
スティーヴ・レヴィン著、日経BP社刊
今時のスマホは、平成の一桁の時代から見たら夢のような機器です。信じ難い程の素晴らしい性能を持っています。それをアップルが革新的な発想で成し遂げたとしても、通信環境、CPUなどの半導体技術、液晶、高密度実装技術などの要素技術の熟成によって成し遂げられたものであると思います。そして忘れてならないのはバッテリー技術の進歩です。正に縁の下の力持ちとでも言うべき蓄電の高度な技術が無ければ、今日のモバイル環境は達成できなかったはずです。
本書は、その中核技術であるリチウムイオン電池の性能向上に取り組むアメリカの研究者と組織の苦闘を描いています。多分に愛国主義の色合いが強く、日本、韓国、中国に対しての偏見を感じます。しかし、非常に多くの研究者と複雑な開発過程を整理して物語として仕立てる手法は、アメリカの書籍の特徴が良く出ています。また、本書では、登場人物の人柄が率直に表現されていて、それが事態の推移に及ぼす影響を描いています。技術開発を扱ったルポルタージュは技術そのものに大きく比重を置いて構成する例が多い中で、本書は人間模様に重点を置いています。その点を納得して読まないと読み通すのは難しいと感じました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/リチウムイオン二次電池
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評価は4です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
今時のスマホは、平成の一桁の時代から見たら夢のような機器です。信じ難い程の素晴らしい性能を持っています。それをアップルが革新的な発想で成し遂げたとしても、通信環境、CPUなどの半導体技術、液晶、高密度実装技術などの要素技術の熟成によって成し遂げられたものであると思います。そして忘れてならないのはバッテリー技術の進歩です。正に縁の下の力持ちとでも言うべき蓄電の高度な技術が無ければ、今日のモバイル環境は達成できなかったはずです。
本書は、その中核技術であるリチウムイオン電池の性能向上に取り組むアメリカの研究者と組織の苦闘を描いています。多分に愛国主義の色合いが強く、日本、韓国、中国に対しての偏見を感じます。しかし、非常に多くの研究者と複雑な開発過程を整理して物語として仕立てる手法は、アメリカの書籍の特徴が良く出ています。また、本書では、登場人物の人柄が率直に表現されていて、それが事態の推移に及ぼす影響を描いています。技術開発を扱ったルポルタージュは技術そのものに大きく比重を置いて構成する例が多い中で、本書は人間模様に重点を置いています。その点を納得して読まないと読み通すのは難しいと感じました。
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