
開高健著、高橋写真、集英社刊
大きめのご覧のような書籍です。本書は、釣りのために中米のコスタリカへ行きますが、異常気象により、乾期であるにも関わらず降り続く雨にたたられて碌な目に遭わなかった釣行期と、宝石の数々を目福とするため、スリランカへ旅した旅行記です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/開高健
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開高さんは、サントリーの前身の壽屋で活躍した、と若い時分に聞きました。著作の「オーパ」も読みましたが、釣りに関心がなかったので、差ほど感動もせずに読んだ記憶があります。
コスタリカ編では、しつこい雨に絡んだ人間関係をユーモラスに描いており、たった一つの大釣果に小躍りする様が喜ばしい。スリランカ編では、特に、宝石の写真原石を得るための人々の営みを克明に描いています。
どちらにも、淡々とした語り口ながら、オーパ!(素晴らしい!)という感動が刻印されており、大人の知性とダンディズムを醸し出しています。
評価は4です。
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