秋の発表会で娘がバッハのパルティータを演奏しました。
それまでは何か月も前から曲を決めて、飽きるほど練習して
レッスンもかなり緻密にご指導いただき、何度も動画を撮って確認したりしてから
ステージに立ってきたのですが、この時は事前に譜読みしていた曲から
途中で変更しての本番だったので、準備期間が短いと感じたようです。
発表会では曲の終盤、早いテンポと一緒に娘の心拍数がどんどん上がっていくのが
分かるような気がしました。
それでもとてもきれいに弾いていたと私は思ったし、本人にも何度もそう伝えましたが
焦りと不安の中で演奏したのが初めてだった娘には苦い思い出になってしまいました。
その後に始めたインヴェンションも、バッハは苦手という気持ちが強く残っていて
練習はするけれど全然気分が乗っていない様子でした。
またまた私は娘がとても自然に弾いていていいなぁと感じていて、もちろん
「あなたの弾くバッハはとてもいいよ!」と言い続けましたが心に響かなかったようです。
娘は今、ずっと頑張ってきたバッハとエチュードを思い切ってお休みしています。
教えていただいている先生にもご協力いただき、好きな曲で息抜き中。
毎日欠かさなかった練習も、やったりやらなかったりですが、私はノータッチです。
そんな中、今日は米沢教室で小さな弾き合い会をしました。
出演予定だった低学年の生徒さんが体調不良で残念ながら欠席したのですが
娘が代打を引き受けてくれて、朝の10分間くらいでその曲を譜読みして
本番も生徒さんが弾くはずだった曲をみんなの前で聴かせてくれました。
なんだかとても楽しそうに見えました。
午後は「連弾しよう」と私に声をかけてくれたので、楽しいだけの連弾♪
勢いがついたのか、あれほど嫌そうにしていたバッハのインヴェンションを
いきなり暗譜で弾き始めました!!何日ぶり???よく覚えてたね。
何も言わずにそーっとピアノの部屋を出てきましたが、やっぱり娘のバッハは良い音でした。
(きっと親バカですね♪)