飫肥城 大手門 (宮崎県日南市飫肥)
駐車場のところに切符売り場があったので、お城に入るのが有料なのかと思ったが、いくつか有料施設があるのだそう。全施設の共通券が620円。各施設の単独券は210円。三箇所以上訪れるのなら共通券の方がお得である。そんなに回らないだろうから共通券は買わず、各施設で単独券を買う事にした。お城の敷地には無料で入る事が出来る。大手門は昭和53年再建。
門前の様子!
飫肥城 松尾の丸
ここは有料の施設。昭和54年再建。飫肥城は明治に取り壊されているので建物は再建なので入らなかったが、ここは藩主の御殿を再現したそうで見てみてもよかった。
本丸跡には飫肥小学校がある!
坂を登って旧本丸跡へ。
飫肥城 旧本丸跡
旧本丸北門
飫肥杉
そして苔の絨毯
旧本丸はこの一段と高い場所にあったが、寛文2年(1662)、延寶8年(1680)、貞享元年(1686)の三度の大きな地震で地割れが発生し、現在の本丸(飫肥小学校グラウンド)に移転する。
飫肥城歴史資料館
ここも有料施設。単独券(210円)を買って入る。飫肥藩がここにある事は知っていたが、御殿様のお名前も何も知らなかった。鎌倉期、藤原氏南家の家系の工藤氏は居住した伊豆國伊東(静岡県)から伊東姓に改姓。建武2年(1335)に足利尊氏より日向國都於郡(宮崎県)に所領を与えられ九州に移る。日向一円に勢力を拡大するが、天正5年(1577)に島津氏に敗れ豊後國(大分県)に逃れる。豊臣秀吉の九州平定で功績を上げ、天正15年(1587)に飫肥城を与えられる。徳川氏から所領安堵され、明治4年の廃藩置県まで藩主を務める。展示を見ると、江戸期も薩摩との境界争いがあったそう。
飫肥城跡を退出する。
国際交流センター小村記念館 (宮崎県日南市飫肥)
ここも有料施設。単独券(210円)を買って入る。共通券を買ってもう一箇所訪れてもよかったかも。さて、飫肥の御殿様の名前は知らなかったが、小村壽太郎は知っている。外務大臣、公使、大使などを務めた外交官。日露戦争の講和条約(ポーツマス条約)を締結、そして何よりも関税自主権の回復でその名を記憶している。小村侯が飫肥の出身と知ったのは司馬遼太郎さんの本でだったと思う。飫肥城歴史資料館もそうだが、こちらも興味深い展示だった。
小村壽太郎生家 (宮崎県日南市飫肥)
平成16年の復元だそう。
宮崎地裁・家裁日南支部・日南簡裁 (宮崎県日南市飫肥)
城下町に裁判所も設置されている。
旧伊東伝左衛門家 (宮崎県日南市飫肥)
上級家臣の武家屋敷。19世紀初めの建築と推定される。
旧藩校振徳堂 (宮崎県日南市飫肥)
天保2年(1831)設立の藩校の建物。小村侯も学ばれたそう。
ここから土足禁止ぢゃ!
日南市観光のキャラクターにちなんぢゃ様が。靴を脱ぐのが面倒な訳ではないが、表から屋内を覗いて写真を撮る。
いい雰囲気の城下町だった。では、明るいうち今日の宿に向かう。
JR九州 日南線 日南駅 (宮崎県日南市中央通) これまで令和2年12月26日撮影
飫肥から油津に向かう途中で日南駅を見掛ける。山口県には平成15年に徳山市、新南陽市、熊毛郡熊毛町、都農郡鹿野町が合併して発足した周防の南で周南市があるが、こちらは日向の南で日南市。昭和25年に南那珂郡飫肥町、吾田町、油津町、東郷村合併して日南市が発足している。飫肥と油津の間にある吾田に日南市役所や日南駅がある。まだ日南線に乗ってないので日南駅は利用した事がないが、別の日南駅は二度利用した事がある。
臺灣鐵路管理局 縱貫線(海線) 日南車站 (台中市大甲區孟春里中山路)
これより民國102年(2013)11月24日撮影
售票窗口(出札口)
車票 復興\電車 日南站 至 彰化站(60元)
これまで民國102年11月24日撮影
これより民國107年(2018)11月25日撮影
臺灣鐵路管理局 縱貫線(海線) 區間車 2511次 [EMU500型] (日南)
縱貫線(海線)で日南站を出發
これまで民國107年11月25日撮影
日南線にも乗りたいが、今日乗らない。日南市内を走り、今日の宿に到着。
ホテルシーズン日南 (宮崎県日南市園田) これより令和2年12月26日撮影
NIPPON SERIES CHAMPIONS 1984 HIROSHIMA TOYO CARP
こちらは日南キャンプでは広島東洋カープ選手常宿のホテルなのだそう。それでは自分も日南でソロキャンプを(たぶん意味が違う)。
客室からの眺め!
