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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

五重塔:小林恭治朗読

2009年07月09日 19時27分20秒 | ■読む
幸田露伴作、東京エーヴィセンター発行
幸田露伴の下記のURLを見てびっくり。顔が桂文珍みたいです。古田露伴は非常に厳しい人であったとことですが、この小説でも、完璧主義であると感じます。登場人物のそれぞれの立場から見た思いが、それぞれの言葉となって語られながら、自然に物語が流れて行ゆきます。その話の流れに破綻が見られません。また、作中、五重塔の各部の名称が、詳細に述べられているところ、完成後の悪天候を鬼神が暴れ回っている様に託して描いているところの微に入り細に入り、しかもおどろおどろしく描写している様は、何とも恐ろしいものです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/幸田露伴
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同時に、小林恭治さんの円熟の朗読が素晴らしい。明治の時代の言葉遣いを咀嚼し、極自然に朗読し、どんなに激しい内容の描写も、軽々と、リズム豊かに演じています。圧巻の朗読です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/小林恭治
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評価は5です。

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