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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

北京旅行:その04:女性の気の強さ

2010年07月13日 18時48分35秒 | ■旅する
胡同の案内をしたガイドさんは、余り日本語が上手ではありませんでしたが、一生懸命な様子でした。そんなガイドが、中国の女性は気が強い、という趣旨の説明をしたのですが、私は、小田空さんの著作「北京いかがですか?」で、実際に中国の女性の気の強さを知っていたので、ガイドの隣で思い出し笑いをしましたら、ガイドが「何笑ってるの!」と本気で怒って私を睨むではありませんか。
気の強さの見本に触れてビックリしましたが、この辺から中国人のメンタリティについて考えるようになりました。日本人に悪感情を抱いている人が、中国と韓国に多いことは知っていましたが、仕事中にそうした個人的な感情を客に示すものかなぁ? てな疑問を抱いたのでした。結局、4日間で感じたことは、中国の人々は非常に率直に感情や考えを表すのではないかと言うことです。
例えば、宿の近くの交差点で、警察に捕まっているらしいオバさんが、警官に目をむき、口から泡を吹き出しかねない程の勢いで、何かしら怒鳴っていました。また、通りすがりの人の携帯電話や連れとの会話聞くと喧嘩しているように聞こえます。.恐らく中国語が、そのような話し方をしがちになる言語なのかもしれません。
もう一つは、繁華街を歩いていると、かつての日本の高度成長期のような高揚感が人々の顔に浮かんでいるように感じます。非常に勢いのある感じです。そして今、中国は、経済成長と供に、激烈な競争社会に突入しているのだと思います。
ツアーの現地ガイドは、国営企業の社員なので、いわば国家公務員ですが、公務員は結構給料が良いそうです。町中のゴミ掃除や空港のセキュリティなど、実の多くの人が国家公務員で、彼らの働き振りを見ていると、実に力が抜けていてテキトーな感じです。競争原理がなく、日本のような公務員バッシングもないからなのでしょう。
しかし、民間の中小企業の経営者で成功した人々がおり、彼らは、有力な政府官僚とつながっているとのことです。それ故に成功し、億万長者となった人々は、約14億人の人口に対し、3000万人程いるとのことでした。市場経済を導入した成果ではあっても、公平公正な競争社会ではなく、貧富の差が非常に拡大している現状下で、人々の生活をかけての競争が激化しているのだと思います。その結果、より一層激しく率直な物言いが一般的になっているのではないでしょうか。

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