Apple-新iPod nanoはビデオカメラやFMラジオ・歩数計も搭載
(2009/09/10 BCN・朝日新聞)
Appleジャパンは10日、iPodの新製品を発売した。同社の主力モデルiPod nanoは、第5世代として機能を大幅に強化。新たにビデオカメラとマイクを搭載し音声の録音や動画の撮影が可能にした。また歩数計やFMラジオも備え多機能化を進めた。第3世代の超小型iPod shuffleは、2GBモデルを追加し、カラーバリエーションも2色から6色に拡大。iPod touchには大容量の64GBモデルを追加し、HDDタイプのiPod classicは容量を160GBに拡大した。
新しいiPod nanoは、横向きでも縦向きでも動画が撮れるビデオカメラを搭載した。規格はH.264 VGAビデオで解像度640×480、毎秒最大30フレーム、AACオーディオ。セピア、白黒、X線、万華鏡など15種類のリアルタイムのビジュアルエフェクトで画像の加工も楽しめる。内蔵マイクを使って、ボイスレコーダーとして使うことも可能。スピーカーも内蔵し、本体のみで音声と動画が再生ができるようになった。
FMチューナーも新たに搭載し、聴いているラジオを一時停止したり、最大15分前まで巻き戻すことができる「ライブポーズ」機能を備える。そのほか、内蔵する加速度センサーを利用した歩数計も搭載。毎日の目標を設定し歩数をカウントしてフィットネスに利用することもできる。Nike+シューズ、Nike+iPod Sport Kitにも対応、ランニング時の走行時間や距離などの記録ができる。第3世代の超小型iPod shuffleに搭載された曲名とアーティスト名を音声で読み上げるVoiceOver機能も備えた。ディスプレイは2.2型と前モデルよりやや大きくなった。
本体は、酸化皮膜処理した光沢のあるアルミニウムボディに変更したが、大きさは前モデルと同じで、幅38.7×高さ90.7×厚さ6.2mm。重量は36.4gと0.4g軽くなった。さらに、音楽の最大再生時間も24時間を維持した。カラーバリエーションは、シルバー、ブラック、パープル、ブルー、グリーン、オレンジ、ピンク、イエロー(アップルストア限定)、(PRODUCT) RED(アップルストア限定)の9色。価格は8GBモデルが1万4800円、16GBモデルが1万7800円。
iPod shuffleは色と容量のバリエーションを増やした。色はこれまでのシルバー、ブラックに加え、ブルー、グリーン、ピンク、ステンレススチール(4GBモデルのみでアップルストア限定)の6色展開。従来の4GBに2GBモデルを追加した。価格2Gモデルが5800円、4GBモデルが7800円。
iPod touchには大容量の64GBモデルを投入した。価格は8GBモデルが1万9800円、32GBモデルが2万9800円、64GBモデルが3万9800円。32GBと64GBモデルについてはOpenGL ES Version 2.0にも対応。
ゲームの起動が高速化した。iPod classicは容量を160GBに拡大。シルバー、ブラックの2色で価格は2万4800円。
同時に、iPod用コンテンツ管理ソフトの新版「iTunes 9」も発表した。iTunes storeで楽曲などをアルバム単位で購入すると、歌詞やライナーノーツなども付属する「iTunes LP」、自宅の最大5台の認証されたコンピュータからiTunesのライブラリを共有できる「ホームシェアリング」、ライブラリにある相性のいい曲を探して、最大12個のミックスを自動的に作成する「Genius Mix」などを新機能として追加。同日より無料ダウンロード配布を開始した。
パナソニック-世界初のBDドライブ内蔵CATV用STB-
(2009/09/10 Itmedia)
パナソニックは9日、Blu-ray Disc(BD)ドライブと500GバイトHDDを内蔵したCATVセットトップボックス(STB)3機種を発表した。CATV事業者向けに12月に発売する。BDドライブを内蔵したCATV用STBは世界初という。
「ブルーレイDIGA」をベースにしたモデルで、トランスモジュレーション方式に対応した「TZ-BDW900M」とOFDMパススルー方式の「TZ-BDW900F」(ケーブルモデム搭載)、「TZ-BDW900P」(ケーブルモデム非搭載)をラインアップした。年間目標は3機種合計で10万台。
