車輪を再発見する人のブログ

反左翼系リベラルのブログ

TBSでストライキ

2009年03月15日 | ニュース

TBSで13日からストライキが有ったそうだ。ネタとして面白すぎると思うのは私だけだろうか。テレビ局社員の年収が非常に高いことは有名である。また、テレビ局社員と下請け社員との5倍に渡る収入格差も非常に深刻な問題として知られている。そんなテレビ局も最近の不況と若者のテレビ離れによる広告収入の落ち込みに苦しんでいるようだ。その広告収入の落ち込みによる社員の年収の抑制が今回のストライキの一因であろう。

長年テレビ局は、電波を寡占することによって特権的な地位を維持してきた。その結果の高収入であったわけであるが、インターネット・携帯といった新しいメディアの発達に伴い広告収入の低下に見舞われ、経営的に苦しい状態が続いている。経営者としても何もせず手をこまねいていたわけではなく、収入の落ち込みに対応するため番組制作費の削減がテレビ業界全体で進められている。

しかしながら、元々テレビ業界においては電波使用料として在京キー局や系列局に予算の多くが落ち、実際の番組制作には少しのお金しか投入されない構造があった。結果、世界的に見て高い広告予算に対して少ない番組制作費と番組のクオリティーという構図が成立してきた。それを、さらに番組制作費の削減を進めてきたため、さらなる内容の低下を招いている。

この構図は、日本におけるコスト削減においてよく見られるものである。コスト削減をしようとしたとき、日本においては正社員の待遇の抑制はほとんど不可能であるために、コスト削減が他の場所に集中し、結果一番成果に貢献している現場にコスト削減が集中し、現場が荒廃する。そのようなことを行ってきたことが現在の日本の競争力の低下に繋がっているがテレビ業界も同じように品質をひたすら犠牲にしつつ滅びの道を進んで行くのだろうか。

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小沢一郎影響力を元にみかじめ料

2009年03月15日 | 政治

小沢一郎民主党代表の公設第一秘書が逮捕された西松建設からの政治資金規正法違反事件の捜査が拡大を見せている。小沢氏は、東北地方において大きな政治的影響力を持ち、その力を元に東北地方の公共事業に睨みを利かせていた。そして、その力によって大手ゼネコンから中小の建設業者に至るまで政治献金を要求し集める様は、まるでヤクザがみかじめ料を集めるかのようだった。産経ニュースの記事より。

西松は元秘書と、年間2500万円程度を献金する約束を取り交わした。献金先を指示されるなど、元秘書の“言いなり”だった。・・・

そのうちの多くが、東北地方を中心とした下請け業者側をダミーにした献金やパーティー券の購入だったとみられている。ある下請け業者は「献金の入金が遅れると、小沢氏の元秘書から『早く振り込め』と催促された」と証言した。・・・

「業界では、小沢事務所に受注の邪魔をされたくないから競って献金するし、選挙の応援もする。献金は保険みたいなもの。一種のみかじめ料といってもいいかもしれない」

次々と明らかになる小沢氏と東北地方の公共事業に絡む政治献金の話題、その中でも小沢氏は辞任をせず、今の地位に留まり続けようとしている。一説には、辞任により政治生命を絶たれること恐れ、現在の民主党代表の地位を何とかして総理の地位に結びつけ追及を回避したいという思惑もあるらしい。自民党政権の麻生総理のカップ麺の価格や漢字の読みなど、どうでもいいようなことで徹底追及し辞任を要求してきた民主党の威勢のよさはどこに行ったのだろうか。社民党も、自民党に対しては徹底抗戦であったのが、民主党に対しては自らの党からの出身者が大勢いるためか沈黙を保ったままである。

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公務員の非常勤職員問題

2009年03月15日 | 経済一般

安定した高収入職である公務員の世界にも、非正規の職員が存在する。非正規の非常勤職員は昔からいて、最近の自治体の財政悪化に伴ってその数は増え続けている。しかし、一方で非常勤職員の待遇は非常に悪く、地位と雇用も不安定である。他方で、責任は重く正規の公務員とほとんど同じ場合も珍しくない。そして、この問題は現在深刻化している。東洋経済オンラインより。

