
久世光彦著、講談社刊
名著だとの評価を聞き読みました。本書は、週刊現代の1995年2月7日号から1996年2月110日号までの連載ものを単行本にしたものです。使われなくなった、あるいはなりつつある日本語を取り上げて、その言葉が持つ手触りや時代背景、ご自身の思い出や記憶を縦横に駆使して、説明しています。言葉が持つ意味や価値が時代と共に変わることはやむを得ないとしても、時代の安易な雰囲気や知性の喪失、品性の衰えに起因する言葉の乱れや陳腐化に深い怒りを感じておられるようです。作中、森繁久弥さんや向田邦子さんなどの名が何度も出て来ます。そして、言葉や表現がそのお人柄だけでなく生き様を如実に反映している証を次々と実証されています。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/久世光彦
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作中、「父が亡くなった」が変だ、という下りがありましたが、私にはさっぱり変な理由が分かりませんでした。自分なりに、人並みな言葉の使い方を身につけていると思っていましたが、これで馬脚が現れてしまったと反省しました。50代以上の方々にとっては、一々うなずける例の数々が取り上げてあります。素晴らしい作品です。
評価は5です。
名著だとの評価を聞き読みました。本書は、週刊現代の1995年2月7日号から1996年2月110日号までの連載ものを単行本にしたものです。使われなくなった、あるいはなりつつある日本語を取り上げて、その言葉が持つ手触りや時代背景、ご自身の思い出や記憶を縦横に駆使して、説明しています。言葉が持つ意味や価値が時代と共に変わることはやむを得ないとしても、時代の安易な雰囲気や知性の喪失、品性の衰えに起因する言葉の乱れや陳腐化に深い怒りを感じておられるようです。作中、森繁久弥さんや向田邦子さんなどの名が何度も出て来ます。そして、言葉や表現がそのお人柄だけでなく生き様を如実に反映している証を次々と実証されています。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/久世光彦
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作中、「父が亡くなった」が変だ、という下りがありましたが、私にはさっぱり変な理由が分かりませんでした。自分なりに、人並みな言葉の使い方を身につけていると思っていましたが、これで馬脚が現れてしまったと反省しました。50代以上の方々にとっては、一々うなずける例の数々が取り上げてあります。素晴らしい作品です。
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