日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

音楽か否か

2007-08-16 22:49:12 | Weblog
妹が好んでいるジャンルの音楽を聴くと、すごくイライラします。
破壊的な衝動に駆られるというか、特に嫌な経験をしているわけでも無いのに、
その音楽で悲しい怒りみたいな、しかも空虚な気分を味わうことができます。

そもそも、音楽とは何か?
彼女の聴いているものは「音楽」と定義されるのか?
色んなことを考えてしまいます。

現代音楽、環境音楽などと、色々なジャンルで考えていくと、
木の葉の揺れる音や風の音なども音楽だ、という考えがありますし、
ジョン・ケージの「3分44秒」は、ひたすら舞台で沈黙して、ざわつく観客の
たてる物音が作品だということになっています。

何でもアリかも知れません。

だから、音程や旋律という概念がわりと希薄で、ひたすら言葉が並べられていても
それは音楽と呼べるのかも知れません。
それに、ポップなものや「さすが!」と感心するような韻を踏んだ面白い
曲だってたくさんあります。

でも、彼女の選ぶものはもっと違うんです。
その曲に携わっているのが人だとは思えないのです。
「人間味」が感じられないと言ったほうがいいのでしょうか?

実体験として共感することはできませんが、こういう音楽を聴いて、
強くなれるような気持ちになったり、孤独が怖いのに人を遠ざけてしまったり、
そんな心に引っかかるモノがある時に聴きたくなるんじゃないかなぁ?と
想像しています。。。

何を選び、好み、聴くかは個人の自由です。
でも、それをたとえば家族が乗っている車の中で大音量で聴いてはいけない気がします。

「なんでこんな歌手が売れるの?」と思うことがあるかと思います。
でも、やっぱり多くの人に受け容れられるには理由があります。

普通のCDを売っているお店では売っていないようなCDをたくさん聴きましたが、
やっぱり「売れる」ってスゴイことなんです!!!




夏休みなのに、ピアノの生徒さん達はいつもより頑張って練習してきます。
発表会が終わって気持ちがゆるんだ子が今回はいなかったようです。

私も負けじと「白竜湖」で、省略していた部分を少しずつ埋めようと練習しています。
来月はソリストさんも来て下さるので、失礼の無いように準備をしています。
事務局と連絡がすれ違ったり、弾きにくい曲だと文句を言ったりしていますが、
その全てに感情が行き渡っていて、イライラする気持ちさえ人間的です。

全てが完璧には進まなくても、私は温かい音楽を好みます。
こういう環境がとても気に入っています。


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