三野正洋著、光人社NF文庫刊
主に、第一次政界大戦と第二次世界大戦に実用化され戦場に登場した兵器とその兵器の用い方、そして、それへの対応策をテーマとした著作です。
取り上げた兵器は、戦車、潜水艦、航空機、魚雷、ミサイル、誘導兵器、レーダー、ヘリコプター、オペレーションズ・リサーチなどです。
独自の視点で、新しい兵器とその運用が実際の闘いに及ぼした影響を具体的に解説しています。
特に、レーダーとオペレーションズ・リサーチの威力は絶大であったことが分かります。
オペレージョンズ・リサーチを兵器と扱うのことに疑問に感じる向きもあるかもしれませんが、その影響力の大きさを知れば納得できます。
特に、イギリスがUボート対策として編み出した護送船団方式の効果は、戦局を決したと言っても過言ではないようです。
著者は民間企業で働いたことから、こうした軍事的な技術開発と兵器運用の在り方は実業界でも同じプロセスをたどるのだから、非常に参考になるので是非とも参考にすべきとの持論をお持ちの様です。
同感です。
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○三野正洋
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評価は4です。
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