ジェイアール東海パッセンジャーズ 日本の味博覧(1,000円)
〔富士〕〔はやぶさ〕車内販売
平成21年2月18日水曜日。寝台特急〔はやぶさ〕の寝台の上で日付が変わる。発電機の騒音が耳障りだが、まずまず眠れる。岡山到着で目が覚める。0時46分着。深夜だが乗客はある。上段の寝台にも客が入ったようだ。岡山0時48分発。次の停車駅は名古屋。再び眠りに就く。また目が覚めたら列車が停止している。駅ではない。何かあったようだ。でも再び眠りに就く。
再び目が覚めると、JR西日本とJR東海との境界駅の米原を過ぎて岐阜県内を走行中である。夜中に止まっていた事もあり、遅れて運転しているようだ。急ぐ旅ではなし、ブルートレインからの東海道の車窓を存分に楽しめそうだ。名古屋5時16分着のダイヤだが、実際は6時36分に到着。1時間20分遅れている。東海道本線では通勤・通学の時間帯となってきた。こうゆう場合、先行する普通列車に頭を抑えられて特急がノロノロ運転となるという。こっちが特急なんだから先に走らせろと思うが、廃止寸前のブルートレインにそんな威厳はないようだ。
浜松6時31分発のダイヤに対し、実際は7時54分発。放送によると岡山県内で先行列車(貨物列車であろう)と鹿が衝突したため、この〔富士〕〔はやぶさ〕も止まっていたという。さて、車内販売が始まったようなので弁当を買おう。ワゴンが車内を移動してくるのではなく、〔富士〕と〔はやぶさ〕の境付近の乗務員室で売店の営業となる。売店が近づくと大行列が出来ている。前方から〔はやぶさ〕の客が、後方から〔富士〕の客が列を作っており、一人の販売員が〔富士〕と〔はやぶさ〕の客にかわりばんこに販売している。なかなか列は進まない。〔富士〕の方からやってきて、「並んでいるんですか?」と聞く客がいる。何の列だと思ったのだろうか。列に並んでいた団体さんを添乗員さんが探しに来る。列車が遅れているので、静岡で新幹線に乗り換えるそうだ。ブルートレインに乗るツアーなのだろうが、この後の行程に支障があるのだろう。
中身はこんな感じ! ※画像をクリックすると大きなサイズで表示します。
ようやく番になり、弁当とビールを買う。A社の銘柄しかなかったが、仕方がない。販売員から「富士・はやぶさ 乗車記念カード」(ジェイアール東海パッセンジャーズ)なるものを頂戴する。デザインは三島駅~函南間を走る〔富士〕〔はやぶさ〕で、JR西日本・JR九州承認済とある。機関車がJR西日本、客車がJR九州、路線が親会社のJR東海か。席に戻り弁当を開く。なかなか旨そう。
冷水機と紙コップ
新幹線にもあった冷水機と紙コップ。いつしか見掛けなくなったが、こんなところに残っていた。もう見る事もなさそう。さあ、東京まで車窓を楽しもう。
富士山が見えた!(由比-興津)
富士川橋梁より富士山を望む (富士-富士川)
熱海10時11分発(ダイヤ8時35分発)。JR東海管内よりJR東日本管内へ。駿河湾、富士山、相模湾。新幹線では、これほどの車窓は楽しめない。
相模湾を望む (根府川-真鶴?)
車窓最高 (早川-根府川)
富士山(国府津-鴨宮)
横浜11時11分発(ダイヤ9時36分発)。子供の頃から憧れのブルートレインの旅が終わりに近づいてきた。そして11時34分、終着の東京に到着した(1時間36分遅れ)。
寝台特急〔富士〕〔はやぶさ〕 2列車 [EF66 47号機牽引] (東京)
東海道本線 東京駅 (東京都千代田区丸の内)
いずれも平成21年2月18日撮影
もう乗る事はありません… (おわり)