ドラクエ８の攻略 その７２

法皇就任の儀式の最中に主人公たちが
乱入したことで、マルチェロは杖の力を
借り、戦闘挑んできます。
確かに儀式の邪魔をされて、腹を立てる
のも分かりますが、招待客の目の前です。
しかも客はいずれも世界のＶＩＰ揃い。
その前で、ド派手な戦闘を繰り広げて
良いものでしょうか。
そもそも主人公たちの目的は、手にする
杖にあります。煉獄島に閉じ込められた
うらみはありますが、まぁ良いでしょう。
大目に見てあげます。いまだにニノ大司教が
閉じ込められていますが。

問題は、マルチェロの野望の方です。
もし世界を手に入れたいのなら、完全に
コントロール下においた暗黒神の力を
使えば良いことです。何も法皇のような
立場は必要がない気がします。
法皇の立場を手に入れたいのならば
杖は要りません。彼はすでに９０％以上
その手におさめています。災いをもたらす
可能性がある、厄介な杖は主人公に返して
しまえば良いのです。
そこのあたり、もう少しマルチェロの頭が
良ければ、いきなり戦闘に入らず、主人公と
下交渉を行い、お互いの利益になるような
決着が計れたのではないかなと思います。

もっとも、そんなどろどろした内幕が
見たいかというと、それはありません。
単純な力と力のぶつかり合いのほうが
スカッとするに決まっています。
そのあたりが、ドラクエの良さでも
あります。悪とか善といった辛気臭い
説教は、ほとんどありません。
分かりやすさ、シナリオの明るさを
改めて感じました。これはこれでとても
良いと思います。じっくり物語を振り
かえってみると、いろいろとアラが
見えてきますが、楽しければそれで
よいと思います。

さて、マルチェロと戦いになりますが
やはりここでも主人公の強さは圧倒的
です。これで杖を持った者を相手に
するのは４回目。杖の力は強化されて
いませんから、力関係はついています。
持ち主の力が加わるようであれば
それなりに緊張感のある展開となった
かもしれませんが、そのような描写は
ありません。杖の力はあくまでも
最初から変わっていません。この辺り
力を吸収するような展開があっても
面白かったのではないかなと思いました。
さて、このマルチェロとの戦いも
危なげなく終了したのですが、この後
ついに暗黒神が目覚めてしまいます。