古谷野敦著、新潮新書
古谷野さんの著作は「帰ってきたもてない男-女性嫌悪を越えて」だけ読んでいますが、非常に痛快な作品と記憶しています。本書は世界通史と行った趣で、近所の博学なオジサンがうんちくを交えながら、おおざっぱな歴史を語って聞かせるという感じです。各国の歴史を個別に学んでいると、他の国や地域との時間的な位置付けができないままであることが多いものですが、本書は、時間の流れを辿り様の東西を行き来しながら、主要な歴史的出来事や支配者、重要なプレーヤーを登場させています。タイトルの通り通史として読むのが適当だと思います。ごく一部に新たな知見を見出したものの、作者の主張である「歴史は偶然の積み重ね」という観点から、地べたの上にぱらぱらと材料が蒔かれている感じで、満足感は薄い。その一方で、イデオロギーを交えず、自分が理解出来ないことを率直に述べ、賛同しかねることにははっきりと立場を明らかにしています。「あとがき だいたいでええんや」で納得しました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/小谷野敦
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評価は3です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
古谷野さんの著作は「帰ってきたもてない男-女性嫌悪を越えて」だけ読んでいますが、非常に痛快な作品と記憶しています。本書は世界通史と行った趣で、近所の博学なオジサンがうんちくを交えながら、おおざっぱな歴史を語って聞かせるという感じです。各国の歴史を個別に学んでいると、他の国や地域との時間的な位置付けができないままであることが多いものですが、本書は、時間の流れを辿り様の東西を行き来しながら、主要な歴史的出来事や支配者、重要なプレーヤーを登場させています。タイトルの通り通史として読むのが適当だと思います。ごく一部に新たな知見を見出したものの、作者の主張である「歴史は偶然の積み重ね」という観点から、地べたの上にぱらぱらと材料が蒔かれている感じで、満足感は薄い。その一方で、イデオロギーを交えず、自分が理解出来ないことを率直に述べ、賛同しかねることにははっきりと立場を明らかにしています。「あとがき だいたいでええんや」で納得しました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/小谷野敦
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