)(550円)

今日も運転で草臥れたので余計に麦酒が旨い。奥の方にボトルキープらしき麦焼酎の瓶が見えるけど、今日は焼酎は飲まず麦酒だけにしておく。


鶏肉とカシューナッツ炒め定食(980円)

定食にはラーメンが付く。台湾ラーメンにしてみた。千円以下でこの品数。鶏肉とカシューナッツ炒めは、落花生の入った宮保雞丁ほど辛くない。ラーメンもご飯も普通の大きさで満腹。美味しかった。ごちそうさまでした。


台湾料理 錦城 二島店 (福岡県北九州市若松区二島)



九州最後の夜となるホテルに戻り就寝した。 (つづく)