読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

課長島耕作

2020年09月27日 19時31分01秒 | ■読む

弘兼憲史著、モーニングKC刊
1983年から1992年まで週刊モーニングに掲載されたシリーズの単行本、全17巻を読みました。本作品は2018年まで続いた「島耕作シリーズ」の出発点になった作品です。最初はチャライ男の島が、4巻当たりから俄然輝きだしますが、お約束通り、都合の良い運に恵まれて難事を解決したり、訳が分からないほどモテたりします。そして、こだわりが少なく、変な予見と偏見がなく、素直に悩む。これらの特質を維持しつつ、年齢と責任の程度に応じて成長して行く姿は、半沢直樹シリーズの悪役張りの(あるいは不条理な言動の)連中が登場することによって際立ちます。
本シリーズで島は離婚しますが、聞き分けが良く都合の良い娘だけ残らなければ、本シリーズの島は成立し得ないことが良く分かります。仕事と家庭の両方に全力で向き合うのは、不可能だというのが、作者の意図なのでしょう。残念なことに、スピンオフ作品以外はすべて読了してしまいました。
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弘兼憲史:1  ○弘兼憲史:2  ○課長島耕作  ○弘兼憲史:読み切りから始まった『島耕作』 徹底取材の現実味
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評価は4です。

※壁紙専用の別ブログを公開しています。
カメラまかせ 成り行きまかせ  〇カメラまかせ 成り行きまかせその2


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