白土三平著、小学館叢書刊
1963年から65年にかけて書かれた作品を叢書として1992年に出版した白土さんの五冊の漫画(「一 大摩のガロ」、「二 イシミツ」、「三 シジマ」、「四 スガル」、「五 剣風記」)を読みました。小さい頃、現在進行形で読んだ記憶がうっすらとありますが、貸本だったのでしょう。ガラス戸を開けると台があって、貸本の漫画本が並んでいた光景をぼんやりと思い出しました。当時は貧しい時代で、何度か父に少年向けの雑誌を買ってもらって、天にも昇る喜びを感じた時代でしたから、貸本がせいぜいであったと思います。機会は余り多くはなかったと思いますが。
さて様々な登場人物と、何度か登場する人物(宮本武蔵や柳生十兵衛など)がいますが、主役は忍者です。土噸の術、火の術、水の術、あるいは手裏剣など、かつてテレビの忍術番組で見た様々な術や技術が満載でワクワクドキドキしながら読みました。白土さんの作品は、虐げられた者達の視点から描かれた作品が多くあります。封建制度や差別制度が作品の背景にあり、虐げられた者の悲しみが描かれています。
随分昔の作品ですが、画力の見事さに圧倒されました。今日まで表現手段は様々に進化しているのでしょうが、基本となる表現力の見事さに感じ入りました。また、様々な術や不確かな事柄について論理的(っぽく)解説しており、これも楽しい。読み応えがありました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/白土三平
https://ja.wikipedia.org/wiki/忍術
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
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1963年から65年にかけて書かれた作品を叢書として1992年に出版した白土さんの五冊の漫画(「一 大摩のガロ」、「二 イシミツ」、「三 シジマ」、「四 スガル」、「五 剣風記」)を読みました。小さい頃、現在進行形で読んだ記憶がうっすらとありますが、貸本だったのでしょう。ガラス戸を開けると台があって、貸本の漫画本が並んでいた光景をぼんやりと思い出しました。当時は貧しい時代で、何度か父に少年向けの雑誌を買ってもらって、天にも昇る喜びを感じた時代でしたから、貸本がせいぜいであったと思います。機会は余り多くはなかったと思いますが。
さて様々な登場人物と、何度か登場する人物(宮本武蔵や柳生十兵衛など)がいますが、主役は忍者です。土噸の術、火の術、水の術、あるいは手裏剣など、かつてテレビの忍術番組で見た様々な術や技術が満載でワクワクドキドキしながら読みました。白土さんの作品は、虐げられた者達の視点から描かれた作品が多くあります。封建制度や差別制度が作品の背景にあり、虐げられた者の悲しみが描かれています。
随分昔の作品ですが、画力の見事さに圧倒されました。今日まで表現手段は様々に進化しているのでしょうが、基本となる表現力の見事さに感じ入りました。また、様々な術や不確かな事柄について論理的(っぽく)解説しており、これも楽しい。読み応えがありました。
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