新潟県の非常勤職員として30年にわたって働き続けてきた羽田文子さん(56)は、新年度の非常勤職員募集に応募しないことを決めた。羽田さんにとってその決断はつらく厳しいものだったという。

新潟県職員労働組合で非常勤部会長を務める羽田さんは、「雇用継続期間は最長5年、その後は6カ月の期間を置かなければ、再び職員採用に応募することはできない」という、雇用ルールの撤廃を求めて交渉を重ねてきた。「仕事が継続してありながら、年数で区切って入れ替えるのはおかしい」と羽田さんは感じる。だが、「雇用の上限と6カ月の空白期間は必要」とする姿勢を変えないまま、県は新年度の募集に踏み切った。・・・

公務員といえば雇用が安定し、給料も恵まれているイメージがあるが、臨時や非常勤などの非正規公務員の立場は極めて不安定だ。一時的な職であるとの建前から昇給はなく、交通費が支給されない場合も少なくない。一方で正規公務員並みの重責を担わされている事例もある。・・・

非正規公務員であっても、労働時間が正規公務員のおおむね4分の3以上の場合には、社会保険加入の義務がある。ところが、加入を避けているかに見える自治体もある。・・・

非正規公務員は、出産を理由にした解雇にも遭遇している。ある地方都市では、学校図書館司書の非常勤職員が出産後の職場復帰を求めたものの、自治体が「半年ごとの雇用」というルールを持ち出して、一方的に解雇した。出産を理由とした解雇は労働基準法に違反するが、自治体側は「自らのルールに基づいて採用しない」の一点張りで押し通した。

総務省の調べによれば、自治体で働く臨時・非常勤職員は約50万人に上る。そして彼ら非正規公務員は一般の労働者が認められている権利の多くを剥奪されている。・・・

非正規の公務員の内月収が20万円を超えるのはわずか2割だそうだ。同じ仕事に対して、何倍もの賃金格差という日本が抱える問題が公務員の世界にも存在している。公務員は、昔から雇用が安定していることがメリットであったが、年々待遇が上げられてきた結果、収入の面においても民間の仕事を凌駕するようになっている。この傾向は、90年代以降の不況期においても民間の給与が低下する中、公務員の待遇だけが向上し続けたことが大きく影響している。

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左の人、右の人、頭のおかしい人

2009年03月15日 | 反左翼論

左翼か右翼か、保守かリベラルか、世の中には色々な思想の人がいるだろう。理想主義者もいれば現実主義者もいる。平和主義者もいるだろうし、軍備の必要性を説き核武装を主張する人もいるだろう。国家や国歌を愛する人もいれば、世界全体を中心に据えようとする人もいるだろう。右・左、それ以外にもいろいろな面において様々な主張や思想があるだろう。

しかし、私が重要だと思うのは左か右かというような理想の対立軸と共に、というかそれ以上にその理想内の健全性というのがあると思う。平和主義を主張する。確かに空想的かもしれない。しかし、それを最終的な理想として掲げるのは一つの立場だろう。しかし、平和主義者が少数民族を抑圧する中国人民軍を絶賛したら大爆笑だ。同じように、平等主義をひたすら主張する人が学歴差別や、正社員と非正社員との格差の合理性を訴えたり、人権活動家が暴力団を庇ったりすれば意味不明だろう。

しかし、それは実はよく起こっていることでもある。私は右翼ではない。というよりも、ひたすらリベラルではあるが、上のような無茶苦茶な主張に比べたら、右でも左でもどっちでも論理的である限りまともなのではないだろうかと考えている。世の中には色々な考えの人がいるし、時には妥協が必要だろう。しかし、それが理想から遠い独りよがりの特殊な主張を認めることに繋がったら、社会はごく一部の特権階級が恣意的に治める世界になってしまうのではないだろうか。それを防ぐにはまず差別を平等の下に美化したり、平和主義の下侵略を賛美することに反対していきたいと思うのである。

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