AVC REC(MPEG-4 AVC/H.264)に対応し、片面1層(25Gバイト)のBDに、フルHDで最大17時間20分の録画が可能。オリジナル画質で録画するDRモードも備えた。HDD録画した動画をSDメモリーカードに書き出す機能「番組持ち出し機能」も装備した。DLNAに対応し、保存した番組を別の部屋のPCで視聴するといったことも可能。この際、地上デジタル放送はワンセグ番組を、それ以外の番組は別ファイルを生成し、持ち出せる。SDカードへのダビングは1時間番組で約40秒程度かかる。
携帯電話から予約録画する機能や、YouTube視聴機能、ドアホンやセンサーカメラと連携し、来客の映像を確認する機能なども備えた。
同社は3月にDVD内蔵STBを発売したが、「大作映画などでは1枚のDVDに録画し切れないケースもあり、非圧縮の高画質で録画したいというニーズもあった」という。「CATV業界からもBD対応モデルに対する要望が上がっている」(パナソニックの有賀健グループマネージャー)ため、新機種を投入した。
同社の調べによれば、09年のレコーダー市場は440万台でうち約70%・310万台がBDレコーダー。2010年にはその割合が約80%に高まると予測している。
今後は、ホームゲートウェイ機能やホームサーバ機能など、ネットワーク関連機能を充実させる計画。家電製品や携帯電話などのモバイル機器との連携も進めるとしている。
エグゼモード-撮ってすぐWeb公開できるポケットサイズのカムコーダー-
(2009/09/10 Itmedia)
エグゼモードは、ネット接続したPCにUSB接続するだけで、撮影した動画を簡単にWeb公開できるポケットサイズのカムコーダー「ServersMan Scooop by EXEMODE」の予約受け付けを、9月9日に始めた。オープン価格で、同社ECサイト価格は7980円。9月中旬に発売する。
フリービットのサーバソフト「ServersMan mini」を内蔵。PCにUSB接続するとソフトが起動し、カメラをサーバ化して動画をWeb公開する。動画はYouTubeやFlickrに投稿することも可能。
サイズは60(幅)×119(高さ)×24(厚さ)mm、重さは約85g(電池除く)と携帯電話サイズ。130万画素のCMOSセンサーを搭載し、最大4倍のデジタルズームに対応した。2.0インチのディスプレイを搭載している。
動画はAVI形式で、内蔵の32Mバイトフラッシュメモリーか、同梱の2GバイトSDメモリーカード、別売りのSDHCカードに保存する。電源は単四形アルカリ乾電池×3本。
米Palm-新スマートフォン「Pixi」を発表-
(2009/09/10 Itmedia)
米Palmは9日、マルチタッチスクリーンとQWERTYキーボード搭載のスマートフォン「Palm Pixi」を発表した。
年末商戦期に米キャリアSprintから発売される。価格は今後発表の予定。
OSはPalm独自のwebOSを搭載し、2.63インチディスプレイ、8Gバイトのストレージ、200万画素カメラ、GPS機能を搭載。各種Googleサービス、Facebook、Exchange ActiveSyncに加え、Yahoo!のサービスやプロ向けSNSのLinkedInも統合されている。アプリストアPalm Beta App Catalogにも対応する。
EVDO Rev. Aネットワークに接続可能で、Bluetooth機能も搭載する。サイズは55×111×10.85mm、重さは99.5g。アーティストがデザインした背面カバー「Palm Pixi Artist Series」で外観をカスタマイズすることもできる。
KDDI(au)-iidaブランドの新機種を発表-
(2009/09/10 CNET)
KDDIはデザインに力点を置いた「iida」ブランドの新機種として、「PLY(プライ)」「PRISMOID(プリズモイド)」の2機種を発表した。10月上旬より発売する。
PLYは積層を意味し、5つの色の層が重なったデザインになっている。デザイナーは消しゴム「カドケシ」やau携帯電話「INFOBAR 2」を手がけた神原秀夫氏だ。
サイドキーを1つの面に集約し、スケジュール帳のインデックスのようなタブキーに仕上げた。また、海外でも使える「グローバルパスポートCDMA」、電子書籍リーダー「Book Player」に対応する。色はBROWN、PINK、BLACKの3色。
