600万人の女性に指示される「ククパッド」というビジネス

上阪徹著、角川SSC新書刊
クックパッドというサイトの名前に覚えがあり本書を手に取りました。そう言えば、ネットでレシピを調べたときにヒットしたのでした。本書は、そのサイトを立ち上げ成功した経営者の考え方と、具体的なサイト運営の実態をレポートしています。著者は、ビジネスで成功した経営者の共通の特徴を”謙虚”であるとしています。原点を忘れず目先の利害に囚われず経営して行くことで、時代やニーズの変化に対応でき、成長することが出来るのでしょう。思えばバブル期の異常な雰囲気に流されることなく、本業に拘り続けた企業は倒れることなく生き残ることが出来たのでしょう。
本書によって、ネットが現代のコミュニケーションのツールとして様々な分野で変化をもたらしており、その可能性は大きい。しかしながら、ネットはあくまで道具であり、その有効な利用方法を考え出す上で、利用者の利益を最優先することが重要であることは、道具立てが変わっただけで、今までと本質的な変化はないということに気付かされました。
本書で最も共感したのは、著者の後書きです。P180-181で著者が主張していることは、私の実感とぴったり合いました。若い人が早く気付き実感すると、生きる力が強まると思います。
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　　　　　http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37848
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評価は５です。

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