Soleilの庭あそび・・布あそび♪

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★美術館のボランテイア・・・『ムンク展』・・・今日は賑やかな日!

2008年01月25日 | ★美術館のボランティア

         

兵庫県立美術館で 『ムンク展』が開催されています。

 

          

今日はとっても寒い日。

団体のお客様への ムンク展のスライド解説 (見どころ案内) のボランテイアで美術館へ行きました。

                       

               

               

3階のムンク展の入り口ですが、私はこの場所が大好き。

鉄とコンクリートとガラスの空間。

安藤忠雄さんお得意の天井のグリッドがとても綺麗で、直線ばかりの空間です。

見上げると、階段がず~と続き 小さく見える四角い入り口に吸い込まれるように、

「さあ、ここからムンクの世界が始まるよ!」・・・・と誘われているようです。

だから私はいつでも、エレベーターを使わず、3階まで階段を上ります。

・・・しんど~い!

                
                        「不安」

ムンクと言えば 「叫び」。

そして 不安や孤独、嫉妬、頽廃・・・・などの強烈な心理描写で有名ですが、 今回は違う切り口の展覧会です。

これまであまり知られてこなかった、装飾芸術家としてもムンクの一面を見ることができます。

ムンクは 自分の中心的な作品群を「生命のフリーズ」と題して アトリエの壁に いろんな組み合わせで作品を掛けて それを1つの大きな壁画と考えました。

フリーズとは ここでは装飾のための帯、横に続いている模様・・・という意味です。

 

          
                      「声/夏の夜」

これは「生命のフリーズ」を構成する作品群のひとつですが このモデルは ムンクの最初の恋人、ミリー・タウローという人妻だと言われています。

ムンクは ミリーの奔放な気まぐれに苦しめられ 失恋しますが、ミリーは「生命のダンス」という作品にも描かれています。

早く母や姉を亡くしたムンクは 女性の愛を求めていたのでしょう・・・でも、求めれば裏切られ・・・・・生涯独身だったそうですが・・・・。

女性の後ろに描かれている 白い細長い筋・・・・・水面に伸びる月光の柱・・・は ムンクが性愛を象徴するものとして よく描かれています。 

 

          
                         「吸血鬼」

ムンクの装飾性への関心は建築へと向かいます。

マックス・リンデ邸の「リンデ・フリーズ」 
ベルリン小劇場の「ラインハルト・フリーズ」 
オスロ大学講堂の「オーラ」 
フレイアチョコレート工場の「フレイア・フリーズ」
オスロ市庁舎

・・・といった個人の住宅から公的な建築の壁画へと受け継がれていきます。

 

                 
                        「赤い蔦」・・

私は フレイアチョコレート工場・・・・フレイアフリーズの社員食堂に書かれた絵が明るく解放されたように感じられます。068
 
                        

          

 

 

 

こんな食堂で食べるランチは美味しいだろ~な~・・・と思ったり、

フレイアチョコレート・・・ってどんなチョコだろ~と思ったり・・・・・

 

          
                          「赤と白」

建築の装飾を手がけるようになってからのムンクの絵は それまでの悲観的な雰囲気から 壮大なモニュメント性や生命の賛歌を表現するものに変わっていきます。

それは ヨーロッパを放浪していた孤独な天才画家から ノルエーの国民的な巨匠へと変わっていく過程と似ています。

                       ◆

展覧会場を出たところに 4~5台のパソコンが置かれていて、ムンクの絵を自分のパソコンや携帯に送信することができるサービスがありました。

今までの展覧会ではあまり見られなかったことで、「さすが!兵庫県立美術館!」・・・と嬉しくなりました。

さっそく家のパソコンに 5枚の絵を送信しました。

それが上の5枚の絵です。

兵庫県立美術館 と ムンク展のロゴが入っています。

ここは週末きっと混むでしょうね・・・・・。

                

          

13時と14時30分からのスライド解説の合間に カフェでランチ・・・といっても 今日はこのパン1つ。

原稿をチェックしながら、大急ぎです・・・・・・窓の外に見えるのは 私の好きな 山口牧生の「日の鞍」というバナナのような形の彫刻です。

今日は寒いから 日の鞍も冷めたそ~!

 

13時からは香川県からの団体のお客様、

14時30分からは 桑名からバスで来られた団体のお客様で 名神が雪でとても混んでいたそうです。無事に帰られたでしょうか・・・・。

 

今日の美術館は 日曜日のように混んでいて賑やかでした。

今日はイベントが山盛りあったそうです。

ムンク展はとても人気があるし 

「ムンク愛のレクイエム」という映画の上映

ボランティアによるコレクション展(常設展)ガイドツアー・・・・13時から

中学校の団体鑑賞・・・140~150名以上だったそうです

2つの団体鑑賞・・・香川と桑名から

・・・と、いろいろ・・・・

そして

神戸っ子アートフェスティバル!


私もちょっと覗いてみました。

        

神戸市の幼稚園から中学校までの子供たちが作った造形作品が3200点も展示されているそうです。

               

                     楽しい~

 

        

お菓子の紙の容器で作ったロボットです・・・・手がスプーンになっていて、面白いですね~

        

これは商店街のお店・・・パン屋さんとチョコレート屋さん

          

                        楽しいモビール

              

大きくなった未来の自分を作って 紙で作った大きな木にのせているのでしょうか・・・

          

 

                

この会場には 小さな子供たちがたくさん来ていました。

大きくなっても美術館に来てくれたら嬉しいな♪

神戸っ子アートフェスティバルは27日(日)まで開催されています。

お子さんと一緒に是非ご覧下さい。

 

 

 神戸っ子アートフェスティバル

1月22日(火)~1月27日(日)
開催時間:10:00~18:00
(但し、1月25・26日は10:00~20:00まで)
ギャラリー棟 3Fギャラリー / 無料
主催:神戸っ子アートフェスティバル実行委員会

 

 

 

 

いつも見ていただいてありがとうございます。
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