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2月11日の社説は・・・

2020-02-11 05:30:30 | 社説を読む
建国記念日で新聞休刊日空け。
国会がらみか肺炎か・・・。

・ 米の新型弾頭 「使える核」などない
・ 検察と政権 異例の人事 膨らむ疑念

・ 新型肺炎と中国 強権統治の弊害が露呈した
・ 映画館の活況 秀作が生まれる基盤の強化を
 
・ 新型肺炎と観光業 影響緩和へ、効果的支援を
・ 若手研究者の支援策 「絵に描いた餅」では困る

・ デジタル時代に賃金が上がる基盤固めを
・ 新型肺炎、デマに惑わされるな[有料会員限定]

・ 武漢で邦人死亡 正確な情報開示を求めよ
・ 建国記念の日 連綿と続く歴史祝いたい
 
・ 閣僚答弁の混乱 「桜」私物化こそ本質だ
・ アカデミー賞 心蝕む格差と向き合う

※ 建国記念日がらみは産経、アカデミー賞がらみが2社でした。 

産経です。
令和となって初めて迎えた建国記念の日を、心から祝いたい。連綿と続く日本の歴史を深く心に刻みたい。
 初代神武天皇が即位したとされる日である。明治の初めに紀元節として祝日となった。
 天皇を戴(いただ)き続けてきた世界でもまれな国柄である。その国に生を受けたことを感謝せずにいられない。
 特に昨年は天皇陛下のご即位に伴い、即位礼正殿(せいでん)の儀や大嘗祭(だいじょうさい)など古式ゆかしい儀式、祭祀(さいし)が執り行われた。
 それらを通じて、歴史が今に受け継がれていることを多くの国民が感じたはずである。
 祝賀御列(おんれつ)の儀ではパレードの沿道に約12万人が集まり天皇、皇后両陛下を祝福した。
 「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」とする憲法第1条の意味を、実感した人も多かったに違いない。
 わが国の物語は、はるかな昔にさかのぼっている。「古事記」「日本書紀」はまず、神話を記述する。やがて初代の神武天皇が大和の国、橿原で即位する様子を伝える。古代の「大化」から元号が始まった。明治から天皇お一方に一つの元号が用いられる「一世一元」の制となる。
 2月11日は、このような日本の国柄や歴史的な連続性、現在の国民の統合を自覚する日として祝われるべきものであろう。
 しかし戦後、この日に批判的な見方が出てきた。日本を占領した連合国軍総司令部(GHQ)は、昭和23年の祝日法でこの日を祝日とすることを認めなかった。
 日本が独立した後も、建国を軍国主義と結び付けて警戒する風潮が残った。
 建国記念の日ができたのは、戦後20年以上もたってである。いまだにこの日に反対する声がある。いいかげんにしたらどうか。
 これは国として健全ではない。建国の物語はどの国も大切にすべきものだ。神話や伝承であってもよい。はるかな昔から先人が語り伝えてきた国民の貴重な財産にほかならない。
 ご即位を率直に祝福する国民の姿は、このような風潮が過去のものになりつつあることをうかがわせる。それなのに建国記念の日を祝う国の式典は今年も開かれない。残念でならない。
 政府は式典を主催し、堂々と祝うべきである。
歴史は正しく知りましょう。

読売です。
フランスや韓国には、入場料の一部を将来の映画作りや制作環境の整備に回す制度がある。日本では、文化庁が一部の映画製作に助成金を交付している。
 政府や映画業界は、作り手支援などを通じて、秀作を生み出す基盤の強化に努めるべきだ。
 9日に発表された米アカデミー賞では、韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」が作品賞などを受賞した。日本映画の「天気の子」も海外で公開されてヒット作となった。世界でアジア作品に対する評価は高まっている。
 世界に通用する日本映画が今後も続くことを期待したい。

韓国作品が作品賞を受賞しました。
素直に祝福したいと思います。

中日です。
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞で四冠に輝いた。しかも英語以外では初の作品賞受賞という快挙。世界を蝕(むしば)む格差社会の醜さと残酷性を容赦なく映像化した記念碑的作品だ。
 「パラサイト」は昨年、カンヌ国際映画祭の大賞にあたるパルムドールを受賞するなどすでに国際的な評価を得ていた。ただ今回はせりふが英語ではなく韓国語なのでアカデミー賞では不利との見方もあったが見事に覆した。
 世界を覆う格差へのアプローチがアカデミー会員の心を鋭くえぐったと解釈してもいいだろう。同時に韓国の名優であり主演だったソン・ガンホ氏ら、俳優陣の演技も高い評価を得たことは間違いない。
 作品は、貧しい一家が大金持ちのIT企業の家庭にあたかも寄生虫のように入り込んでいく物語だ。金持ちが居住する豪邸とその地下室を巧みに使うなど、映像の随所に格差という主題が練り込まれている。
 臭いを用いた描写も鮮烈だ。金持ちは貧しい人々の人生など歯牙にもかけず、限度を超えて傷つけていく。こうした格差の描き方は見る者に忘れ難い衝撃を次々と与える。
 ポン・ジュノ監督が紡ぎ出した底知れぬ奥行きは、財閥による富の寡占など韓国特有の問題だけでなく、世界が抱える格差が放つ「腐臭」を残酷なまでに抽出している。その意味でポン監督は、映画の持つ力強い社会性を改めて認識させたのではないか。
中日らしい社説です。


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