荘内神社 巫女ブログ

荘内神社の公式ブログです。
女性神職、巫女が神社の日常を発信しています。

若い活力と歴史のお話

2019年08月21日 | 日記

夕刻になりますと、

鈴虫の美しい涼やかな声が聞こえる

そんな季節となりました。

夏の終わりを感じます。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

さて、本日は宮司と共にお宮を出て

公益財団法人 真知社育英会様の奨学生近況報告会へ

出張講話をさせて頂きに参りました。

 

地元企業様の素晴らしい社会貢献の様子を拝見させて頂き、

同じ鶴岡に生きる身としてとても誇らしく、大変感銘を受けました。

 

若い学生の方達の将来の夢や現在取り組んでいること、

学んでいる成果や社会に対して思う事を発表して頂き、

宮司と共に私も拝聴致しました。

 

その中でも特に心を揺れ動かされたことは、

皆さんが未だ若者なのにも関わらず、

自分のやりたいこと、できることをしっかりと見定め

その目標に向かって一所懸命に努力をしている、

という事です。

自分の目標や人生の職業を選択する事は

なかなか容易な事ではありません。

ですが、その場にいた奨学生の皆さんはしっかりと

自分の目標に向かって努力し、

まだ高校生、大学生にも関わらず

慢心せず真っ直ぐに学びの道を歩んでいるその姿に、

一大人として、というとおこがましいですが、

社会人として学ぶべきことが多かったです。

 

そして、そんな奨学生の皆さんに

当社宮司が荘内を治めたお殿様のお話を致しました。

酒井家の当時の御当主も、

18、19の頃に大変な飢饉に見舞われたり

戊辰戦争に巻き込まれたりと、

現在の学生さんと同じ年の頃に

大変な壁が立ちはだかりました。

しかし、知恵を絞り仲間と助け合い、

その壁を乗り越え「米どころ、荘内」

となり、戊辰戦争を終えてもなお

現在に至るまで同じ鶴岡の地に

御殿様の御子孫の方々が住んでいらっしゃる、

素晴らしい未来に繋がったのです。

 

300年近く前の方のお話ですが、

同じ年の頃、という事もあってか

皆さん熱心に講話を聴いて頂きました。

 

この講話を受ける態度が、そのままの授業態度の

表われなんだろうな、と想像するに容易かったです。

 

是非これからもこの学びの姿勢、

「自学自習」の精神を忘れず、

地元やそれ以外、越えて世界で活躍する人材になって頂きたいと、

そして、皆さんの目標が達成する事を

切に願っております。

 

この度は貴重な機会を与えて頂いた鶴岡建設様に

感謝申し上げます。

 

社会人になってもまだまだ勉強、精進する事ばかりだと、

若者から教えられた、そんな体験でございました。