いや、笑ってしまった。これほど期待通りの大型爆弾が、週刊朝日の編集長から投下されるとは。週刊朝日編集長山口一臣氏の「小沢辞めろ」コールはマスコミの怠慢より。
週明けの新聞各紙の世論調査で、民主党の小沢一郎代表は辞めるべきだ、という意見が半数を超えていた。さらに、小沢氏の記者会見の説明が、「納得できない」という意見が8割前後にのぼっていた。
これを受けて、民主党の党内までが揺れ始めたという。曰く「小沢氏の秘書が起訴されたら、辞任は避けられないだろう」などなど…。
小沢氏の肩を持つわけではないが、日本人はもっと冷静になったほうがいい。一般ピープルならまだしも、いやしくも立法府の構成員である国会議員までが、「起訴されたら……」とは、この人たちは刑事罰の仕組みや刑事訴訟法の精神を理解していないのだろうか。
近く裁判員制度が始まり、誰もが裁判員に選ばれる可能性があるのであえて言うが、小沢氏が民主党の代表を辞めたら、日本の民主主義は、ハッキリ言っておしまいだ。・・・起訴された被告人というのも、検察官が処罰に値すると思っている人に過ぎない。裁判で有罪が確定するまでの間は、いわゆる「無罪推定」なのである。・・・
つまり、何が言いたいのかとい言えば、「秘書が起訴されたら、小沢氏は辞めるべきだ」という論調が、いかに非合理かということだ。・・・
検察は必ずしも正義ではない。検察の言い分は「主張」であって事実ではない。逮捕・起訴された人はイコール犯人ではない。この当たり前の前提での報道を心がけないといけない。
朝日脳全開の大爆笑の山口氏のコラムだが、一罰百戒は駄目で百罰百戒でなければならないというのと同じで、小沢氏の不正に対しては完璧な証拠がないと追求するな、少しでも他の人もやってたら他の人も同じように処罰しろという。不思議なことに安倍内閣や麻生内閣に対しては閣僚のちょっとした手続きミスや誤解を招く発言に対しては、ちゃんと事実関係を確認さえせずに前後関係を考えず都合のいい部分を抜き出した発言を元に徹底的に弾劾していた人たちの発言だ。
これは、どんなことでも日本が悪い。他の国を攻撃しても日本が攻撃されても、侵略国家日本が絶対的な悪だ。そして、中国・北朝鮮が侵略や弾圧などを行ったら徹底弁護という思考回路に似ている。事実や基準ではなく、朝日新聞の恣意的な判断によって反応が天と地ほど違ってくる。いい加減、朝日新聞は自分達の過去の発言の数々の矛盾と恣意性に気づいたらどうだろうか。