PRISMOIDは角錐台を意味し、2つの角錐台をあわせた形状になっている。デザイナーはau携帯電話「INFOBAR」を手がけた深澤直人氏だ。機能は必要最低限に絞ったベーシックモデル。本体には面取りの寸法を表す数値「C4.8」が記載されているほか、側面には電話やメールの着信などを知らせる有機ELディスプレイを搭載している。色はGREEN、MAT BROWN、WHITEの3色。
このほか、周辺機器「LIFE STYLE PRODUCTS」を23機種そろえた。まず、PLY専用アイテムとして木製トレイ「PLYWOOD TRAY」、PRISMOID専用アイテムとして和紙を使った携帯電話ケース「SIWA・紙和 携帯電話ケース」を用意。ACアダプターとしてケーブルに鳥がとまったようなデザインの「REST」やネズミ型の「in mouse」などがあるほか、インクを落としたようなデザインの液晶シート「Design Sheet」やイヤフォンコードを巻きつけて保存する木の葉型の「wormy」、糸巻き型の「Mobile Strap」などもある。
また、コンセプトモデルとして、ユーザーのライフログを集めて行動パターンなどを学習するロボット機能を備えた携帯電話「Polaris(ポラリス)」も発表した。デザインはロボットメーカーのフラワー・ロボティクスが手がけた。回転しながら移動する球体型の本体に携帯電話を載せると、学習した情報をテレビモニターに表示し、食生活などをアドバイスするとのことだ。
KDDIはiidaのデザインコンペティション「iida AWARD 2010」を開催する計画。第1回は国内外の大学生、大学院生を対象とし、携帯電話の周辺機器やデジタルコンテンツなどのデザインを募集する。すでにイタリアやオランダの学校から賛同を得ているとのことで、9月30日から作品を募集する。
日立-携帯電話でオフィス電話の留守番電話を確認できるシステム-
(2009/09/10 日経産業新聞)
日立製作所は9日、携帯電話の画面から留守番電話を呼び出して確認できる業務用電話機システムを10日に発売すると発表した。画面上の操作で録音内容を選んで素早く再生できるので、音声ガイドのような煩わしさがない。留守録に折り返す際には、携帯電話からオフィスの電話番号を使って発信できるようにした。
新システム「インテグラル―E」は、構内交換機の役割を果たす主装置と、対応する電話機で構成。電話機5台と回線を含むシステムは48万8250円から。1年間で2万件の販売を目指す。社員が出払うことの多い中小規模のオフィスでの利用を見込む。
トヨタ・ダイムラーなど自動車大手8社-燃料電池車の普及へ共同声明-
(2009/09/10 日経)
トヨタ自動車や独ダイムラーなど世界の自動車大手8社・グループは9日、2015年にも燃料電池車を本格的に普及させることを盛り込んだ共同声明を発表した。「2015年以降に燃料電池車を量産できる」としたうえで、業界として普及に必要なインフラ整備を支援するとした。
声明にはホンダ、仏ルノー・日産自動車グループ、米フォード・モーター、米ゼネラル・モーターズ(GM)、韓国・現代自動車も参加した。
独自動車雑誌「オート・モーター・ウント・スポルト」(電子版)は同日、ダイムラーが燃料電池車でトヨタと提携の可能性があると報じた。ダイムラーのツェッチェ社長が同誌のインタビューに応じ、「具体的な交渉はこれからだが、トヨタと燃料電池の分野で協力していくことは十分にありうる」と述べた。
公正取引委員会-パナソニックの三洋電機TOBを承認へ-
(2009/09/10 日経)
公正取引委員会は9日、パナソニックが進める三洋電機のTOB(株式の公開買い付け)を承認する方針を固めた。両社が2次電池分野などで世界有数のシェアを握るため、独占禁止法などに照らして問題がないかを慎重に審査してきた。両社は米国や欧州、中国でも競争法の審査を受けている。日本での承認はTOB実現に弾みをつけそうだ。
パナソニックと三洋電機は昨年12月、資本・業務提携を発表し、パナソニックが三洋電機を子会社化する方針を示していた。公正取引委員会は両社からの説明を聞き、独占禁止法上の問題はないと判断したとみられる。パナソニックは残り3カ国・地域の承認を得たうえで、TOBを実施する方針。