荘内神社 巫女ブログ

荘内神社の公式ブログです。
女性神職、巫女が神社の日常を発信しています。

暑い中での地鎮祭

2018年07月30日 | 日記

太陽が雲に隠れることがこんなに嬉しいと思う日があったでしょうか。

やはり太陽というのは偉大ですね。

日が照っているだけで体感温度がうなぎ上りに上昇していく気がいたします。

雨が降らなすぎると草木が枯れ、農作物がダメになり、

日の光が当たらないとこれもまた農作物がダメになります。

 

何事も半分半分、中間くらいが丁度いい、という白黒はっきりさせない日本人の性格は

意外とお天気から来てるのかもしれませんね。

 

さて、そんな暑い最中

本日は地鎮祭がございました。

 

地鎮祭というのは建物を建設する前に

その土地の神様に「鎮め物」という宝物を捧げ、

工事の許可、また無事故繁栄を祈る神事です。

 

「工事の許可なんて役所に届けたからいいじゃない!」

 

と思う方もいらっしゃると思いますが、

神道では古来より

”土地には神様がいて、そこに生えている草木や水などの自然の実りをいただいて生かされている”

という考え方がありました。

なので、必要なところに許可を貰えばそれでおーわりっ

というわけにもいかないのです。

じゃないとその土地の神様に怒られるからです。

誰だって、自分の家の敷地に勝手にビルや工場や家を建てられたら

えっ?

ってなりますよね。そういうことです。

 

でも勝手に建てたからといって祟りが起きるぞ!

っていうわけでもないんです。

私の家建てる時許可取らなかったわ…!と震え上がっている皆さんご安心ください。

神様はそんなに気が短くないので大丈夫ですよ!

 

祟ったりするわけではありませんが、

どうせなら工事が無事に終わりますようにとか、

あわよくば会社が発展しますようにとか、

なんならお家が家内安全で運が開けますようにとか、

そういう願いを込めて神様にお祈りするんです。

 

普段からご飯を食べる前に「いただきます」って手を合わせますよね。

海外でもこの文化ってあるんでしょうか。誰か教えてください。

まぁその「何かをする前にお祈りする」という文化が日本には根付いているわけです。

それの延長線上だと思ってください。

 

ご飯の前にも手を合わせ、

受験の前にも合格祈願で手を合わせ、

試合の前にも必勝祈願で手を合わせ、

家を建てる前にも工事安全祈願で手を合わせるわけです。

日本人は何かと手を合わせるんですね。

そういえばこの間の朝ドラ、”半分青い”でも

娘の赤ちゃんが生まれる前におうちにある神棚に手を合わせてから

父親たちが病院に向かう というシーンがありました。

日本人というのは、何か人生の節目のイベントがあると手を合わせる生き物なんじゃないでしょうか。

 

話が逸れましたが、

暑い暑い炎天下での地鎮祭は大変でしたが一生懸命ご奉仕しました、

というお話でした。

 

 

 

荘内神社のHP