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さわやか中欧 見てある記-64-

2019-10-04 05:59:20 | 取材・旅行


2019年8月21日から27日までの7日間、中欧4カ国(チェコ、オーストリア、ハンガリー、スロバキア)へ行ってきました。
自分にとっては初めの訪問なので、社会科教師としての最初の印象を80回にわたって書き留めています。
ただ、あまりにも短期間での訪問であり、現地の人への取材もわずかなため、あくまで主観的なものです。誤解や曲解も十分あり得ますので、引用にはご注意いただくと共に、間違いはご指摘いただけると幸いです。

今回は第64回 英雄広場です。
今回の特集は大天使ガブリエル


8月25日(日)、5日目、ハンガリーの首都、ブダペストにいます。

ブダペストの街です。


右上に英雄広場があります。
英雄広場は、1896年にハンガリー建国1000年を記念して建設されたブダペスト最大の広場です。

英雄広場の中央には、36mの塔が建っています。


塔の上に建つのが大天使ガブリエル像。ロレーヌ十字を持っています。


その塔の下で英雄広場中央の塔を囲む様に並ぶのが「マシャール人 部族長」7人の像。
漁夫の砦で出てきましたね。



その塔の後方を半円形の装飾台で取り巻いているのが、7体づつ合計14体のハンガリーを代表する英雄像です。






14人を説明します。上が左の人です。

▲イシュトヴァーン1世(969年~1038年)
建国の父として知られるハンガリー初代国王。ハンガリーにキリスト教を根付かせた人物で聖王とも呼ばれる。
▲ラースロー1世(1040年~1095年)
11世紀後期のハンガリー国王。トランシルヴァニアに侵略してきたテュルク系民族と戦った英雄。


▲カールマーン1世(1070年~1116年)
生まれつき体に障害を持っていたとされるハンガリー王、及びクロアチアの王。叔父にあたる「ラースロー1世」の手配で聖職に就き、そこでレベルの高い教育を受けた。後に文王と呼ばれた知識人。
▲アンドラーシュ2世(1177年~1235年)
ハンガリー国王「ベーラ3世」の次男として生を受け、兄のイムレと王位継承をめぐって対立する。イムレとは後に和解したが、イムレの息子が亡くなるとハンガリー国王となり、クロアチアの王位も手中に収めた英雄。


▲ベーラ4世(1206年~1270年)
父のアンドラーシュ2世より弱体化の一途を辿るハンガリーの統治を受け継ぐと共に、モンゴル軍の侵略によって荒廃した国土の復興に力を注いだ英雄。息子のイシュトバーンとは生涯に渡り対立した。
▲カーロイ1世(1288年~1342年)
国政に力を注ぎ、政治と経済における様々な施策を行った14世紀のハンガリー国王。功を成した家臣に対して官職を与える「褒賞制度」をはじめ、様々な政策によってハンガリー王国をヨーロッパの大国に押し上げた英雄。


▲ラヨシュ1世(1326年~1382年)
ハンガリー国王「カーロイ1世」の息子。積極的な外交政策を行いハンガリーの領土を拡大させる。その後も活躍は続きボーランドの王位も手中に収め大王と呼ばれた英雄。
▲フニャディ・ヤーノシュ(1409年~1456年)
トランシルヴァニアの名門貴族の御曹司。指揮官として身分に関係なく強い軍隊を組織し、最先端の軍事技術を取り入れハンガリーに侵攻したオスマン帝国を打ち破った英雄。軍事だけでなく政治的手腕にも優れていたが、志半ばで病に倒れて亡くなった。


▲マーチャーシュ1世(1443年~1490年)
15世紀のハンガリー国王であり、ボヘミア王でもあった英雄。父は貴族で同じく英雄広場に建つ「フニャディ・ヤーノシュ」。科学や芸術を愛し、ハンガリーにルネサンスの文化を根付かせた人物としても知られている。別名「正義王」の異名を誇る。
▲ボチカイ・イシュトヴァーン(1507年~1606年)
トランシルヴァニア出身のハンガリー人貴族。ハプスブルク帝国やオスマントルコなどの大国に政治的干渉を受けるなか、巧みな外交戦略でトランシルヴァニアとハンガリー領土の自治の権利を認めさせた英雄。


▲ベトレン・ガーボル(1580年~1629年)
ハンガリーにおける反ハプスブルク家の動きを先導した指導者。トランシルヴァニアの貴族として、イシュトバーンやバートリ・ガーボルを支援した。ハンガリー領からオスマントルコを退軍させるべく尽力したが志半ばで亡くなった。
▲テケリ・イムレ(1657年~1705年)」
ハンガリー北部の貴族の子として生まれるが、反オーストリアであった両親は、オーストリア帝国によって命を奪われてしまう 。その後、オスマントルコの支援の下で、反ハプスブルクの指導者として活躍し、幾多の戦場でオーストリア軍から勝利を収めた英雄。


▲「ラーコーツィ・フェレンツ2世(1686年~1735年)」若くして両親を亡くしたが、その後、母親がハンガリーの大貴族「イムレ」と婚姻を結んだため、「イムレ」の血のつながりのない息子となった。反ハプスブルク独立戦争の指導者として活躍した英雄。
▲コシュート・ラヨシュ(1802年~1894年)
才覚あふれる革新的な政治家として知られる19世紀の英雄。反オーストリア帝国の指導者として、何度も劇的な勝利を収めたが1849年の戦いで敗れ、その数十年後の亡命中に亡くたった。

 画像と説明文の出典 https://amazing-trip.xyz/t-blog/heroes-square/


14人の英雄像の上にはさらに4体の像が並んでいます。これらは向かって左から「仕事と繁栄」「戦争」「平和」「学問と栄光」を象徴して建てられたものです。


公園の全体像です。


ブダペスト国立西洋美術館


ブダペスト現代美術館


アイススケートリンクがあります。


ヴァイダフニャディ城


セーチェーニ温泉

 この画像出典 


今回の特集は大天使ガブリエル


宗教画で数多く登場する大天使は、やはりガブリエルでしょう。
聖母マリアに、「あなたは神様の子どもを身ごもります」と伝える美しい青年として描かれています。

ガブリエルは旧約聖書『ダニエル書』にその名があらわれる天使です。
ユダヤ教からキリスト教、イスラム教へと引き継がれます。
キリスト教ではミカエル、ラファエルと共に三大天使の一人です。(ユダヤ教ではウリエルを入れて四大天使)。
イスラム教では、40才のムハンマドに神の言葉を伝えています。

名画で見てみましょう。「受胎告知」で検索すると出てくる、出てくる。

エル・グレコ

大原美術館ですね。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

フィレンツェのウフィツィ美術館です。

フラ・アンジェリコ

フィレンツェのサン・マルコ美術館です。

ルーベンス

ウィーン美術史美術館
です。

サンドロ・ボッティチェッリ画、

ウフィツィ美術館。1489年頃の作品です。

まだまだあります。
大天使ガブリエルをどう描いているかに絞って見ても面白いですね!

次回に続きます。次回は、ドナウ川クルーズ1です。

今回は、阪急trapicsのツアー「さわやか中欧」での旅行でした。感謝の気持ちを込めて、この名前をお借りします。

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