旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

最後の九州ブルトレ紀行 博多南線

2009-11-14 11:49:00 | 列車の旅

JR西日本の駅名標 (博多)

博多に到着。新幹線乗換口に向かう。だが新幹線で帰る訳ではない。乗換口の切符売り場で博多までの乗車券(270円)を博多南まで(440円)に乗車変更する。差額の170円と、合わせて発券された博多-博多南間の特定特急券の料金100円を支払う。これは博多南線の全列車が特急のため。乗換口よりプラットフォームへ。新幹線のプラットフォームである。昭和50年3月10日以来、東海道・山陽新幹線の終点である。しかし東京方とは反対の方向にも線路が伸びている。博多以南は未開業だが、車両基地との間は毎日列車は走っており、そこに駅を設けて営業を始めたのが博多南線である。平成2年4月1日開業。なかなか乗る機会がなかったが、今日乗ってしまう。新幹線のりばだが、乗客は近郊列車と変わらず、大きな手荷物の人は見当たらない。

岡山始発の新幹線〔こだま647号〕が到着。博多が終点のはずだが、列車番号も647Aのままで、博多南線博多南行の特急列車となる。〔こだま〕などの列車名・愛称はない。〔こだま〕の客が降りると、博多南線の客が乗り込む。入れ替える訳ではないので、岡山発博多南行と思ってよい。車内は混雑はしないが、まずまず乗っている。一時間に一本程度の運転だからか。そして新幹線と何ら変わらず、博多を出発。新幹線の線路、車両だが、扱いは在来線となっている。何だか九州新幹線が博多からも開業したかのような気がする。しかし列車は速度を上げずに福岡市内を走る。やがて本線から分かれる。本線は九州新幹線となるはずだ。


九州新幹線のレールはまだ敷かれず (博多-博多南間)


徐々に地上に降りてゆきます


橋桁・橋脚の色、構造が変わった!

高速道路を降りてゆくような気分である。高架橋の色が変わったところが昭和と平成の違いか分からないが、36年の歳月を経て一本に繋がろうとしている。残念ながら東京からの直通列車は九州新幹線まで来ないそうだが。新幹線車両が多数留まっている博多総合車両所の傍らにある博多南に到着した。これで福岡県内のJR西日本全線乗車を達成した。


博多南線 特急 647A列車 [100系車両] (博多南)

博多南線 特急 博多(15:29)→博多南(15:39) 125-3701


博多南線 博多南駅 (福岡県春日市上白水)

九州島内の在来線はJR九州の管轄で、博多南線も在来線扱いだがJR西日本の管轄である。JR西日本の車両基地への路線だから当然である。しかし九州新幹線が全通した後はどうなるのか気になる。駅はJR西日本だが、駅員は委託しているJR九州の方で、切符を手元に残そうと無効印を貰おうと申し出るが、無いとの事で、山陽新幹線仕様の自動改札機に切符は回収される。


建設中の九州新幹線が鹿児島中央方へ延びる


駅前の街並み (福岡県筑紫郡那珂川町中原)


博多南駅前ビル側の駅連絡通路

駅ビルではなく、駅前ビルには服飾や軽食店などが入っている。しかし駅ではない。連絡通路を歩いて駅へと戻る。自動券売機で博多までの切符を買う。たかが一駅だが、乗車券(190円)と特定特急券(100円)が定期券大で二枚発券される。


博多南線 特急 664A列車 [100系車両] (博多南)

自動改札機から入場する。プラットフォームが短く、先頭車両も撮れないが、博多南線の側には広々と車両基地が広がる。


博多総合車両所には700系・500系・300系車両が見える!


JR西日本の九州内唯一の在来線駅

先程、博多南に到着した列車で折り返す。博多南を出発する。地上から高架線に上がってゆく。


ここから東京方にはレールが敷かれている (博多-博多南間)

ゆるゆるした速度で福岡市内を走り、博多に到着した。博多南線としては終点だが、博多からは新幹線〔こだま664号〕となる。次にこの線路の上を通るときは、新幹線〔つばめ〕〔さくら〕のいずれかとなるだろう。 (つづく)

博多南線 特急 博多南(16:07)→博多(16:17) 122-5001


新幹線〔こだま664号〕 664A列車 [100系車両] (博多)
いずれも平成21年2月17日撮影