翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

浅間山噴火(続)

2009年02月09日 | 歴史
天明の大飢饉がもたらした損害は甚大でした。
封建制下の農民は土地に縛り付けられていたので餓死者が相当出ました。
即ち、封建時代においては、藩がひとつの独立国であり、容易に他の藩に移ることはできなかったわけです。
天明3年から4年にかけて、津軽藩で餓死81,700人、南部藩で餓死、病死64,700人、仙台藩では餓死40万人といわれています。

さて、ここでヨーロパに目を転じると、同じ年にアイスランドのラキ山が大爆発しています。この噴火は浅間山をこえるもので、灰がヨーロパを覆ったそうです。
そのラキ山から噴きあがった灰塵は浅間山の噴火による灰塵と合流!偏西風にのって地球を周回しました。
ヨーロパも農作物の不作に追い込まれ、小麦の凶作はパンの価格を高騰させ、1789年のフランス革命の引き金になったと言われています。
まことに、因果の連鎖は恐ろしいですね。

現在も、近く大地震が起こると予想されており、少しずつ準備をしておいた方がいいのでしょう。いえ、"するべき"ですか。