後編です。
右から、一ノ沢・二ノ沢・三ノ沢でしょうか?
一人写っているのは、三ノ沢を上って、ここまで来たと言う青年。
ここからは写真の方向、弥山方面に向かいます。
これは、‥‥
ほ、細い‥‥左右共に 「絶壁」、
落ちたら、どちらも数百m止まらないでしょう。
しかも、 I くんの数m先には幅20センチ弱、長さ5メートル程の今にも崩れそうな細長い踏み跡、写真でわかりますかね?
なんと、 I くん、奇妙な笑い声を出しながら通過していきました。
やるね。
風がほとんど無かったこともあり、私も何とか通過です。
ラクダの背はここのことだったのか?
I くん 「まだここからが本番よ。」
自分 「おお、そうか」
「お ‥‥ こ‥‥これは 」
「これは‥‥ なに?」
I くん 「これも 笑いながら行くよ」
「腹ばいで行くか?」
自分 「ちょ っと‥‥」
「ちょっと‥‥ まて マ ・ テ ・」 「待て」
上の写真のわずか数m先。
これは、ラクダの背などと言うレベルではありません。
ルート? 踏み跡 に点線を付けてみましたが、 「見てみい」
黄色の所は2mぐらい崩落して足場がない。
「それ以外の所も、いつ崩落するかわからんぞ」
ビルとビルの間に氷の平均台を置き、その上を歩くようなもんや。
いつ滑るかわからん。 いつ崩れるやらわからん。
命がけのサーカスみたいなことは出来んね。
これは技術や度胸じゃない。 運や。
リスクが大きすぎる。
向こうの山は弥山ですね。数人の人影が見えます。
や め 。
や め る か
I くん 「え? 隊長がそう判断したんなら、僕は悲しいけどうれしいよ。」
これは‥‥ 無理や。
撤退、引き返します。
動画UPしました。 http://youtu.be/SqZzGG2Sj8c
西側剣ヶ峰と南側槍ヶ峰の分岐地点から槍ヶ峰を撮影。
I くん、慎重に行きよるね。左の雪にクレバス?2m以上の深さがありました。
槍ヶ峰、標高1692m到着。 写真は槍ヶ峰からさらに先、南方向。
いやーすべてがすばらしい景色。
尾根伝いに踏み跡があるよ。 行ってみたいね。
2週間くらいかけて大山のすべての場所を歩き尽くしたいね。
槍ヶ峰から今歩いて来た北方向です。右が天狗ヶ峰、左は剣ヶ峰。
美保湾が見渡せます。
ユートピア避難小屋と三鈷峰、向こうには日本海。
ユートピア避難小屋の内部。
通路も使えば10人くらい寝れそうやね。
15:06、上宝珠越、標高約1400mまで帰ってきました。
ここから左折して沢まで下りる道があります。
沢に残る多くの雪の上に石ころや砂が流れてきています。
こりゃおもしろいね、砂すべり。
砂と雪の上を滑りながら下りていきます。
山が崩れ、大量の砂が落ちてきとるね。
おー、ここもすばらしい。 絶景
壁紙にしよ
岡山山岳会のケルン。大山寺40分、上宝珠越50分の表示。
いやー すばらしい眺め。
元谷避難小屋、 標高約1040m。
横を通り過ぎ、弥山方面、夏山登山道へ向かいます。
大山頂上(弥山)2.0kの標識。
標高約1250m、けっこうきつい上りでしたが、夏山登山道に合流しました。
三鈷峰から先に弥山に上った東京の O さんをここで待ちます。
私たちは今日は時間がないので弥山には上りません。
約10分後、弥山から下りてきた O さんと合流。
夏山登山道を下りていきます。
標高約780m、夏山登山口到着です。
今回の登山は何もかもが感動で満足の登山でした。
大山を教えていただいた東京の O さん、大山をいっしょに付き合ってくれ、楽しく会話が出来た I くんには本当に感謝です。
無事登山を終えることが出来たのは「なでぼとけ」様のおかげです。
ありがたい
人はなぜ山に登るのか、先日テレビでやっていました。
「山に登ることが好きだから」
登山に限らず、すべてのスポーツ、すべての趣味でも同じです。
いろいろ理屈を言っても興味のない者にはわかりません。
最後には 「好きだから」 になるのです。
しかし登山の楽しみ方は人によってさまざまです。
以下 O さんの言葉
四季を通して山を歩くだけで楽しい
同じ山に登っても同じじゃない
そこには日々活きている自然の力がある
時には厳しく時には優しく‥‥
自然の造形物や現象・生物‥‥
生かされている自分を感じるんですよね~
深イイですね。
僕にはよ~くわかりますよ~
山の中でプリンを食べると 「うまい」 ということです。