読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

音の記憶:その20:イメージの詩

2009年01月20日 19時37分04秒 | ■考え事
前にも書いた吉田拓郎さんの「イメージの詩」が収録されたCDを発見しました。『Pure Best』です。本当に久しぶりに聞きましたが、記憶と全く同じだったのに驚きました。それだけ、若い時に心に焼き付けていたのだと思います。最も、今回は、CD、ヘッドフォンアンプ、高級ヘッドフォンなので、当時聞こえていなかった音が聞こえています。こうして入力している間にも聞いていますが、左からベースギター、右からリードギター、中央からボーカルと(何というのかシャカシャカとリズムを刻んだ)ギターの音、そいて、時々ハーモニカ。ああ、ベースギターはこんなブンブンと低音をならしていたのか。リードギターはピックではじいている感じが伝わってきます。そして、タクローの声が終盤でカスレ声に変わってきます。随分、ボブ・ディランっぽいのだなぁ、と感じます。
この唄は、単純なメローディラインを延々と繰り返しています。実に7分弱です。そして、非常に長大な歌詞が続いています。タクローの思想の原点ではないかと思います。
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これこそはと信じれるものが
この世にあるだろうか
信じるものがあったとしても
信じないそぶり
悲しい涙を流している人は
きれいなものでしょうネ
涙をこらえて笑っている人は
きれいなものでしょうネ

男はどうして女を求めて
さまよっているんだろう
女はどうして男を求めて
着飾っているんだろう
いいかげんな奴らと口をあわせ
おれは歩いていたい
いいかげんな奴らも口をあわせて
おれと歩くだろう

たたかい続ける人の心を
誰もがわかってるなら
たたかい続ける人の心は
あんなには 燃えないだろう
傷つけあうのがこわかった昔は
遠い過去のこと
人には人と傷つける力があったんだろう

吹きぬけるような風のような
おれの住む世界へ
一度はおいでョ
荒れ果てた大地にチッポケな花を一つ
咲かせておこう
おれもきっと君のいる太陽のあるところへ
言ってみるョ
そして きっと言うだろう
来てみて良かった 君がいるから

長い長い坂を登って
後ろを見てごらん 誰もいないだろう
長い長い坂をおりて
後ろをみてごらん
皆が上で 手を振るサ
きどったしぐさがしたかったアンタ
鏡をみてごらん
気取ったアンタが喋ってるじゃないか
アンタは立派な人サ

激しい激しい恋をしているおれは
いったい誰のもの
自分じゃ 言いたいのサ
君だけのおれだと 君だけのものだと
裏切りの恋の中で
おれは一人もがいている
はじめから だますつもりでいたのかい
僕の恋人よ

古い船には新しい水夫が
乗り込んで行くだろう
古い船をいま 動かせるのは
古い水夫じゃないだろう
なぜなら古い船も 新しい船のように
新しい海へ出る
古い水夫は知ってしるのサ
新しい海のこわさを

いったい
俺たちの魂のふるさとってのは
どこにあるんっだとうか
自然に帰れってことは
どういうことなんだろうか
誰かが言ってたぜ
俺は人間として 自然に生きているんだと
自然に生きてるって
わかるなんで
何て不自然なんだろう

孤独をいつの間にか
寂しがり屋と かんちがいして
キザなセリフをならべたてる
そんな自分を見た
悲しい男と 悲しい女の
いつものひとりごと
それでも いつかは
いつものように 慰めあっている
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歌詞を入力して気付いたのですが、「ら抜き」の文体でしたね。へぇー。そして一カ所だけ『おれ』が『僕』になっています。
50歳を過ぎても、この詩に込められた疑問を全ては解決しきれない自分に気付いて、チョットガッカリしています。

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