goo blog サービス終了のお知らせ 

読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

台湾紀行:その06:祈り

2008年07月16日 07時13分58秒 | ■旅する
それから、寺内を移動し、祈念碑風の石碑の場所に移動しました。Sさんの説明では、日本が戦争に負けた後、台湾に数多く残さされた日本人の墓をまとめ、合同慰霊碑を作ったとのことでした。写真の上側がそれです。また、下側の自然石のものは、日本軍に徴用された台湾の高砂族の人々の慰霊碑です。Sさんが、日本の為に死んだ台湾の原住民の為にお祈りしてください、と率直に話をしました。
処理した日本人の墓の数は一万を超えるそうです。日本人がアジアの国々に結果として大きな傷跡を残したことを心に刻みお祈りしました。そして、台湾の人の優しさ、信心深さ、あるいは恐れの心を思い遣りつつ。(その後、台東を通った時改めてSさんから高砂族の出征の逸話が出ました)
今思い出しましたが、私の亡母がもう何十年も前に「お父ちゃんは結婚した頃、夜中にうなされて、絶叫して起きたことが何度もある。汗びっしょりになって。戦争中のことは一言も話さなかったけれど、余程のことがあったんだろうね。」と言っていました。父は中国や南方に出征し、終戦で捕虜になっていましたが、無事帰還しました。恐らく戦時中の数々の経験が、悪夢となって蘇ったのでしょう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 台湾紀行:その05:信心 | トップ | 台湾紀行:その07:塗り物 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

■旅する」カテゴリの最新記事