日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

芸事の厳しさ

2023-02-13 11:19:15 | Weblog
息子の狂言の練習会に付き添いました。

セリフは頭に入っているようですが、舞台での動きがいまいちで

家での練習から動かないと覚えられないよと何度言っても聞きませんでした。

ふざけたり、集中力が切れてしまったり。。。。

案の定、他の子たちと合わせてやってみると動きが不安でキョロキョロする息子。

おぼえていたはずのセリフも自信が無くなっていたようです。




小さい子どもの習い事とはいえ、お客様に観ていただく舞台に立つのに

そんな練習ではダメだと、いつもより少し厳しく言いました。

来週は先生がいらっしゃるので、一週間でちゃんと練習してきてくださいと言われました。




昨年よりもやることがレベルアップしています。

嬉しい気持ちと練習量が見合っていない息子。

まだまだ基礎も出来ていないというのに、目指すは人間国宝の演技(笑)

志だけは超高いです。。。。

(先生のおじいさまは人間国宝なので、すごーーく頑張っていれば

いつか何かの機会にお会いできるかもしれません。)




大きい子たちは出ずっぱりで、舞も狂言もとても大変だと思いますが

下の子たちが困っているとすぐに助けてくれます。

せめて自分の舞台だけはしっかり演じてほしいです。



しかし、人を笑わせるって大変だなぁと思います。

狂言は大昔のお笑いです。

今回、息子が演じる「太郎冠者」は、狂言によく出てくる人物です。

ウソをついたりサボったり、悪いことをするけれどもどこか憎めない人物。

人間の完璧じゃない面を、笑って許したり認めたりする心の広さが狂言の中にはあります。

幼稚園時代に自信が無くて色々こじらせていた息子にとって、

好きな世界観が詰まっている狂言はとても合っていると思います。

習い始めて1年半くらい経ったでしょうか。

去年のように、舞台に立つだけで「かわいいかわいい」の時代は終わりました。

伝統芸能や日本文化が大好きだという気持ちはずっと持ちながらも

好きなことにちゃんと向き合って、時には自分に厳しく練習することを

これから少しずつ覚えていってくれたらなぁと思います。



でも、2時間という長い練習でいつも最後はヘトヘトになりながらも

一生懸命ついていこうとする姿はえらいです。

エネルギーや水分が不足するとすぐに具合が悪くなるので、そのへんのサポートもしつつ

ステージママは来週のお稽古にも付き添うのです。

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