全室、太平洋を一望できるオーシャンビュー。この景色を見る為に急いでチェックインしたのだ。
客室の様子!
室内には飫肥杉が使われている!
ホテル側には、広瀬川~流れる岸辺~♪(その広瀬川ではない)
クーポンは宮崎県、大分県、熊本県、鹿児島県で使える!
陸続きの隣県のみ。紙クーポンは夕食で使う。
NIPPON SERIES CHAMPIONS 1979 HIROSHIMA TOYO CARP
カープファンには嬉しいホテル。1階にあるレストラン「食堂 る・菜」さんへ。
瓶ビール(660円)
まずは麦酒で運転の疲れを癒す。さて、「日南一本釣りカツオ炙り重」というメニューがあって気になっていたが、今日はお魚の仕入れの具合だったかで提供出来ない。海の側なのでお魚が食べたかったが、他の宮崎らしいメニューを注文する。
チキン南蛮定食(2,090円)
チキン南蛮は他所でも食べた事があるが、宮崎で食べるとまた美味しい。
お刺身も付いていたので嬉しい。ちなみに卓上にはお醤油が二種類(あまい・からい)が用意されている。この「からい」は関東で言う「しょっぱい」で辛子の辛いではない。宮崎で使うであろうあまい方で食べるが、特に甘すぎる事もない。山口県のお醤油も甘いのだろう。子供の頃に初めてキッコーマンのお醤油を使って驚いた事がある。
飫肥杉(芋)(440円)
麦酒からお酒にする。ここでお酒とは清酒ではなく焼酎だろう。昨日は麦焼酎を飲んだが、今日は芋焼酎にする。芋焼酎の香りがする。南に来たなと思う。後日見た六角さんの番組ではこの銘柄の蔵元も訪ねられていたが、常圧蒸留と減圧蒸留という言葉を知る。もともと常圧蒸留だった焼酎だが、飫肥杉を醸す井上酒造さんが昭和58年に日本で初めて減圧蒸留の芋焼酎を世に出したのだそう。昔飲んだ芋焼酎と比べて香りが強すぎず飲みやすいのは、蒸留方法の違いだったのかと後で知った。料理もお酒も美味しかった。ごちそうさまでした。お代は3,190円。1,000円は紙クーポンで支払う。
部屋に戻りテレビを見る!
宮崎県の地上波は総合・教育の他に宮崎放送とテレビ宮崎がある。民放が2局しかないのは少ない。このホテルでは鹿児島県のテレビ局も見られるので、チャンネル数は増える。しかし民放はほとんど見ないので問題ない。
これまで令和2年12月26日撮影
叱られるやつより、こちらの方が面白い気がする。ホテルからコンビニエンスストアまで少し遠いからだが、今日もアイスは食べずに就寝する。
これより令和2年12月27日撮影
令和2年12月27日日曜日。日南のホテルで起床する。朝食は昨夜と同じレストランで。バイキングではなく、和食か洋食かを選ぶ。飲み物だけ自分で取ってくる。
和朝食
いい感じの和食の朝食である。練物は飫肥天かな。
店内にはサイン色紙が!
美味しい朝ごはんでした。ごちそうさまでした。
部屋に戻って食後のコーヒー
レストランでは和食だったので、食後にお茶をおかわりした。部屋の冷蔵庫に買ってあった缶コーヒーがあるので、グラスに移して飲む。
天気は曇り空…
今日は青い海を望めない。
ホテルシーズン日南 (宮崎県日南市園田)
快適なホテルをチェックアウトする。朝食付きの宿泊料金は6,500円。Go To トラベルで2,340円が引かれて、支払いは4,160円だった。日南のソロキャンプ修了。
ホテル側の広瀬川
今日はいよいよ鹿児島県に入るが、その前に寄っておきたい所がある。 (つづく)