goo blog サービス終了のお知らせ 

読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

小林浩展

2012年04月19日 23時19分11秒 | ■見る
水戸市の常陽藝文センターで開催中の展覧会です。小林さんは茨城県の石岡市に生まれ、国立工業技術院名古屋工業技術試験所にて釉薬の研究をした後、平成2年から青磁の制作に取り組んだそうです。
私は、学生の当時、奈良の東大寺に行き、生憎大仏を見られなかったので、東大寺の隣の依水園という小さい美術館を偶然に訪れ、そこで初めて青磁を見ました。別に陶磁器に興味はなかったのですが、全く初めて見て、すっかり引き込まれてしまったのでした。なので、青磁には興味があります。
小林さんの作品は極めて端正で、形に不自然な部分は一点も見られません。隙の無い器形とでも言うのでしょうか。そして青磁の深い色合いが、また見事です。貫入も印象的でした。
見終わって、小林さんのインタビューと制作の様子を紹介している映像を見ていた所、驚いたのは二点。一つは、材料が磁器用の磁土ではなく、柔らかな形を作るため陶土を使用していること。もう一点は、貫入を生じるように工夫し、焼成後に墨を含んだ顔料を表面に塗布し、貫入部に浸透させて、目だ立たせているのでした。
-----------------------------------------
URL => http://www.isuien.or.jp/03.html
-----------------------------------------
評価は4です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 江分利満氏の優雅な生活 | トップ | 球体のはなし »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■見る」カテゴリの最新記事