サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

何故反抗するのか・・・

2005-05-25 10:31:19 | 庄原TRF
清兎に乗って3日目。
今朝は基本的な動作が良好となり、立ち上がった時に馬の頭を鞭の握りでド突き倒す必要がある反抗がなかった。
しかし、依然として馬は苦しがって反抗を繰り返す。

何故馬は反抗するのか?
今朝はそんなことを思いました。

人間に意思表示の手段として、【言葉】を持たない馬は、動作によって感情や、時に寄っては痛みを訴えます。背中を痛めた馬は人間に乗られると背を張るし、体が硬い馬に二蹄跡運動を要求すればイレギュラーを起こす。
だから馬に無理なく柔軟性が高まるように、徐々に深い運動にするのが優しい乗り方。

清兎の場合は、馬の精神状態が人間に勝ってしまった状態で、少しの要求も不快なものとして最大限の反抗を示したから、馬と人との関係を認識させるために必要以上の強い扶助で乗りました。
今朝の運動から、真っ直ぐな状態ではハミを低伸させるようになり、リラックスした状態が得られ始めたので、懲罰的な扶助は控えました。
しかし相変わらず、小さな膠着・立ち上がりがあります。では、何故馬は反抗するのか?
それは、私の乗り方に起因する部分が大きい。
両方のハミをがっちり受け、左右に逃げ場がなくなった状態で推進されれば馬は踏み込まざるを得ないのです。ところがそれに耐えうる背中の筋肉や全体のバランスが無ければ、馬は痛みを感じて膠着や立ち上がりという反応を示す。だから反抗が一番顕著なのは、常歩から速歩への移行時です。

ただし、体が硬い馬の反抗と違って、踏み込んだバランスになりきれない馬の反抗ですから、鞍数を重ねて解消するしかないでしょう。
今朝は、比較的軽めの運動でした。馬の状態を確認し、明日以降の調教計画の再点検といったところです。



別件

かつて広工大で、鬼の指導で保井君までの代を率いたSS君が瀬野川乗馬へ移籍しました。頻繁に競技会へ出かける乗馬クラブへ所属していた方が何かと便利であるのでしょうが、かつてSS君の指導を受けたOBは寂しい思いをしていることでしょう。
クロス障害も嫌っていたダンディ・ライアンを再生させ、藤竜・ミッキーボンバーという主戦馬を造った、熱いハートを持った好漢です。

私が敵に廻して最も嫌だった指導者です。技術も凄いが、ハートで引っ張るから・・・。
(年を取って丸くなった?親父の独り言)
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