心の旅

やわらぎ住宅(株)の社長によるブログ。

日本人のルーツ(13)

2013年01月19日 | 朝礼
朝礼 平成25年1月18日(金)

テーマ:日本人のルーツを知るうえでこれまで以外で学ぶもの その2

朝起きますとあたり一面真っ白です。今日は、朝から不動産公正取引協議会の仕事で大阪へ行かなければなりません。電車が遅れないかが一番の問題でしたが、幸い、私が降車する大阪駅までは順調きました。そして淀屋橋のエル大阪まで時間内につくことができました。但し、垂水駅で人身事故があったとういことで、私が乗っていましたこの電車も大阪どまりになりました。この先の目的地に行かれる皆さまは、たいへんだったでしょう。

本日の朝礼の読み合わせ内容は、

1. ヨーロッパ統合を最初に提唱したのはオーストリアの政治家、クーデンホーフ=カレルギー伯爵であるが、その著『人間に敵対する全体主義国家』の中でフランス革命のスローガン 「自由・平等・博愛」を取り上げ、この3つのうち、一番大事なのは博愛であると主張している。自由こそが人間にとって最も価値のあるものと考えていたカレルギーは、自由を担保と するものとして私有財産制度を擁護する一方、資本主義が深刻な社会的不平等をつくり、その結果として共産主義を生み出し、さらに資本主義と共産主義の双方に対抗するものとして全 体主義を生み出したことを憂いていました。自由は尊い。しかし、自由ばかりを追求すると放縦に堕し、歪んだ不平等社会になってしまう。平等も尊い。だが、平等ばかり追い求める  と、自由のない共産主義、全体主義になってしまう。どちらに転んでも人間の尊厳を損なう。だからこそ、自由と平等の均衡を図ることが必要で、それを実現するのが博愛の精神なの  だ、というのが彼の主張でした。

2. 自由放任を放置すると能力のある人はどんどん豊かになり、能力のない人はますます貧しくなっていく。その結果、世の中には極貧にあえぐ人たちがあふれ出し、挙句の果てにバブ ルが崩壊して大恐慌となって歴史に刻み込まれました。
 
と、中谷 巌氏は言っておられます。

すごいですね。クーデンホーフ=カレルギー伯爵、見事、人間が生きていく上においての重要な概念「自由・平等・博愛」の関係を言い当て得ています。
結論として、自由と平等の均衡を図ることが必要で、それを実現するのが博愛の精神だといっています。

今現在、博愛の精神を踏みにじっているのが、自由を根拠とする市場原理主義であり、競争至上主義であります。

かといって、現代社会で、平等ほど退屈なものはないともいえます。これほど何の人間的向上や感情の盛り上がり、やる気を起こさせないものはありません。

今の時代の究極の生き方は、一人ひとりの自由を尊重しながら、他の人の自由とぶつかり合いながら生きていくということでしょうか。そこで社会を表面上制御するのは、国家とその法律ということになるということでしょうか。

今、アルジェリアの天然ガスプラントで人質事件が起こっています。これに関しては、国家は国民の生命を守ることが目的ですから、あらゆる手立てを講じなければなりません。
でも、世界では、このようなほんとうに不愉快な事件が起こってしまいますね。
何の罪もない人が、被害をこうむる。これこそが、昨日のブログにあります偶然性に人は影響されているとしかいいようがありません。

われわれには、まったくのフリーも、真の平等も生まれついた時からあり得ません。そのような理想を追い求めることも必要ですが、現実的な生き方としましては、価値観(善悪の基準や道徳観)が一緒で、その時代に即した最低限の規則を守り、一人で何かするときには、欲や意地ややる気を思う存分出して、その結果が世の中の役に立つことであれば、みんながうまくいくのではないでしょうか?

皆さまは、いかがお考えでしょうか?



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