
NHKのテレビドラマ外事警察を見て、原作の麻生幾さんの著作を何冊か読みました。最初から最後まで、張り詰めた緊張感が持続します。作品の底に、鉄の塊のような重さを感じました。テレビドラマでは、その雰囲気が見事に映像化されており、俳優陣も見事でした。
さて、本作は、封切りから一週間経った今日見に行ったのですが、ガラガラだったので、評判が悪いのかと、出来に不安を抱きました。しかし、それは杞憂に終わりました。テレビ以上に緊迫感が張り詰め、脚本も良かった。音楽も邪魔にならなかった。画面のトーンは、カラーでありながらモノトーンを思わせるもので、手持ちのカメラによる場面は、リアリティを強くしていて良い演出でした。
俳優陣も良い出来でした。(本当は、ある二名の俳優さんに少し違和感を感じましたが)真木よう子さんは、映画「SP」で見ましたが、CM等での印象とは全く異なる女優さんであることが分かりました。台詞が”生”に聞こえました。つまり、演じているけれども、現実の人が話しているように感じました。傷口の肉から血が滲み出てくるような生々しさを感じました。尾野真千子と並んで、今後が楽しみな女優さんです。
日本映画としては、脚本、演出、音楽とも非常に高い質の作品であると思います。こうした作品が苦手な妻も、「面白かった」と言っておりましたが、恐らく、類似の作品に多い死にまつわる場面で、露出を抑える工夫によるものと思います。サスペンスにとって、地や残酷な描写は必ずしも必要ないことが分かりました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/外事警察
http://gaiji-movie.jp/
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評価は5です。
さて、本作は、封切りから一週間経った今日見に行ったのですが、ガラガラだったので、評判が悪いのかと、出来に不安を抱きました。しかし、それは杞憂に終わりました。テレビ以上に緊迫感が張り詰め、脚本も良かった。音楽も邪魔にならなかった。画面のトーンは、カラーでありながらモノトーンを思わせるもので、手持ちのカメラによる場面は、リアリティを強くしていて良い演出でした。
俳優陣も良い出来でした。(本当は、ある二名の俳優さんに少し違和感を感じましたが)真木よう子さんは、映画「SP」で見ましたが、CM等での印象とは全く異なる女優さんであることが分かりました。台詞が”生”に聞こえました。つまり、演じているけれども、現実の人が話しているように感じました。傷口の肉から血が滲み出てくるような生々しさを感じました。尾野真千子と並んで、今後が楽しみな女優さんです。
日本映画としては、脚本、演出、音楽とも非常に高い質の作品であると思います。こうした作品が苦手な妻も、「面白かった」と言っておりましたが、恐らく、類似の作品に多い死にまつわる場面で、露出を抑える工夫によるものと思います。サスペンスにとって、地や残酷な描写は必ずしも必要ないことが分かりました。
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