
垣根涼介著、光文社刊
垣根さんの新作です。神社の狛犬が何故か生き物に変身してしまい、たまたま巡り会った主人公の世話になった短い期間の話です。一口にこうまとめると、どうという事もないのですが、垣根さんの作品は、出来事の組み立て方が、現実社会の歪みを舞台の下敷きにし、主人公の人生をかなり深く作り込んでいます。だから、出来事に対する反応や感じ方だけでなく、何故そのような反応をしてしまうのかや、どうしてそのような振る舞いに及ぶのかが納得できるように感じます。
読みやすい文体ながら、随所に著者の価値観が表出しており、社会への問題意識の在り方が伺えます。相変わらず車に対するウンチクが健在で、今回の主人公は色々な点で著者に重なるように感じますが、本当の所はどうなのでしょうか。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/垣根涼介
http://www3.ocn.ne.jp/~kakine/
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評価は4です。
垣根さんの新作です。神社の狛犬が何故か生き物に変身してしまい、たまたま巡り会った主人公の世話になった短い期間の話です。一口にこうまとめると、どうという事もないのですが、垣根さんの作品は、出来事の組み立て方が、現実社会の歪みを舞台の下敷きにし、主人公の人生をかなり深く作り込んでいます。だから、出来事に対する反応や感じ方だけでなく、何故そのような反応をしてしまうのかや、どうしてそのような振る舞いに及ぶのかが納得できるように感じます。
読みやすい文体ながら、随所に著者の価値観が表出しており、社会への問題意識の在り方が伺えます。相変わらず車に対するウンチクが健在で、今回の主人公は色々な点で著者に重なるように感じますが、本当の所はどうなのでしょうか。
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