「ダミアン神父」
今日は久々に美術館の解説ボランティアをしました。
ある中学校の1年生約250名の見学があるので 普段なかなか参加できない私は 少しでもお手伝いできればと参加しました。
250名の生徒が12グループに分かれて コレクション展(常設展)1F、 2F 、屋外・・・と回り、解説ボランティアの説明する絵画、版画、彫刻などの作品を見て回ります。20~25名のボランティアが一人1~2作品を12回解説します。
私は 大好きな舟越保武の作品「ダミアン神父」を担当しました。
ハワイでハンセン病が流行った時 誰も近づこうとしなかった 患者たちが隔離された島、モロカイ島へ 自ら進んでその世話に赴いたダミアン神父。
その頃はまだ 病気の原因も治療法も分からず 粗末な小屋に水も食物も薬もなく、島ではただ死を待つようにして患者が暮らしていたそうですが ダミアン神父は、水源地を探し、教会や家を建て、患者の生活を向上させるために献身的に尽くしたと言われています。自らもハンセン病に罹りながらも 患者のために生涯を捧げたその深い信仰心と博愛の精神・・・そのダミアン神父を 敬虔なカトリック信者であった舟越保武が 残された一枚の神父の写真を見て深く感動して作った作品です。
・・・・とても難しい話の解説になりがちですが 熱心に聴いてくれた子供たちに感謝します。
やはり今日も 解説ボランティアの先輩方は 子供たちの興味や反応を見ながら 言葉を選んで 端的にわかりやすく要点を絞って解説されます。 フ~!さすが! 私はまだまだ・・・・です。
12回解説するので 2時間近く ずっとしゃべりっぱなしでしたが 子供たちのお行儀のよさや熱心さで 何だかとても楽しい時間でした。
これだけの大人数が動くので 全体の動きも心配されましたが 思っていたほども混乱もなく スムーズに館内を見学できたようで 兵庫県立美術館の学芸員やスタッフの方々の事前の計画とキャリアの豊富さはさすが・・・と感心しました。
今日見学してくれた子供たちの中で 一人でも多くの子供が 美術館ってちょっと面白い・・・また行ってみたい・・・と思ってくれたらいいな~・・・・と願っています。
いつも見ていただいてありがとうございます。
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